Monthly Archives: 7月 2015
第27回ざる蕎麦研究会報告
平成27年夏の集い 東京水辺ラインで隅田川水上散歩
お台場散策・船の科学館「宗谷」見学
平成 27 年 7 月18 日(土)12 時、小平稲門会有志 13 名が、JR両国駅に参集。心配した天気も台風一過、曇天の適度な暑さの行楽日和となった。 まず一行は、東京水辺ラインの両国船着き場から乗船。浅草-越中島-浜離宮-お台場海浜公園の1 時間15分にわたる水上散歩を開始。やや強風にもめげずメンバーは展望デッキからの船旅を楽しんだ。
お台場は幕末期にペリー来航に対抗するために建設され、第 3 ・第 6 台場が現存している。一帯は昭和 40 年代から公園としての整備が進められ、平成8年に今の形でお台場海浜公園としてリニューアルオープンし、人工の砂浜や展望台、ボート施設、潮干狩りなど、都心に近い憩いの場として、特に若者に人気のスポットとなっている。その一角に「船の科学館」があり、初代南極観測船「宗谷」が海上に浮いていた。
「宗谷」は昭和 13 年にソ連発注の耐氷貨物船として誕生したが、ソ連には引き渡されず、そのまま日本の貨物船として活動、昭和 31 年に南極観測船に転用された。誕生から 77 年が経ち、日本の海軍艦艇として太平洋戦争を生き抜き、今も海に浮いている船は「宗谷」だけだそうだ。「宗谷」はわずか 2,736 トンで現観測船「新しらせ」の約 5 分の 1 しかなく、現物を見ても想像していたよりずっと小さく、よくもこんな小型老朽船で南極に 6 回も挑んだものだと感銘を受けた。艦内では宗谷 OB の説明員島崎さんの実体験に基づいた、臨場感にあふれる熱のこもったお話があり、参加者一同説明に聞き入った。
見学後、高田馬場「石庫門」で 2 次会を実施。見学感想など話も弾み、全員で楽しんだ一日であった。
【参加者 合計13名】
大島二典(44理工)、小平道彦(34理工)、国友康邦(38商)、 栗原政博(39政経)、小山雄一(43法)、志村智雄(43法)、鈴木昭助(42商)、滝沢公夫(30法)、竹内吉夫(49商)、 中村泰三(41理工)、野村吉宏(36政経)、馬場正彦(51教育)、横田康平(30政経)
第18回ワイン研究会 報告
10回目迎えたゲストティーチャー活動
創立50周年の小平九小で初の授業
2015年7月9日(木)、小平市立第九小学校創立50周年記念事業の一環として、小平稲門会メンバーが、社会人の知識・経験を小学生に伝える「総合学習授業」にゲストティーチャーとして招かれた。
今回、授業を参観する機会を得たので、これまでの活動と当日の参観の感想を以下報告する。
2010年10月に小平市立第三小学校を皮切りにスタートしたゲストティーチャー活動は、その後、小平市立第二小学校、小平市立学園東小学校と実施対象校を広げ、今回節目の10回目を迎えた。実施授業時間は68時間、講師数は10名にのぼり、小平稲門会地域貢献活動の大きな柱に育っている。
今回の小平九小は、会員の村上征徳さんが九小課外活動で将棋指導をしていることから実現したものである。小平九小は創立50周年の記念の年で、スポーツ・料理・ゲストティーチャー・風船飛ばしなどの記念イベントを盛りだくさんに企画しているようであった。
今回、講師を担当したのは、小山雄一さん(印刷と色、そして工場のお話)、鈴木昭助さん(繊維について)、峯岸敏雄さん(百貨店を探検してみよう)の3名。6年生約90名を3クラスに分け、各90分の授業を行った。
小山さんは江戸時代の木版刷り教科書や現代印刷の色原稿を、鈴木さんは自動車に使われるエアバッグやカーボン繊維、不燃繊維など多様な見本を示し、峯岸さんはデパートの基本である挨拶や接客を生徒参加型で実演するなど、各講師がサンプル・写真・実技指導など変化に富んだ授業を展開、生徒たちの興味津々の様子が伝わって来た。
初めてゲストティーチャーを務めた鈴木さんは、生徒たちに上手く伝わったかを心配されていたが、生徒たちは休み時間も繊維見本に群がり、鈴木講師を質問攻めにしていたのは印象的であった。
授業後の反省会では、校長先生、担任の先生から熱い感謝の言葉があり、後日生徒さんたちから講師にお礼の感想文集が届いたとのこと。90分の授業を参観して、この活動がさらに広がり継続できればいいなと感じた。
(大島二典記)