第88回ワイン研究会報告

開  催  日: 2024年11月22日(金)
開催場所: 永田珈琲店「こもれび」

第88回ワイン研究会は、ボジョーレヌーボ解禁の翌日という、絶好のタイミングで開催されました。
フランス、イタリア、日本のヌーボーの飲み比べです。本場フランスのヌーボーは格上のVillage Nouveau, 日本からは甲州種のヌーボー、イタリアはNovello 赤。日本の甲州種はさすがに熟成が足りず、味に深みがありません。残念ながら皆さんからも高評価は得られませんでした。イタリアのヌーボーは地元の種でしたが、濃いきれいな紫色でフレッシュ感があり、これぞ新酒。フランス産はさすが高級ヌーボー、新酒としてだけではなく、熟成にも耐えうるワイン。早飲みのガメイ種らしからぬ味わいでした。
今回は参加者が6名と少数だったため、飲んだワインも3本だけでした(左から、Madone Villages 仏 赤、Velenosi Novello 伊 赤、Lumiere 甲州 日本 白)。 

「こもれび」さんは、いつも季節感あふれるデコレーションを用意していただいています。今月はすでにクリスマスバージョン、スノードームやサンタクロースが気分を盛り上げます。おいしい料理、デザート、コーヒー、感謝感謝です。ワイン研究会も参加者は高齢化して減少気味です。
新しく参加していただける方、大歓迎です。来月は通常通り、12月の第三金曜日20日を予定しています。皆様の参加、お待ちしています。

参加者(50音順、敬称略)】6名
井垣(1961法)、上村(1979法)、河崎(1971政経)、栗原(1964政経)、冨平(1973理工)、牟田(1960理工)*文責=河崎

第87回ワイン研究会報告

開  催  日: 2024年10月18日(金)
開催場所: 永田珈琲店「こもれび」

10月になっても、うだるような暑さが続く中、恒例の研究会が開催されました。研究会と称していますが、所詮飲み会で多少の蘊蓄を語りながらワイガヤを楽しんでいます。

今月はスペインでスーパースパニッシュと呼ばれているワイン、Abadia Retuertaが提供されました。ぶどう畑が原産地呼称(DO; Denominación de Origen)に該当しないため、地ワイン扱いですが、その分自由な発想、独自な技術でワイン造りをしています。ワイン評論家のロバート・パーカー氏をして「今世紀最大の発見」と言わしめたワインです。熟成されたテンプラニーニョの馥郁とした香りに魅了されました。
続けて提供されたのは、ボジョレーの高級ワイン、ヴィラージュ。ボジョレーワインといえば一般的に高級ワインとはみなされていませんが、その中でもヴィラージュは高級で入手困難なワインです。
飲んだワインは左から、Air de Mistral 仏 赤、Abadia Retuerta スペイン 赤、Casa Forlago Valpolicella 伊 赤、Domain dela Madone Village 仏 赤、Agneau Blanc 仏 白、
の5本でした。

皆さんからワイナリーツアーを是非、企画して欲しい、との声がありました。幸いサントリー社に勤務されていた若林さんから、サントリーのワイナリー&ウイスキー蒸留所見学のアイディアをいただきました。

来年秋に実施したいと思いますので、その節は多数の参加をお願いします。

今月分かったこと、牟田さんが私の高校の大先輩だったこと、おまけに担任まで一緒でした。
来月(11月)もお店の都合で第4金曜日の22日開催です。ボジョレーヌーボーの解禁日(11月21日)の翌日です。ヌーボーで盛り上がりましょう。多数の参加、お待ちしています。

参加者(50音順、敬称略)】7名
井垣、國友、河崎(文責)、冨平、牟田、山本、若林

第86回ワイン研究会報告

 


通常、ワイン研究会は毎月第三金曜日開催ですが、今月はお店の都合で第四金曜日の開催となりました。

そのため、ほかの稲門会行事と重なり、参加者が少なく6名での開催となりました。
それでも、病を克服された牟田さんが久々に参加され、小平在住77年の昔話で盛り上がりました。

当日は自民党の総裁選投票日、開始時刻の3時頃、新しい総裁が決まるとあってニュースが気になりながらの会でした。
牟田さんによれば、昭和25年、GHQの政令により設置された警察予備隊、75,000人の一部が現在の小平団地(旧陸軍施設跡地)に駐屯していたこと、小平駅南口駅前まで畑が広がっていたこと、西武多摩湖線を一両だけの電車がことこと走っていたこと、など今では想像できない“小平昔話”が聞けました。ちなみに牟田さんは創立150周年を迎えた小平第二小学校に通い、親子3代お世話になったそうです。

今回のワイン研究会は赤ワインの代表的な種のカベルネソービニヨン、メルロー、ピノノワールの飲み比べの予定でしたが、所詮素人、カベルネもメルローも違いが判るほどの達人ではありませんでした。
飲んだワイン(右図)は、左からCôtes Du Rhône Mazurd赤(グルナッシュ シラー)仏、Bodega Norton 赤(カベルネソービニヨン)アルゼンチン、Grand Mazerolles赤(メルロー)仏。

ワイン研究会と名はついていますが、おいしい料理を味わいながらの談論風発、あっという間の2時間でした。次回は10月18日(金)、皆さんの参加、お待ちしています。

【参加者(50音順、敬称略)】6名
井垣、河崎(文責)、國友、冨平、野村、牟田

第85回ワイン研究会報告

2024年7月19日、猛暑日でしたがワイン好き9名が参加して開催されました。今回はドイツの白、リースリングの飲み比べとアイスワインを味わう、がテーマ。

リースリングはドイツを代表する白ワインですが、産地によって味が異なります。本来甘いデザートワインのような白ですが、今回はモーゼル地方産とラインガウ地方産を飲み比べました。

最初はモーゼル産、パーカーポイント100点を何回もとっているワイナリーのワイン、すっきりとした酸味、甘さはほとんど感じません。マイルドでいわゆる飲みやすいワイン、続いてラインガウ産。こちらは酸味がより強くドライな感じのワインでした。ワインの背景に詳しい山本さんはライン川とモーゼル川に映える太陽の差との説明。ヨーロッパ大陸を東から西に大きな川幅で流れるライン川、モーゼル川は南から北に狭い崖を流れてライン川に合流する。横のライン、縦のモーゼルでワインにも味の違いが生まれる。

今回はアイスワインも登場しました。ブドウを凍結させ、エキスを凝縮させたアイスワインは糖度が高く、デザートワインとして最適です。カナダ産のアイスワインを「こもれび」さんのスイーツ、コーヒーと一緒に味わいました。「こんなワイン初めて・・・」との声も。

今回、酒造メーカー出身の若林さんが初参加。新潟の初任地で「ワイン弁当」を考案、赤白のワインの小瓶が付いたおしゃれな駅弁でしたが、いかんせん時代が早すぎた! ワインといえば甘いポートワインの時代に本格的なワイン、在庫の山だったそうです。

若林さんからウイスキーとワインの飲み方をご教授いただきました。ウイスキーのオンザロック、マドラーで13回半、攪拌するのがポイントとのこと。「半」の根拠は不明らしいですが。ワインは日本酒と違いグラスを持ち上げず、注いでもらうのが正しいそうです。
長くなりました。今回もワイワイガヤガヤで5本飲み干しました。

飲んだワインは左から、Vidal Icewine  白(加)、Schloss Vollrads  ラインガウ白(独)、Michelangelo TreVenezie Rosso  赤(伊)、Markus Molitor モーゼル白(独)、
Nero d’Avola Rosso 赤(伊)。

【参加者(50音順、敬称略)】9名
井垣、上村、河崎(文責)、木本、國友、冨平、野村、山本、若林 

*8月は休会、9月はお彼岸のため、開催が1週間ずれて9月27日(第4金曜日)となります。

第84回ワイン研究会報告

2024年6月21日(金)にワイン研究会の第84回例会を開催しました。
梅雨入り直前でしたが、激しい雨に見舞われました。今回は6名の参加。会は当初から3時開会ですが、3時半開会と勘違いされていた方も!! 3時から5時までです。
今回は井垣さんの持参された島根産ワイン「縁結」で乾杯。マスカットベリーAでスパークリングワインに仕立ててあります。さすが、縁結びの神様出雲大社がある島根、ワインも辛口に仕上がっていて乾杯にふさわしいワインでした。
次は野村さんの持参された白ワイン、イタリア産で黒ブドウのサンジョベーゼから白ワインを醸造しています。黒ブドウから白ワインができるのか?との疑問がありましたが、果汁を絞った後すぐに皮と種を取り除き、着色を防いでいます。シャンパンでは黒ブドウだけで造る「ブラン・ド・ノワール」が有名です。

いつもながら「こもれび」さんの料理には感謝、感謝です。デザートもおいしく、最後のコーヒーもカップに凝っていて味はさすがにコーヒー店、最高です。皆さんの評判上々。

参加人数が少ないため、飲んだワインは3本でした。来月は私(河崎)がカナダからアイスワインを持参予定です。またドイツの品種リースリングの飲み比べをやります。リースリングは北で造られると甘く、南のアルザスで造られると辛口に仕上がります。違いを味わってください。

今回の開催前日の20日、佐野会長のご厚意で西東京稲門会の「ワインを愛する会」6月例会に参加してきました。早稲田出身のオーナーが経営する、ワイン酒場で毎月定期的に開催されています。今後可能であればお互い交流してワインの知識を深め、親睦を図りたいと思っています。

飲んだワイン。左から、縁結 スパークリング(マスカットベリーA)日本、Fuori Porta 白(サンジョベーゼ)イタリア、Mirus 赤(シラー)南アフリカの3本でした。

【参加者(50音順、敬称略)】6名
井垣、栗原、國友、野村、山本、河崎(文責)

第83回ワイン研究会報告

今月は早大出身で、信州高山でワイン造りをされている春日薫さんをお招きし、お話を伺いながらの会となりました。春日さんは1984年、早大商学部卒、総合商社のニチメンに入社。その後イラン、エジプト等駐在を経て2011年、信州高山村でブドウ栽培を始められました。ブドウ用の農薬を販売していたことから、ブドウ造りに目覚めた、とのことです。

会社はRêve de Vin、環境に配慮して肥料、除草剤は使用せず、また無濾過(そのため澱が少し残る)、白ワインの製法「シュール・リー(Sur Lie)」に近いのでは?と冨平さんから指摘。雑菌の混入を防ぐ、温度管理が大変な方法です。

ワインは収穫時期の見極めがポイントで、遅く摘めば糖度は増しますが、酸が強くなる。早めに摘めば糖度が低いワインになる。このバランスの見極めが知恵の絞りどころとのこと。

会員の皆さん、ワインに関して知識が豊富で質問が飛び交い、あっという間の2時間でした。テロワール(その土地の土壌)や栽培方法(棚造りではなく、垣根造りにした理由)等、専門的な議論でした。

会は篠原さんが持参された、スペインのスパークリングで乾杯、スペインの白に固有なアイレン種で醸造されています。今回、12名の参加でしたのでワインも6本消化、中身の濃い会だった、と自負しています。

(因みに長野市は5代、早大出身の市長が続き、現在の市長はオリンピックメダリスト
の荻原健司さん。早大人間科学部出身です。)

今回飲んだ6本のワイン。左から、Vin du Tourisme スパークリング白  スペイン、Bodegas Albero 白  スペイン、Château Bois Mondont 赤 フランス、Rêve de Vin シャルドネ白  日本、Rêve de Vin メルロー赤  日本、Château Prieuré de Beyzac 赤  フランス。

【参加者(50音順、敬称略)】12名
伊藤、大島、上村、國友、河崎(文責)、篠原、竹内、冨平、野村、安田、山本、ゲスト・春日

第83回ワイン研究会のご案内

ワイン愛好家各位

小平稲門会ワイン研究会  会長  河崎健治

第83回ワイン研究会のご案内

ワイン研究会の第82回例会(5月開催)は、ゲストをお呼びしています。長野県高山村でワイナリー「Rêve de Vin(レーヴドヴァン)」を経営しておられる、春日薫さんです。

春日さんは1984年早大商学部卒、総合商社ニチメンに入社され、イラン駐在等を経て、2011年長野でワイン用ブドウの栽培を開始されています。

高山村は将棋名人戦が行われた「藤井山荘」があることでも有名ですが、メルシャンの北信シャルドネが国際コンクールで金賞を取ったり、高山村のシャルドネが日本ワインコンクールで優勝したりで、ワイン産地としての評価を高めています。

今回、春日さんからブドウ造り、ワイン醸造への思いを語っていただきたいと思っております。

皆さま、ご多忙中恐縮ですが、ぜひご参加のほど、お願い申し上げます。準備の都合上、参加の可否を河崎までご連絡ください。よろしくお願いいたします。

尚、例会は5月17日(金)午後3時開始、場所は小平駅南口・永田珈琲内「こもれび」です。会費は、ワイン持参の場合2,500円、持参なしの場3,500円です。

小平稲門会ワイン研究会  会長  河崎健治
電話: 090-1056-9311
Email: kenj042@jcom.home.ne.jp

第82回ワイン研究会報告

2024年4月19日、「こもれび」でワイン研究会が開催されました。

前回飲み干した「ピエロ陶器ウイスキー」の陶器ボトルが、会場に飾られていました


今回は常連の方が都合悪く、5名での開催となりました。飲んだワインも3本でしたが、参加者が少ない分、会話が盛り上がり、楽しい会となりました。

最初は来月、お話をうかがえる早稲田卒のワイン醸造家、春日薫さんのシャルドネから。商社から脱サラしてワイン造りを始めた春日さん、シャルドネは毎年完売状態が続いています。続いて山本さん持参のキスヴィンの「甲州」、ANAのファーストクラスで提供されるワインでボトルにはANAのロゴが。我々は飛行機で飲むことはかないませんが、当研究会でおいしく飲みました。キスヴィンワイナリーの醸造責任者、斎藤まゆさんも早稲田に縁があり、本会でもお話していただきました。キスヴィン産ワインは近年高騰しており、手が届きかねる価格となっているのは残念。
上図は、今回飲んだワイン。左から、Kisvin Koshu 白(日)、Rêve de Vin シャルドネ白(日)、La Victoire Médoc 赤(仏)。

いつもワインに合う、料理を提供していただける「こもれび」さんですが、今回は「赤字だ!」とおっしゃるほど豪華な料理で、食べきれないほど。デザート、コーヒーと鼓腹撃壌の一夕でした。

今回の参加者5名


来月は信州高山でワイン造りをされている、春日薫さんをお招きしてお話をうかがいます。1984年早稲田大学商学部卒、総合商社ニチメンに入社、イラン駐在等を経て2011年から長野でワイン用ブドウ栽培を開始されました。異色の経歴の醸造家です。ぜひ多数の参加、お待ちしています。5月の開催は17日(金)です。

【参加者(50音順、敬称略)】5名
井垣、河崎(文責)、冨平、野村、山本

第81回ワイン研究会報告

寒さも和らいだ3月15日(金)、「こもれび」で第81回ワイン研究会が開催されました。今回は野村さんが小林市長宅から頂いた、年代不明の陶器に入ったワインを持参される、とのことで皆さん興味津々で集まりました。野村家の応接間に永年飾られていた、とのことで、ワインにとって大事な保存状態は?でしたが、数十年は経ているワイン、さすがにコルクも劣化していましたが、そこはソムリエ冨平さん、難なく抜栓に成功しました。

まず最初の一杯は野村さんへ、「あれ?赤ワインかと思ったら黄金色、白ワイン?」。飲んでみると強いアルコール度数、ワインではなくブランデーでは?との皆さんの意見。陶器はピエロがラッパをもってけだるい表情でたち、後ろにはガス灯と思しき煙突が。外国製はまちがいないのですが、どこか、と喧々諤々。家で調べたら1979年イタリアで製造された「ピエロ陶器ウイスキー」と判明、ワインではなく、ウイスキーでした。飲み干した陶器は「こもれび」さんに寄贈、オブジェとして飾ってありますので機会があればご覧ください。

ピエロ陶器ウイスキー


いつもユニークはワインを持参され、ワインにまつわる蘊蓄を披露される山本さん、今回持参されたスペインの「さくら」ワインは現地固有のモナストレルという品種、このワインの生産者がアメリカのポトマック河畔に咲く桜に感激し、また生産地のCEREZOはスペイン語で桜を意味することから、桜を愛する日本人向けとして開発・販売されています。
今回も陶器ウイスキー以下、5本飲み干しました。
Druk My Niet ロゼ(南ア)、Juan Gil [SAKURA]赤(スペイン)、Louis Bresson スパークリング(仏)、La Raze Médoc 赤(仏)、陶器ウイスキー(伊)。

【参加者(50音順、敬称略)】9名
井垣、伊藤(徹)、國友、河崎(文責)、篠原、冨平、野村、牟田、山本

第80回ワイン研究会報告

寒さも和らぎ、春一番が吹いた翌日の2月16日、恒例のワイン研究会が開催されました。今回は久しぶりの参加となる、竹内さん、松村さんを加え、9名での開催。

会場のこもれびはいつも季節にあった飾りで癒されます。
今月は百合の花の下、可愛い雛人形が。

今月のワイン研究会、赤を中心に飲もう、と持参されたピノノワール、マルベック、カベルネソービニヨンの飲み比べ。ピノノワールはブルゴーニュ産で、ほとんど単一の種で醸造されます。ロマネコンティはその代表格です。一方、カベルネは世界で一番栽培されていますが、メルロー、カベルネフランなどとアッサンブラージュ(組み合わせ)されることが多いです。またアルゼンチンワインはマルベック種に代表されます。
本日飲んだワイン。左から、Entre-Deux-Mers 白(仏)、Montes Cabernet Sauvignon 赤(仏)、Cuvée Emma 赤(仏)、HARAMO ADIRON  ロゼ(日本)、Clos de los Siete 赤(アルゼンチン)。

こもれびさんのおいしい料理で話も弾み、山登りの話から、冨平さんが学生時代雲取山の山荘で歩荷のアルバイトをしていたとのこと。数10キロの荷物を担ぐ歩荷は重労働で、一度倒れると起き上がれなくなることも。飄々とした冨平さんからは想像できない青春時代でした。

来月は、ワインの在庫豊富な山本さんがスペイン産「サクラ」ワインを持参され、野村さんは小林市長家から頂いた陶器入りの「高級ワイン」を持参されるとのこと。来月も楽しみです。多数の参加、お待ちしています。

【参加者(50音順、敬称略)】9名
井垣、河崎(文責)、末次、竹内、冨平、野村、松村、牟田、山本