第60回散策の会報告
本所北斎通りを往く

令和6年5月27日(月)

佐藤前会長(現名誉顧問)から引き継いだ瀧川・松村コンビですが、予定していた3月の羽村堰散策が荒天のため、2度にわたる中止を余儀なくされました。心配された佐藤さんにお清めをしていただいた効果があったのか、今回も雨予想ながら、集合時には何とか曇り空。スタート地点の錦糸町駅近辺は昔からは想像できない程商業ビルが林立し、「プチ田舎」小平から来た面々には、まさに大都会でした。ここからスカイツリーを横に眺めながら、北斎ロードと呼ばれる道沿いに両国を目指しました。


大横川親水公園(墨田区石原4)
幅30~40m、長さ約1.8㎞の公園で、せせらぎや滝、釣り堀、水遊び場など5つのブロックで構成されています。昭和56年に上流から着工され平成9年に完成しました。
明暦の大火(1657)のあと、幕府が再開発の一環として低湿地の水抜きのため、このあたりにいくつかの掘割を掘削しましたが、この川もその1つです。平日のせいか、人影も少なく、子ガモに癒されながら、瀧川さんの初解説もゆっくり聞けました。

河竹黙阿弥終焉の地(亀沢2-11-11)
五世鶴屋南北に入門し歌舞伎脚本作家としてデビュー、その後「三人吉三」「髪結新三」など350件あまりの作品を書き上げました。明治14年に「黙阿弥」と名乗って隠居生活に入り、明治26年に当地に越してきて、同年77歳で没しました。早大教授だった河竹繁俊は黙阿弥の孫です。

ここが終焉の地!?


三遊亭円朝旧居跡(亀沢3-20)
落語中興の祖といわれ、人情噺の「芝浜」「文七元結」、怪談噺の「牡丹燈籠」「真景累ケ淵」など数々の名作の作者です。明治9年~明治20年の12年間をこの地で過ごし、新宿で62歳の生涯を閉じました。公園内に碑がありますが、隣にマンションのごみ集積場があり、ちょっと興ざめでした。

右下が解説板


野見宿彌神社(亀沢2-8-10)
明治18年に近くにあった高砂部屋の尽力で、相撲の神様といわれる野見宿彌をお祀りしました。昭和27年に日本相撲協会により歴代横綱の碑が建てられました。

赤は存命の横綱


江川太郎左衛門邸跡(亀沢1-3)
彼の家は伊豆・韮山の代官職で、代々江川太郎左衛門を名乗っていました。その中でも有名なのが江川英龍で、一般的に「江川太郎左衛門」といえばこの人を指します。幕末期に鋼製大砲鋳造用の反射炉を造ったり、品川沖にお台場(海上砲台)の造成もしました。
また、日本で初めてパンを焼いたのも彼だそうです。

葛飾北斎生誕の地(亀沢1-4)
江戸後期の浮世絵師。宝暦10(1760)年に生まれ、狩野・琳派・土佐絵・洋風画などの諸派を学びます。「北斎漫画」「富嶽三十六景」などの作品は海外にも知られ、「ジャポニズム」現象を引き起こしました。90年の生涯のうち93回の転居を重ねた引越し魔。作品は3万点を超えます。旅を好み信州・小布施には85歳の老体で訪れています。

旧安田庭園(横網1-12-1) 入場無料
元禄年間に造られた潮入式回遊庭園。園主は安田善次郎を最後に東京市に寄付され、現在は区立公園に。もとは足利藩主(後に丹後宮津藩主)本庄氏の下屋敷として造営されました。時節柄か来場者はほぼインバウンドでした。2011年の散策の会でも訪れています。

静かさの中に江戸文化に浸る


回向院(両国2-8-10)
明暦3(1657)年振袖火事による身元不明者を合葬、供養するため建立。江戸後期からは興行相撲の場所となり、旧国技館のできる明治42年まで続きました。また、境内には鼠小僧治郎吉の墓があり、長年捕まらなかった運にあやかろうと、墓石を削りお守りに持つ風習が当時より盛んだったとの事。現在は墓石の前にお前立ちがあり、それを削るようになっています。やはり、2011年の散策の会で訪れています。

ダミーのご利益は?


隅田川テラス
隅田川の両岸に32㎞にわたり整備された散策路で、散歩・ジョギング・釣りなどが楽しめます。両国テラスの防潮堤には「隅田川テラスギャラリー」として、江戸から昭和の錦絵や大相撲の決まり手が展示されています。

集いし多彩なメンバー


新コンビの第1回の船出は、心配された雨も終わり頃にぱらついた程度にとどまり、
大相撲も終わり静けさを取り戻した両国まで、8,000歩強の散策を、無事終えることができました。

【散策後の懇親会】
両国駅で解散後は新宿に移動し、最近ではおなじみになった「三平」で7名が参加し、懇親会を行いました。ハッピーアワーの生ビールやハイボールに存分に喉を潤し、解散となりました。

【参加者】(五十音順、敬称略)
荒井、伊藤、梶川、梶川(公)、河崎、佐藤、瀧川、松村、山本(9名)

                         (文=松村、写真=佐藤、松村)

第30回寄席研究会のご案内

第30回の寄席研究会はいつも通りの末廣亭での開催で、今回は落語協会担当を観賞します。
3月開催の前回は、悪天候ということもあり少人数の参加でしたが、今回は多くの皆様のご参加をお待ちしております。

新宿末廣亭6月下席昼の部観賞会

①日 時=2024年6月26日(水)12時~16時15分
②場 所=「新宿末廣亭」(新宿三丁目)
③集合場所=各自お好きな時間に入場し、終了後に入口付近にお集まり下さい。希望者で懇親会を予定しています。
④入場料=全席自由席 シニア(65歳~)2,700円
⑤懇親会費=2,500円程度
⑥主な出演者=次のとおり。
三遊亭歌る多     林家種平
吉原朝馬       柳家権太楼
春風亭一蔵      古今亭文菊or春風亭一之輔(交互出演) 
三遊亭歌武蔵     鏡仙志郎・仙成(太神楽)
三遊亭歌奴(主任)
・詳細はこちら

連絡先=伊藤 徹(電話: 090-8749-7442)

<次回予告>
恒例の国分寺寄席は9月10日(火)午後から西国分寺のいずみホールで
開催されます。国分寺稲門会より案内がきましたら、広報を通じてお知らせいたします。
(以 上)

ロック研究会第1回開催報告

2024年5月22日(水)18:30から国分寺のRock Bar “Painkiller”にて、参加5名で記念すべき第1回ロック研究会を開催しました。

【参加者】大島二典、松村純夫、山田哲司、樋口昌典、広山嘉彦(文)

なんと、会場への一番乗りは大島会長で、びっくりしましたが感謝感激でした!
樋口会員はまだ現役のため職場から直接駆けつけてくれました。

各自バーボン等好きな酒を飲みながら、大音量のROCKに浸り、年を忘れて学生時代に回帰しました。
1960~70年代のレッドツェッペリン、ディープパープル、GFR、テンイヤーズアフター、ピンクフロイドなど、思い思いのリクエストをして、約2時間の大ブレイクとなりました。

大島会長から、今後も定期的に開催して会員を更に増やすべし!との激励もいただき、全員ハイテンションでの解散となりました。

◆次回開催予定
・開催日:6月22日(土曜日) 17:00~(予定) 
・会 場:Rock Bar  “Painkiller” (国分寺市南町3-23-12 三幸ビルB1F)
・会 費:当日、各自精算
※この日の会場はライブイベントのため、特別料金となります。詳細は店舗ウェブサイト
参照。
参加申込み先=代表・広山嘉彦
Email: hirohiro(at)trad.ocn.ne.jp 【(at)を@に置き換えてください

萬代 晃・校友会代表幹事からのお願い
「早慶戦に熱いご声援を!」

4月13日に開幕した東京六大学野球春季リーグ戦。早稲田大学は現在、勝点4と単独トップで、優勝の可能性が高くなってきました。

5月20日、早稲田大学校友会・萬代 晃代表幹事から、「スタンドからの熱いご声援をお願いします」と、以下のメッセージが届きました。

第83回ワイン研究会報告

今月は早大出身で、信州高山でワイン造りをされている春日薫さんをお招きし、お話を伺いながらの会となりました。春日さんは1984年、早大商学部卒、総合商社のニチメンに入社。その後イラン、エジプト等駐在を経て2011年、信州高山村でブドウ栽培を始められました。ブドウ用の農薬を販売していたことから、ブドウ造りに目覚めた、とのことです。

会社はRêve de Vin、環境に配慮して肥料、除草剤は使用せず、また無濾過(そのため澱が少し残る)、白ワインの製法「シュール・リー(Sur Lie)」に近いのでは?と冨平さんから指摘。雑菌の混入を防ぐ、温度管理が大変な方法です。

ワインは収穫時期の見極めがポイントで、遅く摘めば糖度は増しますが、酸が強くなる。早めに摘めば糖度が低いワインになる。このバランスの見極めが知恵の絞りどころとのこと。

会員の皆さん、ワインに関して知識が豊富で質問が飛び交い、あっという間の2時間でした。テロワール(その土地の土壌)や栽培方法(棚造りではなく、垣根造りにした理由)等、専門的な議論でした。

会は篠原さんが持参された、スペインのスパークリングで乾杯、スペインの白に固有なアイレン種で醸造されています。今回、12名の参加でしたのでワインも6本消化、中身の濃い会だった、と自負しています。

(因みに長野市は5代、早大出身の市長が続き、現在の市長はオリンピックメダリスト
の荻原健司さん。早大人間科学部出身です。)

今回飲んだ6本のワイン。左から、Vin du Tourisme スパークリング白  スペイン、Bodegas Albero 白  スペイン、Château Bois Mondont 赤 フランス、Rêve de Vin シャルドネ白  日本、Rêve de Vin メルロー赤  日本、Château Prieuré de Beyzac 赤  フランス。

【参加者(50音順、敬称略)】12名
伊藤、大島、上村、國友、河崎(文責)、篠原、竹内、冨平、野村、安田、山本、ゲスト・春日

東村山稲門会・市民雑学講座のご案内

東村山稲門会から、市民雑学講座「講演:米国大統領選挙とアメリカ社会」のご案内です。興味のある方は、ご参加ください。

・入場料=無料
・事前の申し込み=不要
当日、受付窓口にて申込票に記載をお願いします。その際、受付担当者が確認等をするケースもあるかと思います。


第134回ニモクサロンの報告

・日 時:5月9日(第2木曜日)12:00~14:00
・場 所:東大和市駅前ビックボックスC5室 電話042-566-6892
・会 費:2,500円
・参加者(敬称略、五十音順):10名。荒木・井垣・伊藤・小平・竹内・野村・比留間・松村・山本・横田

《報告》
いつものメンバーの中に、ご欠席の方がいらっしゃると、皆さん気になります。荒木から、滝沢さんと小川さんの近況を報告しました。お電話でのお声はお元気でしたが、滝沢さんは今月はお休みです。小川さんもやはり足が弱くなられたそうで、「名曲を聴く会」 の話、喫茶店「田園」の事などをしばし楽しく話し、お声もお話も相変わらずお元気そうでした。足は油断をしていると、衰えてしまうようですね。気を付けましょう。

ついでにサロンは病気の話に。目、耳、歯はみんな悩んでいるようですね。でもこうして話してみると情報交換は、とても役に立ちますね。良い医者の話、良い器械の話、区からの補助金の話など、大変勉強になりました。
「先の事などくよくよ考えずに、今をワクワクしながら、死ぬまで楽しく!」
これが、結論でした。さすが山本先輩! 元気が出ますネ(^-^)

《今日の話題》
☆ 終わったばかりの「石井道彌&カラ・OK」の話で盛り上がりました。何といっても、色々な事を乗り越えられて、今回の企画を提案して下さった石井先輩の心意気に皆さんの尊敬と感謝の声・・・。ただものではない!!(^_-)-
会場「サウンズラボ」の飲み物がどんなに美味しかったか、斧ご夫妻のハープとギターの合奏がどれほど素晴らしかったか、そしてチョビッと皆さんの歌が〇〇だったかが報告され、サロンは和やかな?笑いに満たされました。

☆ 竹内さんから「観劇の会」のお誘いがありました。
劇団「俳小」第50回本公演「ゴールデン・エイジ」は下北沢駅前劇場で。シニア割引4,000円。7月12日(金)12時に小田急線下北沢駅東口集合。申し込みは竹内さんへ。

☆ 松村さんから、「散策の会」のお誘いがありました。
5月27日(月)「本所⇒錦糸町⇒両国」三度目の正直?無事に開催されますように。実は7日のサウンズラボの帰りに、みんなで松村さんのお清めをしました。あれはお清めではなく、アルコール消毒ですかね???(-_-;)

☆ 伊藤さんから7月6日(土)「夏の集い」のお誘いもありました。暑い時期に外を歩くのは大変なので、ルネこだいらで食事会のようです。副会長・小山さんの所属している「小平市棒打ち唄の会」の方々の演奏があるそうです。楽しみですね。
詳しいことは、「小平稲門会ニュース」(2024年5月10日号)等で確かめてお申し込みください。

尚、14時から2時間カラオケの会開催、7名の方が参加されました。

参加者(敬称略、五十音順):7名。荒木・伊藤・竹内・野村・比留間・松村・山本

(文責:荒木)

10月20日(日)に2024稲門祭開催
~「輝け! 早稲田」をテーマに~

早稲田大学校友会最大のイベント「稲門祭」。今年の2024稲門祭(加納一德実行委員長)は「輝け! 早稲田」をテーマに10月20日(日)、早稲田大学で開催されます。

小平稲門会は、幹事の広山嘉彦さん(キャンパス庭園・サービス本部)と宮本義信さん(奨学金記念品本部)を稲門祭実行委員に推薦しました。

2024稲門祭記念品の購入にご協力をお願いします。
記念品の売上を含む稲門祭の収益は、「校友会奨学金」の原資となり、在学生の支援に充てられます。会員の皆様のご注文は、小平稲門会でとりまとめて一括発注します。
5月10日発行の「小平稲門会ニュース」と併せてお届けした記念品パンフレットをご覧いただき、「ご注文用紙」をご利用くださいますよう、お願いします。

小平稲門会は、稲門祭記念品の福引景品として「ふるさと賞」に小平産大粒ブルーベリージャムを協賛しました。

(小平稲門会事務局)

夏の集い  納涼パーティー
~7月6日(土)「ルネこだいら」で~

2024年の「夏の集い」を、小平稲門会設立35周年記念「納涼パーティー」として開催します。「夏の集い」は従来、屋外で開催してきましたが、ここ数年は高温の夏が続き、今夏も猛暑が予想されるため、初めての試みとして小平市民文化会館(ルネこだいら)レセプションホールでの開催を企画しました。
冷たいビール、おいしい食事に加え、ご一緒に楽しめるアトラクションも用意しました。皆様の奮ってのご参加をお待ちしています。

【開催要領】
◆開催日=2024年7月6日(土)
◆開始時刻=11:30(開場11:15)
◆会場=小平市民文化会館(ルネこだいら)レセプションホール(西武新宿線・小平駅下車、南口から徒歩3分)
◆アトラクション=「小平市棒打ち唄保存会」による民謡(小平民謡「棒打ち唄」と各地の民謡を紹介)
◆参加費=2,000円
◆申込み締切日=6月22日(土)
◆申込み先=イベント担当・松尾寛敏
・Email: okiraku_0910(at)yahoo.co.jp【(at)を@に置き換えて下さい】
・電話: 090-6009-9954

【棒打ち唄】
 水田のない小平では、麦がおもな農産物でした。麦は秋に種をまき、冬の間に麦踏みなどの作業を行い、翌年の6月頃に収穫します。脱穀機がなかった昭和20年代までは、刈り取った麦を家に運び、庭に広げ、「くるり棒」でたたいて麦粒を取り出していました(図)。この脱穀を共同で作業するときに、調子を合わせるために唄ったのが「棒打ち(ぼうち)唄」で、「麦打ち唄」とも言われます。
 この唄は、小平稲門会の小山雄一副会長を中心とする「小平市棒打ち唄保存会」によって唄い継がれています。
「小平市郷土かるた」(小平市教育委員会制作・発行、復刻版)にある「くるり棒」を使った棒打ち(麦打ち)の絵札(左)と読札(中央)。
「小平市郷土かるた」は1982年、市政施行20周年記念事業の一環として制作され、市政施行40周年を迎えた2002年に復刻版が発行されました。右は、くるり棒(「江戸東京たてもの園」のウェブサイトより転載)