関東大学対抗戦・早明ラグビー観戦記

・日 時:2025年12月7日(日)午後2時
・関東大学ラグビー対抗戦:早稲田大学 VS 明治大学
・場 所:国立競技場

国立競技場への降車駅、千駄ヶ谷は人であふれかえっていました。しかも多くは紫紺の明治カラーの旗を持つ人やシャツをきた明治ファン、101回の伝統の一戦ですが、ともに5勝1敗で優勝をかけた一戦です。
国立競技場は3万9千人の入場者、秩父宮ラグビー場の3倍の入場者数です。我々の周りも明治ファンが多く、アウェーな雰囲気でした。

試合は、日本代表ヨーロッパ遠征から離脱し、早稲田に復帰した矢崎が加わり、早稲田の先発は15名全員が慶應戦と変更なし。一方の明治は5名を入れ替えて臨んでいました。
試合は前半17分、ラインアウトのアタックから矢崎が抜け出し、細かなステップでディフェンスを崩しトライ、野中のゴールも決まりました。スクラムでの優位もあり、大量得点での勝利を予感していましたが、そこは明治、スクラムに拘泥せず、モールで強みを見せ、31分トライ、ゴールも決まり、前半は10-10でした。

後半早々、再度矢崎がインゴールに駆け込みましたが、残念、オブストラクションでノートライ。後半5分、明治はペナルティのボールを深く蹴り込み、キャッチした早稲田・服部のキックをチャージしてトライ。明治は服部のキックルーティンを研究して、死角からチャージして成功させたとのこと。

その後、明治が1トライを挙げるも、逆転の範囲内で早稲田は野中の正確なペナルティゴール成功で6点差まで迫りました。しかし、ロスタイム、早稲田は明治のゴール前で痛恨のノックフォワード(以前のノックオン)、明治はスクラムでボールをキープして蹴り出しノーサイドとなってしまいました。
結果は、「早稲田19-25明治」。関東大学ラグビー対抗戦の優勝は明治、早稲田は3位となりました。


今回の早明戦、対戦前の予想では明治がフォワードで圧倒、とありましたが、スクラムは早稲田が強く、何回も明治の反則を誘っていました。しかし、バックス陣は早稲田のお株を奪うほど強力で何回もスピードに乗ったゲインを繰り返していました。周りの明治ファンから「これは早稲田の戦法だ」との声が上がっていました。

先発を変えなかった早稲田、5名を入れ替えた明治の分析が機能しなかった早稲田、これからの全国大学選手権に向けて修正が望まれます。

【観戦者(敬称略、50音順)】 河崎(文責)、佐藤、平澤

第3回読書の会 報告

◆開催日=2025年12月6日(土)
◆会 場=小平市 美園地域センター

【おことわり】回数について、今回は「第4回」目ですが、実際に書籍を課題にし始めたのは今回が3回目になりますので、回数が重複しますが今回を「第3回」とします。

「読書の会」第3回の会合を行いました。今回は中島敦さんの『名人伝』をもとに読後感想を語り合いました。

幼少期に両親の離婚、再婚、父の仕事のための転居などめまぐるしい生活環境の変化を経験した中島さんは大学卒業後横浜の女学校の教師となりますが、持病の喘息が進み、転地療養のため役人となりパラオで過ごしました。しかし病状が回復せず、帰国後、33歳で夭折します。

物語は、昔の中国・趙の国で弓の名人を志す一人の男が数々の修行を経た後、「不射の射」(弓を射なくても標的を射ることができる)という境地に達します。その男は修行から帰った後、40年ほどして世を去りますが、晩年には弓の名称や用途を全く忘れてしまうという逸話を残します

名人と称されるようになった紀昌(主人公)について、「弓を射ないのに名人というのはどうしたものか」「名人とは周りの人が評価するものである」「『名人など、ほんとうはどこにもないのではないか』という問題提起とも考えられる」など、名人のあり方などにも踏み込んだ様々な意見が活発に交わされ、また、「物語の前半は仕事に打ち込み、夢を持って力一杯生きていく様子、後半は名声、野望の執着から離れ、自由に生きる定年後の第二の人生にあたると感じる。老後を平安な心持ちで暮らすべきであるということを示しているのではないか」と人の一生になぞらえたご感想もいただきました。

会の後半は、みなさんのご経験から「名人芸」と感じられたことをお伺いしました。高座に上がり、ひと言も発することなく客を笑わせた落語家や、宮大工さんの伝統的な素晴らしい技術の紹介、物知りになるには覚えようと思わないことが秘訣である、など興味深いお話を聞くことができ、100分が短く感じられました。

今回は総勢8名の参加となり、発足間もない同好会ですがみなさんに集まっていただける楽しい会として2025年を締めくくることができました。
次回の開催は2月下旬を予定しています。みなさんに喜んでいただけるようにアドバイスをたくさんいただき、充実した集いにしたいと思います。

(文=樋口昌典)

【参加者(敬称略)】
 荒井、川崎、小菅、樋口、比留間、広山、本田(校友)、松村、樋口。8名

第16回「石井道彌 & カラ・OK」を開催

第16回「石井道彌 & カラ・OK」を、2025年12月4日、吉祥寺「サウンズ・ラボ」にて開催しました。小平稲門会のレジェンドピアニスト石井道彌さんの伴奏で皆さんで楽しく歌う会で、今回は、女性4名を含む16名が参加しました。

まずはデュエット曲「居酒屋」を全員で歌ってスタート。その後皆さん得意の歌唱が始まりました。今回もジャズやポップスのスタンダードや映画の主題歌の他に、懐かしの歌謡曲や童謡と相変わらず幅広い選曲は、さすが小平稲門会のメンバーの幅広さを感じました。
また、あらかじめ楽譜を用意される方もおり、皆さんの歌唱にかける熱意をひしひしと感じました。合間には恒例の「ホワイトクリスマス」をはじめとするクリスマスソングで盛り上がり、本年お亡くなりになった大先輩の塩田智男さんを偲び、早稲田大学グリークラブゆかりの「遥かな友に」を全員で歌いました。
終盤には「サウンズ・ラボ」のオーナーご夫妻によるハープとギターの合奏による素晴らしい演奏に聞きほれました。そして最後に全員で「今日の日はさようなら」を歌って終わりと思いきや、本年も熱烈なリクエストに応え「都の西北」にて本年の歌い納めといたしました。
石井道彌さんはじめ、皆さんお年を感じさせないエネルギッシュな歌、演奏で、師走の一日を元気に楽しく終えることができました。来年も無事開催される事を祈りつつ皆さん家路につかれました。

(文=松村純夫)

【参加者(敬称略)】荒木彌榮子、石井道彌、伊藤徹、勝見亮助、河崎健治、佐藤俊雄、瀧本紀子、富澤七郎、長野多雄、生井博美子、比留間進、二又祐一、増田峰夫、松田幸子、松村純夫、山本浩。計16名

第66回 散策の会報告
お岩さんゆかりの寺社を訪ねて

令和7年11月28日(金)

最近、天候に恵まれないことが多い散策の会ですが、この日は嘘のような好天に恵まれ、7名の参加にて新宿御苑前駅に集合しました。今回は、お岩さんゆかりの寺社を含む、新宿一丁目から四谷三丁目までの旧跡を巡る旅で、いつも通り瀧川世話役のガイドの説明を受け出発しました。

恒例の事前レクチャーのあとはエッホエッホと


(1)三遊亭圓朝旧居跡
(新宿1-21)
ここは圓朝が明治21~28年まで住んでいた場所です。圓朝は東京落語界の名人といわれ、また怪談噺や人情噺に多くの傑作を創作しました。旧居跡は新宿区指定史跡に指定されており、花園公園内に旧居跡の碑が建っています。

昨年訪れた北斎通り(墨田区)からここへ引っ越した


(2) 四谷大木戸跡

甲州道中を往来する人々を監視する目的で造られました。間口二間半の木戸があり、番所を置いて検問しました。木戸は22時(四ツ)になると閉じられました。

大木戸の西に宿場・内藤新宿が開かれる


(3) 水番所跡
(内藤町87)
玉川上水はここから地下へ入り、石樋や木樋で四谷見附方面へ導かれました。この水番所ではゴミや死体などが地下に入らないように監視していました。
近くには玉川上水を拓いた玉川兄弟の功績をたたえた高さ4.6mほどの漢文で記された石碑「水道碑記」(すいどうのいしぶみのき)があります。

(4)多武峰(とおのみね)内藤神社(内藤町1-8)
今の新宿御苑に中屋敷があった信州高遠藩内藤家の屋敷神です。 境内には、内藤家の四谷屋敷拝領の伝承にかかわる石碑の「駿馬塚の碑」があります。また、ここは明治20年に、眞崎鉛筆製作所(現三菱鉛筆)が玉川上水の分水を利用した水車を動力にし鉛筆の製造を始めた所で、それにちなんだ「鉛筆の碑」もあります。

ひっそりした新宿のルーツの屋敷神


(5)斎藤藤茂吉終焉の地
(大京町22)
歌人・精神科医の斎藤藤茂吉が空襲で南青山の自宅を失った後、昭和25~28年を過ごした場所です。
「新宿の 大京町と いふとほり わが足よわり 住みつかむとす」(茂吉)

70歳で没し、墓は青山墓地に


(6)長善寺
(四谷4-4)
四谷で最も古い寺院。通称「笹寺」と呼ばれますが、それは二代将軍秀忠が鷹狩りで訪れた際、境内一面に熊笹が生い茂っていたからといわれています。横綱の始祖といわれる明石志賀之助が境内で江戸初めて(1624年)の勧進相撲をしたとして、記念の「四谷勧進角力始祖」の碑があります。曹洞宗。

江戸勧進相撲の発祥の地


(7)於岩稲荷田宮神社(左門町17)
鶴屋南北の「東海道四谷怪談」のモデルとなったお岩(田宮於岩)と縁のある神社。もとは同心田宮家の屋敷神でした。実在のお岩は養子の伊右衛門とは仲の良い夫婦で、家勢を再興したといわれることから、人々の信仰を集めました。
「東海道四谷怪談」は於岩が生きていた時代より200年後に作られた作品。境内には「田宮」の表札がかかった家があり、子孫がお住まいのようです。

寄進者には歌舞伎・新派の名優たちの名が


(8)陽運寺(左門町18)
ここにあったお岩の霊堂が戦災にあったため、栃木県沼和田から堂を移し再建しました。堂内にはお岩の立像があり、厄除け・縁事・芸事に霊験があると信仰を集めています。境内にはお岩ゆかりの井戸もあります。境内にはカフェや売店がありなかなかの商売熱心のよう。日蓮宗。

お岩さんとのゆかりがいまいち分からなかった


(9)消防博物館
(新宿区四谷3-10)(入場無料)
消防博物館は、正式には東京消防庁消防防災資料センターといい、江戸の消防に関する錦絵、瓦版、古文書、消火道具や明治時代から現在に至るまでの消防ポンプ、防火衣、消防活動資器材などの実物を中心に展示しています。まず、10Fの防災ラウンジに上り、新宿副都心や富士山を眺めた後、各階の展示場を巡りました。

5F屋外にあり操縦席に乗ることができる消防ヘリコプターが機械の不具合により展示中止となっていたのは残念でしたが、3Fではヘリコプターの操縦室を再現したシミュレーション飛行や、「なろうよ消防士コーナー」での消火の模擬体験(ある親子が長く占領しており、体験できませんでしたが・・・)など親子で楽しめるコーナーもありました。地下のB1には現在の様々な消防車が数多く展示されており、ベンツの消防車の前で記念撮影をしました。入場無料にしてはなかなか楽しめる施設でした。

今回のコースで好評だったのがここ消防博物館

終わりよければすべてよし・・・でした

個人的には、40年ほど前勤めていた事務所が新宿一丁目にあり、久々に懐かしさに浸ることができました。この近辺は大都会ですが、一歩脇に入ると静けさの中に江戸情緒を感じることができた散策でした。
その後、参加者全員でおなじみの「三平」で懇親会を実施しました。

【参加者(五十音順、敬称略)】
荒木、大河原、河崎、佐藤、瀧川、松村、山本

(文=松村、写真=佐藤・松村)

第98回ワイン研究会報告

開  催  日: 2025年11月21日(金) 15:00~17:00
開催場所: 永田珈琲店「こもれび」

11月20日のボジョーレヌーボー解禁の翌日開催となりました。今回はヌーボーということでフランス以外のヌーボーも準備しました。久々、9名参加での開催となりました。

今月は95歳になられた山本さんと、伊藤さんの80歳誕生日のお祝い。なんと、お二人は誕生日が一緒とのことです。スパークリングで乾杯。
山本さん、95歳とは思えぬご活躍で今月は久しぶりにゴルフも楽しまれたとか。100歳は軽く超えそうな偉丈夫です。伊藤さんも怪我から復帰での参加です。

フランスのヌーボーは栗原さんが持参された、AOCボジョーレ・ヴィラージュ。ヌーボーでも格が上のワインです。フレッシュでフルーティな口当たり、アルコールはやや低め、酸味が程よく仕上がっていました。

次はオーストリアのヌーボー、Heurigerホイリゲ。11月11日が解禁日です。ホイリゲはワイン酒場という意味と1年未満の新酒の意味があります。
普段あまり飲んだことの無いオーストリアワインですが、辛口白ワインで微発酵のフレッシュ、フルーティなワインでした。現地ではジョッキで飲むのが一般的だそうです。

イタリアの新酒、Novelloノヴェッロも準備していたのですが、次回に回し、山本さん持参のギリシャワインDOULOUFAKIS ENOTRIAドゥルファキス・エノトリアを飲みました。赤、ロゼ、白とハーフボトルで3本ありましたが、今回は白、ロゼの2本。
ワイン発祥の地、クレタ島の固有種を使ったワインです。酸味が少し強いですが、軽くて飲みやすいワインでした。
飲んだワインは左から、BEAUJOLAIS VILLAGES 赤 フランス、HEURIGER ZAHEL 白 オーストリア、DOULOUFAKIS ENOTRIA ロゼ・白 ギリシャ、BELLAVISTA  白 イタリア。

かつて、空き瓶が林立した当ワイン研も最近は談論中心でワイン消費が進まないのが少し残念です。今月は新たに小菅さんが参加されました。数々の歴史に残る建築物を設計された方です。
これからも引き続き、ご参加ください。


次回は12月19日(金)です。
当研究会でイタリアのノヴェッロワイン、カナダの珍しい品種のワイン等を準備しますので、皆さんの持参ワインは原則不要です。会費は3,500円です。

師走の多忙な時期ですが、万障お繰り合わせの上、是非ご参加ください。



【参加者(50音順、敬称略)】9

伊藤、井垣、上村、河崎(文責)、栗原、小菅、冨平、牟田、山本

早稲田大学ニューオルリンズジャズクラブ
~第64回リサイタル~

小平稲門会第34回通常総会(2022年11月12日開催)の第2部アトラクションで素晴らしい演奏を披露してくれた早稲田大学ニューオルリンズジャズクラブの第64回リサイタルが、次の要領で開かれます。
◆開催日=2025年12月13日(土) 開場14:00 開演14:30
◆会 場=かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホール(アクセスは、こちら
◆入場料(前売り)=学生1,000円、大人2,000円(中学生以下 無料)
◆チケット取り置きフォームは、こちら
(以 上)