第40回名曲を聴く会の報告

開催日:2016年11月25日(金) 午後1時より3時まで
場  所:国分寺駅北口 名曲喫茶「でんえん」
曲  目:次のとおり。
◎メンデルスゾーン 交響曲第4番 イタリア
指揮 オットー・クレンペラー フィルハーモニア管弦楽団

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メンデルスゾーンにとって、太陽の国イタリアは、よほど強烈だったようで、大変明るい曲である。作曲は、最終的には英国訪問中に完成した。

◎モーツァルト・ブラームスのクラリネット五重奏曲
ウィーン八重奏団員

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いずれの曲もクラリネット五重奏曲の双璧とされる曲目である。
室内楽のジャンルにおけるモーツァルトの最高傑作であるのみならず、室内楽曲ではおそらくもっとも美しい作品である。
 一方、ブラームスの曲はモーツアルトに刺激を受け、作曲されたものであるが、本日両曲を鑑賞した限りに於いては、ブラームスの曲目の方が深みがある感じであった。
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本日の出席者 荒木、井垣、山本(杉並)、清水、野部、日置(何れも国分寺)、小川、以上7名。

【次回開催】
日 時: 12月23日(金) 午後1時より
場 所: 国分寺駅北口 「でんえん」
会 費: 1,000円 (コーヒー付)
曲 目: 次のとおり。
◎べートーベン 交響曲第9番、合唱つき
指揮 カール・べーム
ウィーン・フィルハーモ二ー管弦楽団

(文:小川、写真:荒木)

 

早稲田だより 2016年11月号

新記念会堂の名称決定  建物が「早稲田アリーナ」、屋上広場は「戸山の丘」に

早稲田大学が4月から7月まで募集してきた新記念会堂の名称が学内選考の結果、次のように決まりました。
■建       物: 早稲田アリーナ (Waseda Arena)
■屋上広場: 戸山の丘 (Toyama Hill)

早稲田アリーナは、これまでと同様にスポーツ施設や式典会場としての利用のほかに、スポーツミュージアムなども整備されます。
戸山の丘は、戸山キャンパスで学ぶ学生や校友などの憩いの場となります。
2019年3月の完成を目指して、工事が進められています。
詳細はこちら

《イベント情報》
會津八一記念博物館
(1)登山家・山岳画家芳野満彦の冬山賛歌
日本人初のマッターホルン北壁登攀を達成した芳野満彦(1931-2012)が描いた晩年の絵画3点、凍傷で壊死した部分を切除し小さく(短く)なった足に合わせた伝説の「五文足」(1文は約2.4cm)の登山靴、愛用のピッケルなどが展示されます。入館無料。

日程: 12月7日(水)-16日(金) 10:00-17:00
会場: 會津八一記念博物館 2階 常設展示室
詳細: こちら

(2)會津八一と安藤更生 ―學藝の継承―
安藤更生(1900-1970)コレクションの受贈を記念して、會津八一と安藤更生にかかわる作品・資料が展示されています。入館無料。

日程: 開催中、2017年1月21日(土)まで、10:00-17:00
会場: 會津八一記念博物館 1階 企画展示室
詳細: こちら

(3)富岡コレクションの近代絵画
矢部友衛の「裸婦」、近年寄贈された矢部の戦後の代表作「平和署名」、満谷国四郎の「バルコニー」などの油彩画のほか、橋本雅邦、下村観山、橋本関雪による日本画が展示されます。入館無料。

日程: 12月1日(木)から2017年1月31日(火)まで、10:00-17:00
会場: 會津八一記念博物館 1階 富岡重憲コレクション展示室
詳細: こちら

早稲田大学演劇博物館
(1)シェイクスピア没後400年記念特別展
「沙翁復興―逍遥からNINAGAWAまで」
明治時代、「和魂」を失わないシェイクスピア(沙翁)戯曲の翻訳を試みた坪内逍遥の仕事や、現代において日本的な美意識をちりばめた演出により、本場イギリスの観客をも驚かせた蜷川幸雄の仕事など、日本独自のシェイクスピア受容の歴史にフォーカスを当て、貴重な資料が展示されています。

日程: 開催中、2017年1月29日(日)まで、10:00-17:00
会場: 早稲田大学演劇博物館 1階 特別展示室
詳細: こちら

(以 上)

 

第32回ワイン研究会 報告

ワイン研究会の第32回例会を11月18日(金)に開催しました。

・日  時:  2016年11月18日 15時-17時
・場  所:  カフェ「カサ グランデ」(西武多摩湖線・一橋学園駅傍)
・参加者: 荒木、井垣、伊藤(徹)、小川、河崎、栗原、坂本、篠原夫妻、末次、冨平、野村、浜田、早川、村木、山本、以上16名 (50音順・敬称略)

この日はボジョレ・ヌーヴォー解禁の翌日とあって参加希望相次ぎ、キャンセル待ちで参加できなかった会員も出た。今回は初参加が5人、うち3人が女性とあって華やいだ雰囲気に。
世の中トランプ旋風が吹く中、当会では引いた「トランプ」で席順、ソムリエ役、乾杯係を決めるのがルール。ソムリエ役の「JOKER」を引いたのは冨平、河崎の両ベテラン、一方、「Q」を引いた乾杯役は初参加の坂本さん(故坂本哲之助会員夫人)。戸惑いながらも大きな声で「カンパーイ!」と音頭をとって会は始まった。

今日の乾杯は初参加の坂本夫人が華やかに

今日の乾杯は初参加の坂本夫人が華やかに

参加者が多いため、ワインの集まり具合を心配した荒木さん、「ひとっ走り、酒屋さんまで行ってきましょうか?」と不安顔だったが、会が始まる時には、ボジョレ・ヌーヴォー3本、日本ワイン3本に、米、伊、チリ産などにシャンパンを加えての計11本が並んで一安心という場面も。
シャンパン「ルイ ロデレール」で乾杯の後は、当然に皆の期待は「ボジョレ・ヌーヴォー」だったが、ソムリエ役が「まずは、これから行きましょう!」と栓を抜いたのが、ボジョレより早く11月3日が解禁の山梨ワインの新酒2本。
実はこれ、昨年のワイナリーツアーで訪れたシャトー酒折ワイナリー(甲府)で「甲州」と「デラウェア」種の発酵したてのワインを濾過せずにそのまま瓶詰した「にごりワイン 2016」。
日本ワインのヌーヴォーのあとはお待ちかねの本場ヌーヴォーの登場。最初の1本は、解禁日が決まる1967(昭42)年を遡ること8年前の11月、友人たちを喜ばせようと自ら手がけたボジョレの新酒を紹介して、ボジョレ・ヌーヴォーの原点だといわれる「メゾン・ジョゼフ・ドルーアン」をまず空けた。次いで、今年から輸出を始めて日本には初登場という「シャトー・ド・ベルアヴニール」と、ワインコンクールでの受賞歴を誇るという「ジョルジュ・デュブッフ」と、3本のボジョレを味わいながらヌーヴォー談義に花が咲いた。

初参加で緊張気味にご挨拶される篠原ご夫妻

初参加で緊張気味にご挨拶される篠原ご夫妻

左から、初参加の浜田さん、村木さん、坂本夫人

左から、初参加の浜田さん、村木さん、坂本夫人

ワインのキホンのキを学ぶ「ワイキキ・タイム」。前回から始まったクイズ形式の新趣向。今回はボジョレ・ヌーヴォーに因んで「解禁日が11月第3木曜日になる以前はいつだったか」「どんな造り方をしているか」、さらに「シャンパンが高価なのはなぜか?」など5問。各問に示された4つの答えから正解と思われるものをそれぞれ選択。各自が選んだところで、解答が配られて自己チェックするという「研究会」らしい一面もチョッピリ。
【出題・解答は『クイズワイン王』(葉山考太郎著・講談社)より引用】

いつもながらの「カサ グランデ」心尽くしの料理を食べながらヌーヴォーを飲みきって、次はワイナリーツアーのお土産ワイン。ラベル(フランス語では「エチケット」というのだそうだ)に、こころみ学園の創始者・川田昇先生のイラストが描かれた「園長先生の赤ワイン」。日本ワインと思いきや、実はカリフォルニアワイン。1989(平成元)年11月、こころみ学園の農夫たちがカリフォルニアの大地にぶどうの苗木を栽培したところから始まった「ココだけ」のワインという。

彩り白和え

彩り白和え

鮭の味噌マヨネーズ焼き

鮭の味噌マヨネーズ焼き

海老ときのこのクリーム煮

海老ときのこのクリーム煮


次いでの注目は、われらが地元の「小平ブルーベリーワイン」。ご存じ、小平は日本で初めてブルーベリーが栽培された発祥の地。だから小平産ブルーベリーでの醸造と思いきや、小平産は11%だけ、北米産49%、信州産40%との表示があって、味も含めて「小平はもっと頑張らなきゃ!」としばしブルーベリーの話題が弾んだ。
その他、北イタリアの有名銘柄「アウレンテ」など、この日飲んだワインは10本、チリ産スパークリングワインを次回乾杯用に残して用意したワインは飲みきり、予定の2時間がアッという間に過ぎていった。

コーヒータイムに入って、ワイン研会長からの「お知らせ」が3つ。
10月のワイナリーツアーで日テレの番組取材を受けたが、下記の日時に放映するとの連絡があった。
●放映日時:11月27日(日) 午前5:40~6:00

●番  組  名;日本テレビ(4ch)「日テレテレアップDate! ~自然と寄り添い育む芳醇な一粒」のチャリティーリポートのコーナー(2分30秒)
「撮影協力有難うございました。朝早いので録画をおすすめします」とはデイレクターの弁。
今年の4月例会にゲストとして招いた斎藤まゆさん(キスヴィンワイナリー醸造責任者)が推薦校友(山梨県支部)として10月の校友会代議員会で承認され、晴れて校友となった。「小平稲門会ワイン研究会の皆様に心から感謝しています。またぜひワイン研究会にもお伺いできれば嬉しいです」との感謝のメールが披露されて拍手!
当会ではお馴染となった信州・宮田村のヤマソービニヨン種の「紫輝」。今年の解禁に合わせて同村で開催の「ワインまつり」と、それを銀座のアンテナショップ「銀座NAGANO」(銀座5丁目)でネット中継のパブリックビューイングを見ながらの「信州みやだまつり in 銀座NAGANO」を開催しますとの案内が宮田村からワイン研に届いたとの説明があり、案内チラシが配られた。昨年も参加していて、「今年も参加します」と早速手を挙げた会員も。申込みはワイン研会長まで。

なお、会の冒頭で、先月のワイナリーツアーの会計報告がされ、19,000余円の赤字分を会の積立金でカバーすることの了解がされた。

かくして今年の「ボジョレ・ヌーヴォーを楽しむ会」はいつもの通り賑やかなうちに無事終わった。

この日飲んだワイン

この日飲んだワイン

この日飲んだワインは次のとおり(写真左から)。
●ルイ・ロデレール・ブリュット プルミエ      2015・仏
(シャンパン)
小平・ブルーベリーワイン        赤・長野
グリド甲州               白・2015・山梨
●シャトー・ド・ベル・アヴニール                   赤・2016・仏
ボジョレ・プリムール)
●園長先生の赤ワイン                                赤・2013・米
●甲州にごり                                 白・2016・山梨
●ボジョパ・ジョルジュ・デュプッフ                    赤・2016・仏
(ボジョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー)
●デラウェアにごり2016                             白・2016・山梨
●サン・パトリニャーノ・アウレンテ                   赤・2013・伊
●メゾン・ジョゼフ・ドルーアン             赤・2016・仏
ボジョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー)
以上、10本。

散会後の恒例カラオケは2か月ぶりということもあって、初めて参加の篠原
夫妻、村木さんも含めて10名が得意ののどを競いあった。

(文=井垣、写真=荒木)

次回の例会は、12月16日(金)に「カサ グランデ」で開催します。会費は2,000円プラスワンコイン(任意)。ワイン愛飲家はもちろん、ワインの世界を覗いてみたい方、どなたでも歓迎。申込締切りは12月11日(日)ですが、参加申込みは14名迄ですので、早めに井垣(090-1196-1471)までお申し込みください。 

 

第31回散策の会 報告

大泉の白子川沿いの森を歩く   平成28年11月19日(土)

  練馬区の西部を流れる白子川沿いには、雑木林が生い茂る小さなお山が点在しています。練馬区はこれらを「憩いの森」と名付け、昭和50年から区民に開放しました。
   そこで今回の散策は、住宅地の中での雑木林をめぐり“紅葉狩り”を目論みました。ところが、あぁなんて不運。前日は快晴、翌日は20度近い小春日和だったのに、散策催行の日は前夜半から雨。幸いスタート直前にはあがったものの、曇天の肌寒い日でした。目的とした紅葉・黄葉こそありましたが、陽に映える鮮やかさは残念ながら空振りに終わりました。時期的にも少し早かったようです。
   石神井公園駅からバスに乗り「土支田八幡宮」で下車、寒い旅はここから始まりました。

★土支田八幡宮(土支田4-28-1)
   村内にあった八幡社・神明社・稲荷社を合祀して、明治7年に北野神社としたが、昭和22年に土支田八幡宮と改称しました。人っ子一人いない“村の鎮守様”というたたずまいですが、節分・初午・盆踊り・秋の例大祭ではかなりの人出で賑わうそうです。
 
スギ・ヒノキ・イチョウ・アオキと、練馬区の神社で一番樹木の多い境内を持っています。

故郷の鎮守様を思い出して

故郷の鎮守様を思い出して


★越後山(えちござん)の森緑地
(大泉町1-19)
  八幡様からだらだら坂を登り切った所にある、それほど大きくない雑木林です。イヌシデやコナラが多く、白子川を展望できるポイントでした。

いよいよ紅葉の林に入ります

いよいよ紅葉の林に入ります


★稲荷山憩いの森(土支田4-14)
 白子川右岸台地の傾斜地の雑木林で、スギ・イチョウ・カシなどがあります。春はコブシやサクラの花が咲き、今は数少ないけれど紅葉がきれいでした。
  区内の「憩いの森」の中では最も広く、山頂からは大泉1丁目の町並みが広がります。

雨に濡れた木の香りを楽しんで

雨に濡れた木の香りを楽しんで


★清水山憩いの森
(大泉町1-6)

    たどり着いてびっくり。周りはフェンスで囲まれて立入禁止状態で、中には大きな重機も入り整備工事中でした。
 ここは昭和50年に「憩いの森」の第一号に指定された所です。白子川の右岸台地の北斜面にあり、都内では貴重なカタクリの大群生地で、30万株の花が咲く3月には見物客で賑わいます。「東京名湧水57選」に選定されています。

工事中(下見の時は入れた?)

工事中(下見の時は入れた?)


★大泉富士(八坂神社)
(大泉町1-44)

 大型の富士塚で高さは12m、直径30m。「富士浅間神社」の額がかかる鳥居から見る塚は雄大さを感じます。麓から山頂までは秋葉神社・烏帽子岩・宝永山など40基ほどの石碑や石祠がびっしりと並び、また山頂には奥宮の石祠や駒ヶ嶽・剣ヶ峰などの石碑が立っています。 
 明治の初期に築かれたといわれていますが、文政5年(1822年)の石碑があることから、江戸時代に原型があったと考えられています。
 江戸時代には富士山信仰が盛んでしたが、この時代の登山は多額な費用の捻出や、長期の休暇の取得が困難で、町民や農民にとっては叶わぬ望みでした。そこでこのようなミニ富士を造り、疑似登山体験をしたのです。都内には50基ほど残っています。
 登山道は幅わずか30センチほどの狭さで、ジグザグ状に山頂へと伸びます。4人が登りましたが、雨で濡れた道をよくぞ滑落せずに下山されたものと、遭難者ゼロでホッと安堵しました。でも頂上では“お山の大将”気分で、優越感を味わえたドヤ顔の面々でした。

富士山頂上から下界をパチリ!

富士山頂上から下界をパチリ!

健脚達が頂上で手を振る

健脚達が頂上で手を振る

小学生に撮ってもらいました。「ハイチーズ!」だって(^-^)

小学生に撮ってもらいました。「ハイチーズ!」だって(^-^)


★もみじ公園
(大泉町3-23)

 白子川左岸の南向き台地にある広大な公園で、ドウダンツツジの鮮やかな赤がひときわ目立ちます。他にサクラ・アカマツ・イチョウ・ヤマモミジなどが植えられています。負け惜しみでなく、雨後の黄落も季節が感じられていいものでした。
  この地下には東京外環自動車道が走っています。

雨上がりの木々は色鮮やかです

雨上がりの木々は色鮮やかです


★散策後の懇親会
 寒さの夕暮れ時、のれんをくぐったのは大泉学園駅北口から2分ほどの「てしごとや ふくの鳥 大泉学園店」。居酒屋チェーン店にしては珍しく1階に店を構えています。入ってすぐの椅子にようやく腰を下ろせたところで「お疲れさん会」がスタート。
 ここには「越乃寒梅」「雪中梅」「峰乃白梅」がありました。かつて「越の三梅」といわれた越後の銘酒がいまや大衆酒場の飲み放題メニューに登場するとは、時代の変わり様を感じます。でも今回は「男山」の熱燗に人気があったようです。献立はキャベツのサラダ・鳥の唐揚げ・つくね串・鳥の水炊き・親子丼・甘みといったところでした。いつもの様にいつもの如くおしゃべりし尽くし、馴染みの薄い西武池袋線で帰宅へつきました。

頬も紅葉に染まって?

頬も紅葉に染まって?


【参加者】
荒木・伊藤(徹)・小川・国友・佐藤(俊)・篠原・末次・滝沢・堀田・山本・横田・定村(国友の友人)・千葉(国友の友人)(13名)

 (文=佐藤(俊)、写真=荒木)