第44回ざる研「小平・吟」報告

1.日    時: 2017年2月14日(火)12時、西武新宿線小平駅改札集合
2.場    所: 小平市美園町2-9-7「吟」 電話042-344-7732 月定休(不定)
3.参加者: 伊藤徹、小川、木本、小林弘、坂本、末次、土谷、早川、福田夫妻、村木、山本、12名(男9、女3)
4.費   用: ¥60,000 @¥5,000

さりげなく石臼にアイビー

さりげなく石臼にアイビー


5.前置き:
今回は三度目の訪問で、店主渡辺草さんにお願いして前回同様貸し切りにして頂いたが、それでも12席しか無いため、吟に初参加の方々を優先した。希望しながら参加できなかった方々が多く出たのは残念でしたが、小平の名店を広くそば愛好者に知ってもらうための措置でした、ご了承ください。

草さんの父親渡辺維新さんは江戸前の蕎麦打ちを科学的に体系化し工夫を加えた一茶庵の始祖片倉康雄の直弟子で、今も茨城県鉾田で「村屋東亭」というそば通がはるばる訪れる店を営んでいる。蕎麦屋の評論によれば、父親は蕎麦だが息子は蕎麦と酒と料理を立体的に融合しようとしており全く違うコンセプトと評している。

6.経 過:

ちょっと坂本さんが遅れたが前菜の段階で一緒になれて問題なし、何しろ草さんの一人仕事なので配膳には前後のタイムラグを生ずる。
前菜の皿には鰊炊き、茄子ひき肉甘辛煮、人参ちぢみほうれん草酢味噌がけ、山形赤かぶ漬け。最初のお酒は新潟魚沼青木酒造の「鶴齢」、グラスが小さな枡に入っている。鰊が酒によく合った。
ざる蕎麦研究会_201702_2_3_4次の出汁巻き玉子辛味大根おろし添えは、たっぷりした存在感があってともかく美味い。
酒は神奈川丹沢川西屋酒造の「隆」、此れは店主お気に入りのようでよく出てくる。
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セロリ玉ねぎパプリカのマリネが出て、酒は岩手花巻川村酒造の「酔右衛門」、此れは珍しい微発砲、弱炭酸のもの。汁物替りに鶏大根で、更に酒は大阪能勢秋鹿酒造の「秋鹿」。最後の料理揚げ物は海老、長芋、しし唐の天ぷら。5番目の酒は鳥取智頭諏訪酒造の諏訪泉で打ち止め。酒は何れも草さん拘りの純米無濾過生原酒で、昼酒のこともあって十分な効き目があった。

肝心のお蕎麦は私が以前経験して是非みんなにもと思った暖かい卵とじ蕎麦、器にふわり盛り上がった綴じ玉子の下に微粉引き細打ちのそば、気分まで暖かく包まれる逸品だった。

ふわりと暖か玉子とじ蕎麦

ふわりと暖か玉子とじ蕎麦

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ただ一人仕事のため最初から最後まで20分は掛かったようだが、みなさんの会話のはずみに救われて美味しかった、楽しかった会を無事終えることが出来た。

7.その他:
次回のざる研は3月11日(土)「新宿・大庵」です。集合時間は12時、場所はJR新宿駅中央東口ルミネエストの外。尚、大庵の社長は46年政経卒。席数も22までOKです、費用は4,000円程度。
参加申し込みは3月8日(水)までに山本(電話042-473-761)へお願いします。

(文と写真:山本)

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