第41回ざる蕎麦研究会「深水庵」のご案内

今回で3回目を迎えますが、深まる秋を神代植物公園で楽しみ、散策の後、深大寺そばを手繰る会です。皆さまのご参加をお待ちします。

●日   時:2016年11月26日(土) 10時30分にJR三鷹駅改札集合
●場   所:調布市深大寺 「深水庵」(12時頃から)  電話042-482-7337
●費   用:4,000円
●申込締切:11月10日(木)
●申  込  先:世話人・山本 浩  電話042-473-7617

 

第39回ざる蕎麦研究会報告

1.日     時: 2016年9月21日(水)11時40分、JR三鷹駅改札集合
2.場     所: 「御狩野そば」  三鷹市大沢6-3-25・電話0422-31-9367・水曜休
 (  三鷹駅南口より朝日町行、車返団地行バス15分「都立野川公園」下車、バス停前)
3.参加者: 荒木、小川、国友、栗原、小林(弘)、末次、鈴木、滝沢、野村、早川、福田夫妻、
        堀田、山本(以上14名)

4.費    用: ¥80,071  @¥6,000 (残額¥3,929は繰越金)
5.前置き
月1回のざる研も7月は休み、8月は台風6号で中止、今月も台風16号が心配されたが何とか3か月ぶりの催行となった。
「御狩野そば」は名前の雰囲気ほど古くはなく、昭和43年創業、多磨霊園に近いことから法事や墓参がえりに多く利用される店のようで、蕎麦懐石をメインにしている。
会席の部屋はコース料理のみの利用と言われたが、コースからお刺身とデザートを外してお酒に振り変えることで了承してもらった。

全員でまずはビールで乾杯

全員でまずはビールで乾杯

6.経    過
蕎麦懐石への拘りは料理長指田英行さんにあって季節に合った創作料理を出してくれる。9月は重陽と中秋名月に因んだ料理、手の込んだ品々なのでとても材料や取り合わせは語れないが、皆からはとにかく美味いの評価、そば前の簡素な料理との違いを感じる。

〆張鶴・宝剣を飲みながら料理長自慢の京懐石風創作料理を楽しむ

〆張鶴・宝剣を飲みながら料理長自慢の京懐石風創作料理を楽しむ

意外に思ったのは鰆の焼き物、その名が示す春の魚では? 料理長の春、秋の魚で秋のほうが旨味が出るとは食べてみて納得、焼き秋刀魚の押し寿司は初体験だった。
酒は久し振りにと田酒を頼んだが生憎品切れ、デカンタで〆張鶴に続き呉の宝剣にした。予め我等がそばの研究会と云ってあったので、料理長から丁寧な説明があった。

初参加の福田さんご夫妻(右手前)

初参加の福田さんご夫妻(右手前)

「そろそろ新そばの季節になり北海道の音威子府のものが出始めているが、そばの旨味は1~2か月後と思うので今は昨年の常陸秋そばと赤城深山を合わせ、のど越しを考えて少量の繋ぎを入れた微粉挽き細打ちにしている」とのこと。出汁は本節の他に羅臼昆布を使ってバランスの良い味に仕立てていて、料理を京都で修業した話と共に京懐石風を実感した。
唯、我等としてはそばの量が少なかったのは些か物足りなかったが、今までにない高額にも拘わらず、美味しかったので何れレピートの声が高かったのは有り難かった。

常陸秋そば・赤城深山微粉挽き細打ち

常陸秋そば・赤城深山微粉挽き細打ち

帰りは料理長運転のワゴン車で武蔵小金井まで送ってもらい散会、今日はたまたま稲酔会と日程がダブってしまい私を含む4人がダブルヘッダーの一日となった。

御狩野そば前にて料理長さん(後列中央)と記念撮影

御狩野そば前にて料理長さん(後列中央)と記念撮影


■次回のご案内

10月の第40回ざる蕎麦研究会は、8月に予定していた「櫟庵」が台風で中止になり迷惑をかけたのでリベンジすることにし、10月31日(月)11時40分西武池袋線飯能駅改札集合とします。

(2016年9月23日、文:山本、写真:荒木・山本)

   

第38回ざる蕎麦研究会報告

1.日     時: 2016年6月13日(月)13時30分、JR吉祥寺駅中央改札前集合
2.場     所: 「中清・吉祥寺」
        (武蔵野市吉祥寺本町4-4-15  電話0422-21-2891 水曜休)
3.参加者: 荒木、井垣、伊藤(順)、伊藤(徹)、小川、小林(弘)、末次、野村、堀田、福田、
        早川、山本(以上12名)

4.費    用: ¥44,580  @¥4,000 (残額¥3,420は繰越金)
5.経    過: 次のとおり。
入梅以来、最も梅雨らしい日に当たってしまったが、所定の時刻に全員集合。タクシー3台に分乗して五日市街道沿いの「中清・吉祥寺」へ向かう(タクシー代金は前回までの繰越金から支出@730×3)。昨年7月以来2度目の訪問なので初回に倣い、女将清田桂子さんの出身地石川の銘酒菊姫山廃純米生原酒からスタート。摘みも同じくコリコリの食感が懐かしいサメの軟骨梅酢和えと豆腐の糠漬け、烏賊の塩辛を小皿に乗せた三種盛りから始める。

先ず菊姫で乾杯

先ず菊姫で乾杯

ご亭主の説明を聞く

ご亭主の説明を聞く


創業が大正13年、今のご当主清田治さん(71歳)が3代目という老舗だが、店を広げるでもなく新しくするでもなく昔からのお蕎麦屋さんの雰囲気が好い。唯、壁際には銘酒とされる一升瓶がずらりと並び、酒名を書いた紙が貼り巡らされている。当店がそば前の店と言われる所以だろう。

酒も料理もこれはというものを多くたしなんでみたいので、3~4人で2合、または1皿をシェアしてもらうことを原則にして、酒は会津広木酒造の「飛露喜」、酒好きが一目置く地元東村山豊島屋酒造の「屋守(おくのかみ)」、コクと切れの辛口宮城田島屋の「乾坤一」と進む。

料理は細切り山芋山葵海苔添え、初経験だったが味が締まる蕎麦掻の素揚げ、冷奴の小鉢のあと、当店名物で評判の薄揚げトンカツの豚珍感、ソースでなくポン酢で食べるところがポイントだ。

三種盛り

三種盛り

山芋山葵海苔添え

山芋山葵海苔添え

蕎麦掻の素揚げ

蕎麦掻の素揚げ

冷奴小鉢

冷奴小鉢

名物豚珍感

名物豚珍感

而今、十四代本丸、菊姫鶴の里

而今、十四代本丸、菊姫鶴の里


そばが始まる前に奥を覗いてご亭主治さんに挨拶したら、任せてくれればめったに飲めないものを安く飲ませてあげたのにとの言葉。それを聞いた伊藤会長から「是非追加を」となり、治さんが出してくれたのは2合ずつ3種類、山形村山の「十四代本丸」(1本3万円位の筈?)、今精一杯生きるを意味する三重名張木屋正酒造の「而今(じこん)」、それに本物を知るものに高評価「菊姫鶴の里」。12名ではぐい飲みに1杯ずつ位だったが、これは至福の時。今度来るときはご亭主に任せるに限るとなった。

蕎麦の前回は標準のあずませいろだけだったが、今回は特別の拘りがあるという「粗挽き」とそば粉100%の「生粉打ち」、それに「さとせいろ」(田舎そば)をそれぞれシェアするという厄介な注文。粗挽きと生粉打ちは3枚ずつしか出来なかったのは一寸残念だったが、生粉打ちを「たれ汁に漬けず塩で食べてごらん」と言われ、やってみたら蕎麦そのものの味が凝縮されて飛び込んできた。これもまた今回の初体験、さとせいろは今日のメイン伊吹在来粉の他に常陸秋そばも打って食べ比べのサービスをしてくれた。

生粉打ちは塩で試して

生粉打ちは塩で試して

さとせいろ(田舎そば)

さとせいろ(田舎そば)


酒といい、料理といい、蕎麦といい、余りにも盛りだくさんで充分消化できなかった気がする。やはりいっぺんには欲張らず、何度も通ってこの店の良さを積み重ねるしかないのだろう。

次回のご案内(7月はお休みです)
1. 日時:8月22日(月)11時40分、西武池袋線飯能駅改札集合

2.  場所:飯能河原畔「櫟庵」 電話042-973-2576 水、木、休日
3. 費用:@4,000程度
4.  参加申し込み:8月16日(火)迄に世話人・山本 浩(電話042-473-7617)へご連絡下さい。

(文:山本、写真:荒木・山本)

 

 

 

 

 

第37回ざる蕎麦研究会報告

1.日     時: 2016年5月16日(月)13時30分、東京メトロ銀座線B6出口集合
2.場     所: 「御清水庵・清恵」
        (中央区日本橋室町1-8-2  日本橋末広ビル 電話050-5797-0915 土祝休)

3.参加者: 荒木、井垣、伊藤(順)、国友、栗原、小林(弘)、志村、末次、滝沢、竹内、野村、
        福田、堀田、山本(以上14名)
4.費    用: ¥51,600  @¥4,000 (繰越金¥4,400)

喉の渇きはいつもの生ビールで…

喉の渇きはいつもの生ビールで…

5.経    過: 次のとおり
大人数なので定刻集合はと案じていたら10分前に全員集合。1分歩いて店入りしたら、日本橋川を見下ろす最上席に14人分が設えてあった。

先ずお蕎麦屋さんの名前としてはユニークな「御清水庵・清恵」の説明をする。
その昔、越前大野のお殿様が築城の折、城山下の湧水を城下町まで引いて民に利用させたが、民はお殿様から頂く水に敬意を表してこの水を「御清水(オショウズ)」または「殿様清水」と呼んで大切にしてきた。
ところで、次の「清恵」は当店のご亭主中本好美さんの奥様のお名前で、中本さんはこの奥様を亡くされたことで15年前、「福井の清い恵みの味を東京に届けよう、どうせやるなら東京のど真ん中で」が発端ですとご説明を頂いた。

へしこ(塩鯖の糠漬け)

へしこ(塩鯖の糠漬け)

ピリ辛こんにゃく

ピリ辛こんにゃく

ホタルイカの沖漬け

ホタルイカの沖漬け


鯖の燻製

鯖の燻製

庄の里いも煮ころがし

上庄の里いも煮ころがし

挽きぐるみの手打ちぶっかけ蕎麦

挽きぐるみの手打ちぶっかけ蕎麦


お蕎麦のみならず当店の料理も福井の食材が使われているが、越前料理を代表し酒の肴に絶好の「へしこ(塩鯖の糠漬け)」は予めお願いしておいたのでスタートの生ビールが終わる前に出て来てしまった。
はじめは「ピリ辛こんにゃく」と「ホタルイカの沖漬け」、中本さんがビールにはこれがと勧めてくれた「鯖の燻製」、ここでやっと福井の銘酒「黒龍」が出て来て軌道に乗った感じになる。「上庄の里いも煮ころがし」、このひなびた旨さはなかなか良い。

の下から日本橋クルーズ船が出て行き乗客が手を振っている。これは初夏の風情だ。
もう少し黒龍をとも思ったが、「そろそろお蕎麦を」の声に応じることにした。
当店のお蕎麦は福井の契約農家から取り寄せたものを毎日手打ちにするが、挽きぐるみ(全層粉)なので色黒で、噛んで味が出る蕎麦。出し汁に大根おろし(辛味大根ではなく青首を使う)の絞汁を混ぜたものを蕎麦の上から掛け(ぶっかけ蕎麦)、その上に削り節とネギがのせてある。蕎麦その物の食べ方も野趣に富んでいて、戦国大名の朝倉氏が救荒食物として栽培を勧めた雰囲気を感じられたように思った。

ご亭主中本好美さんの感動的なお話

ご亭主中本好美さんの感動的なお話

窓の外には隅田川のクルーズ船

窓の外には隅田川のクルーズ船


今日は食べるほうも飲むほうもハイペースで進んだために1時間半くらいで終わってしまい、クルーズ船に乗ることも考えたが、それには時間が遅かったようで、たまには早く帰るのも悪くないと日本橋までそぞろ歩きして帰途に就いた。
次回第38回例会は6月13日(月)、「中清・吉祥寺」で。13時30分にJR吉祥寺駅中央改札前集合。費用は@¥4,000程度、石川の銘酒多種取り揃えのお店です。
参加申し込み締め切りは6月9日(木)。早めに山本 浩(電話042-473-7617)宛てへどうぞ。

(文:山本、写真:山本・荒木)

 

 

 

第36回ざる蕎麦研究会報告

1.日     時: 4月7日(木)11時50分、西武新宿線武蔵関駅改札集合
2.場     所: 「手打甚作」(練馬区関町北2-28-14 電話03-3920-22280 火曜定休)
3.参加者: 荒木、井垣、伊藤順、小平、河崎、国友、栗原、小林(弘)、末次、鈴木、滝沢、竹内、
        早川、福田、村上、山本(以上16名)

「お腹いっぱい。幸せで~す!」。甚作の前にて

「お腹いっぱい。幸せで~す!」。甚作の前にて

4.費    用: ¥45,550  @¥3,000 (繰越金¥2,450)
5.経    過: 次のとおり
折角石神井川の桜並木探索を楽しみにしていたのに、今日に限って花散らしの雨。午後には風も強くなる予報とあって、そぞろ歩きは中止、電車の中から桜を楽しむことにした。
今日は16名の大所帯。全員揃って生中ジョッキでスタートしたが、伊藤会長の傍には荒木さんがいて何故かジョッキのビールは同じペースで空になる。

中ジョッキで乾杯!

中ジョッキで乾杯!

もう2枚目ですか?

もう2枚目ですか?

摘みは杓文字に乗せたそば味噌エシャロット胡瓜添えと川エビのから揚げ。この辺で黒部川扇状地伏流水に拘った銘酒「銀盤」が出てくる。
次なる料理は出汁巻き玉子と鴨燻製あぶり焼き。銀盤が程よく回ったところで、茨城の蕎麦焼酎「金砂郷」の蕎麦湯割。摘みは一品、蓮根焼きを追加する。
大人数のため横長のテーブルになるので話は4・5人ずつの塊に分かれてしまうのは残念だが、それなりに盛り上がっていた。

杓文字に乗せたそば味噌エシャロット胡瓜添え

杓文字に乗せたそば味噌エシャロット胡瓜添え

川エビのから揚げ

川エビのから揚げ

出汁巻き玉子

出汁巻き玉子

鴨燻製あぶり焼き

鴨燻製あぶり焼き

蓮根焼き

蓮根焼き

筑西蕎麦二八の2枚盛り

筑西蕎麦二八の2枚盛り

〆の蕎麦は常陸秋蕎麦の里でもある筑西蕎麦二八の2枚盛り。さほど多いと感じなかったのは私だけだろうか。
これだけ飲んで食べた割には、「安かった」の声は多くあったようだ。

次回は5月16日(月)、「御清水庵・清恵」にて開催。地下鉄銀座線三越前駅B6番出口、13時30分集合。

(文:山本、写真:山本・荒木)

第35回ざる蕎麦研究会報告

ざる蕎麦研究会は第35回例会を2016年3月9日、小平市の「手打ちそば 吟」で行った。 貸切という破格の待遇を受けた今回は、参加者数は偶然にも全席数と同じ12名。玉砂利の中に敷いた踏み石の先、朱塗りの格子戸を開ける、入り口脇の石臼の上には木蔦の小鉢、これは結界を越えて茶室に入った感じだ。  報告の詳細は☞  ざる蕎麦研究会_201603

第34回ざる蕎麦研究会報告

ざる蕎麦研究会は第34回例会を2016年2月15日、荻窪「本むら庵」で行った。 本研究会発足以来、もう一度行ってみたい店の最初に選ばれたのがこの「本むら庵」。今回は3度目の訪問になる。94年4代の伝統を誇る名店の上に余裕のある大店なので、世話役としては安心できる店だ。12時前には、本むら庵の奥座敷へ案内される。  報告の詳細は☞ ざる蕎麦研究会_201602

第31回ざる蕎麦研究会報告

ざる蕎麦研究会は、第31回例会を2015年11月26日に東急百貨店吉祥寺店9階の「神田まつや吉祥寺店」で行った。当店は吉祥寺でも人気のお蕎麦屋さん。昼時は行列が出来るのが通常とあって予約はとらないのが建前だが、時間をずらすことで何とか予約してもらい今日の運びとなった。 報告の詳細は☞ ざる蕎麦研究会_201511 。