小平稲門会設立30周年記念イベント参加企画
神宮外苑から新宿へ
平成30年5月19日(土)
30周年記念行事は4月の花見のキック・オフで始まりました。そして同好会では「散策の会」が栄えあるトップバッターとして打席に立ちました。
“青春の時” 野球やラグビーに“理想の王座”を占めんと、神宮外苑へ通った人も多かったでしょう。卒業後も、夜な夜な新宿の街を“威力敵無き”と、ホームグラウンドのような顔をして飲み歩いた人も、きっといたことでしょう。今回はあの青春の血をたぎらせた地を巡ってみました。千駄ケ谷駅に集合した19人は雲間から見える“紺碧の空”の下、まるであの頃のように元気いっぱい歩き続けました。
☆千駄ヶ谷の富士塚(鳩森八幡神社)(渋谷区千駄ヶ谷1-1-24)
これまで3カ所の「お富士さん」に登山しましたが、ここは都内最古(18世紀後半)といわれている富士塚です。高さは6メートル、頂上には富士山の溶岩が積まれ、穿たれた穴の中に浅間神社の奥宮が祀られています。16人の方がアタックしましたが、今回も滑落がゼロでほっとしました。ついでに近所にある将棋会館もチラッと眺めてきました。藤井聡太七段人気につられたというところです。この年で富士登山とは・・・ヨイコラ!
藤井君に会えるかなあ❤❤❤
☆新国立競技場新築現場(新宿区と渋谷区)
そこには外構がほとんどでき上がった巨大なスタジアムがありました。2年後の東京オリンピック・パラリンピック開催というものが肌で感じられる現場です。そして人生で4回もの日本でのオリンピックを経験できる平和のありがたさを思います。建築費は約1,490億円もの巨費で、来年11月に完成予定です。収容人員は68,000人。ちなみに前の競技場はちょうど60年前の完成でした。
オリンピックまで頑張るぞ! みんな急に元気が出てきました
☆聖徳記念絵画館(入場料500円)(新宿区霞ヶ丘町1-1)
神宮球場には行ってもここに足を運んだ人は少ないと思い、加えてみました。 明治天皇を中心に、明治時代の歴史的光景を厳密な考証にもとづき描かれた大判の80枚の絵画を展示しています。ひとつの時代のレガシーとして、見る者にさまざまな想いを起こさせます。建物は重要文化財に指定されています。
なお、絵画館前のイチョウ並木は、新宿御苑から採取された銀杏から育てられ、大正期に146本ここに植えられたものです。時が経ち今では秋になると東京名所の黄金のトンネルを造り出してくれます。実は青山口から絵画館前に近づくにしたがって実際に樹高を低くして遠近感を持たせています。遠近法の巧みな応用です。
風に乗って神宮球場から聞こえてくる応援歌に早-法戦の経過が気になったのも、やはり母校愛に満ちた面々だからでしょう。
30周年に相応しく、荘厳な建物の前で貫録満点の集合写真
☆新宿御苑(入場料200円)(新宿区内藤町11)
御苑の緑陰からの風に送られながら、千駄ヶ谷門から入り大木戸門へとほぼ南北に縦断する形で歩きました。そこにはバラ花壇の美しい「フランス式整形庭園」、ユリノキ・ケヤキなどの巨木や芝生の広がる「イギリス風景式庭園」などがあり、それぞれ独自の変化を楽むことができました。加えて代々木のビルがみごとな借景となっていて、まさに“東西古今の文化のうしほが一つに渦巻く”大庭園でした。
ここは江戸時代に高遠藩主内藤家が玉川上水を引いて造園したのが始まりです。明治39年にフランス人の造園家によって西洋風の庭園ができあがりました。戦前までは宮内省管轄の天皇家の庭園でしたが、昭和24年からは国民公園として一般に公開されています。
満開のバラの花束に囲まれて・・・30周年おめでとう!!
☆太宗寺(たいそうじ)(新宿区新宿2-9-2)
さて、これからは先は新宿の喧噪に浸っていきます。ここは銅製の地蔵菩薩座像(江戸六地蔵の一つ)や都内最大の閻魔像、そして奪衣婆(だつえば)像、新宿山之手七福神の布袋像、塩かけ地蔵、切支丹灯籠、内藤家の墓所と、「新宿のミニ博物館」といわれるほど盛り沢山の見所があるお寺です。閻魔像や奪衣婆像は現代人が見るとややユーモラスな感じがしますが、江戸時代にはさぞ怖かったことでしょう。
江戸の人達・・・このお地蔵さんに何をお願いしたのかなあ
閻魔様は怖い!(左)。 奪衣婆はもっと怖い!
☆花園神社(新宿5-17-3)
新宿の街の守り神として有名で、大都会にある神社という雰囲気があります。神輿が繰り出す5月の例大祭や11月の酉の市は参拝客で大混雑します。境内には低い富士塚もあり、それには「芸能浅間神社」という鳥居が立っています。脇には芸能人の名が書かれた札がたくさんありました。祈願して人気アップすればギャラアップにつながりますから。
木立の先に花園神社拝殿。写真右手奥に「芸能浅間神社」があります
☆新宿ゴールデン街(歌舞伎町1)
2,000坪ほどの狭い区域に280軒もの飲食店が超過密に軒を並べているのは異様な風景です。戦後の闇市からスタートして、高度成長期からバブル期にかけて作家・ジャーナリスト・演出家・俳優などが集まることで知られました。2009年には「ミシュラン観光ガイド」で二つ星の評価を受け、今では外国人観光客が急増しています。このあたりで『ちょっと早稲田の学生さん 500円でいいわよ』なんて呼びかけられた遠い遠い記憶もありましたっけ。あの時もそうだったように、今回も中に入ることなく横目で見ながら通り過ぎるのみでした。
懇親会担当も、ここは脇目もふらずに通り過ぎます。また来よう?(^_-)
【散策後の懇親会】
新宿駅近くのビルの8階にある「青空(はるたか)」という居酒屋で行いました。12,000歩症候群への処方は、生ビールという特効薬が抜群の効果を発揮することを今更ながら認識しました。ただ料理や接遇・部屋等で、幹事としては店の選択に反省点が残りました。
【参加者】
荒木・伊藤(徹)・大島・国友・栗原・櫻井・定村・佐藤(俊)・篠原・鈴木・滝沢・竹内・千葉・土井・中村・野村・松村・村木・山本(19名)
(文:佐藤(俊)、写真:荒木)