2024年7月12日(金)、午後1時よりの「劇団俳小」公演、「ゴールデンエイジ」は、出演者に体調不良者が出たため、中止となりました。
例会参加者3名(山本さん、石井伸二さん、竹内)、そのまま帰りました。
(2024年7月14日、竹内)
2024年7月12日(金)、午後1時よりの「劇団俳小」公演、「ゴールデンエイジ」は、出演者に体調不良者が出たため、中止となりました。
例会参加者3名(山本さん、石井伸二さん、竹内)、そのまま帰りました。
(2024年7月14日、竹内)
『ゴールデン・エイジ』の案内リーフレットは、こちら。
(以 上)
演目:『桜の森の満開の下』(原作:坂口安吾)
日時:令和6(2024)年4月13日(土)14時~
会場:劇団俳小・稽古場(花小金井南町)
午後1時15分、花小金井駅集合。小金井公園の桜は、まだ、見頃を過ぎてはいない。
今日はこれから、劇団俳小「ドラマスクール」の「ワークショップ成果発表公演」を観に行く。劇団のご好意で、小平稲門会がご招待を受けたのだ。「ドラマスクール」は、劇団俳小が主宰する演劇学校。地元小平を中心に、演劇を学びたいというキッズ(小学生~高校生)や、一般人(成人)対象に開かれている。今回は、その、成人の部の、卒業公演というわけだ。
観劇参加メンバーは、山本浩さん、河崎健治さん、「観劇の会」から石井伸二さん、竹内吉夫。
ちょっと時間が早かったので、山本さんのご発案で、「島村農園」に行ってみた。「劇団俳小・稽古場」と鈴木街道を挟んで真向かいにあるここは、「ブルーベリー栽培発祥の地」として知られる農園で、小平から世界にその名を発信した家なのである。聞けば栽培に成功した島村さんは、河崎さんの高校の先輩とのこと。また、竹内も、その方の弟と高校の同級生。今日は、何だか面白い組み合わせと、相成ったものだ。山本さんが家の方から聞いたところでは、ブルーベリーは夏のもので、6~8月に収穫されるそうだ。その頃、また来てみようと思う。
さて、今日のお芝居の原作であるが、坂口安吾の代表作の一つで、傑作との誉れ高い作品。鈴鹿峠に住む「山賊の男」と、妖しく美しい「残酷な女」との幻想的な怪奇物語である。今回は一人一役ではなく、場面、場面で男優4人が「山賊の男」を、女優2人と男優1人が「残酷な女」を演じるという試みである。
一つの役を複数の俳優が演じて行く、その切り換わりが小気味良い。原作に忠実な中に、「今様(いまよう)」のセリフをポンと挟んでみせるウイット。時々、「同じセリフ」を複数の演者が声を合わせてシャウトする。いずれも、観客を覚醒させ集中に導く、見事な仕掛けだ。
初っぱなから良かった。そして終わりまで、ずうーっと良かった。
上演時間53分。やがて劇の終わり、客演尺八奏者、全盲の真藤一彦(しんどう・かずひこ)氏にスポットライトが当たったとき、観客席にいるぼくたち全員の心はひとつになった。熱い思いを込め、雷鳴のような拍手を舞台に送った。
そしたら、それに続く何秒間か、尺八が、また、狂おしくむせび泣いたのだ。客席に、声にならない声が染(し)み透(とお)ってゆく。それはぼくたちの、さらに一皮剥けた感動、なのだった。
「今日、このお芝居を観て、本当に良かった」
もう一人の自分が、そうつぶやくのを、ぼくは聞いた。
稽古場のフロアーに特設された、劇団員手作りの座席には、空席無し。50名を超える観客が押し寄せた。「アトリエ公演」としては、大成功と言えるだろう。
上演後、劇団代表の斎藤真(さいとう・しん)さん、演出の早野ゆかり(劇団俳優座)さん、出演俳優さん、スタッフさん、その他関係者での「打ち上げ」には、小平稲門会を代表して、竹内が参加させていただいた。
芝居後の打ち上げは、ハンパなく盛り上がる。舞台俳優さんばかりだから、皆さん、とにかく声がデカい。お酒が入ると、それがますます、デカくなる。鼓膜破裂に用心しながら、大いに飲み、そして語った。
(文=竹内、撮影=平早勉)
観劇の会・竹内吉夫
観劇の会」がかねてよりコンタクトを取っていた、小平市花小金井南町の『劇団俳小』から、「ワークショップ成果発表公演」に小平稲門会会員5名を無料でご招待いただきました(下記のご案内を参照)。
◆開催日=2024年4月13日(土)開場13:30
◆劇団俳小稽古場(小平市花小金井南町1-13-33 ユーベル花小金井B1)
◆申込み先=竹内吉夫
◆招待人数=5名(申込み順)
◆ご案内の印刷はこちらから。
チケットが取れないということで、皆さんにご案内できず、しかも我々も全員が参加できないという状況でしたが、観劇の会を代表して竹内会員が参加し、感想を寄せてくれました。(観劇の会・穂積健児)
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2023年11月4日
私(竹内)の高校の同級生で、横浜演劇鑑賞協会運営委員の井田美紀子さんより演劇鑑賞のお誘いがあった。彼女の「企画・制作」で、「劇団『遊戯空間』公演」『吉良屋敷』が両国のシアターχ(カイ)で上演されるとのこと。井田さんが小平稲門会に紹介してくれた「劇団俳小」(小平市花小金井南町に昨冬移転)からも、主力俳優の大川原直太さんが出演するという。
ところが「観劇の会」の皆で参加しようと日程調整をしているうちに、チケットが早くも完売間近、残り1枚となってしまった。コロナの沈静化が見えてきた今、盛り上がる小劇場演劇の人気の高さを思い知らされた。やむをえず、情報を受けた張本人の私が代表で観に行くこととなった。
劇は「赤穂浪士討ち入り」のその日を、吉良屋敷の内側から、つまり仇討ちされた側の視点から描いたもの。配役は「民藝」「俳優座」を始めとする各劇団からの選抜メンバー。いやが上にも盛り上がった。
討ち入りのその時、襖が三枚、舞台の真上から轟音とともに滑り落ち、宙ぶらりんで揺れる。前進座の面々が参加した「殺陣」の凄いこと。
休憩なしの1時間40分を堪能し、思った。
「もう一度、観たい!」
観劇の会 竹内吉夫(1974商)
◆日 時=2023年7月26日(水) 14:00~
◆会 場=中野「ザ・ポケット」
◆演 目=劇団俳小公演「これが戦争だ」
◆参加者=荒木彌榮子、石井伸二、竹内吉夫、穂積健児
コロナ禍の中、また、観劇の会の大黒柱であった志村智雄会員を失うなど、いろいろな困難が重なり、3年間休会状態だった「観劇の会」ですが、新しく加わった竹内会員のご紹介で、花小金井に拠点を構えた「劇団『俳小』」(代表の斎藤真さんは文学部卒業の早稲田OBで、志村さんとも関係が深かったようです)と交流が出来、今回の活動につながりました。今後は、西東京稲門会の観劇の会や、志村さんのおつれあいである野間洋子さんとのお付き合いも進めていきたいと思います。
今回の公演の感想を、竹内会員に書いていただきました。
(穂積健児)
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7月26日13時30分、胸躍らせながら中野のミニシアター「ザ・ポケット」に向かう。メンバーは「観劇の会」の穂積、石井(伸)、荒木、竹内の4名。
「これが戦争だ」(劇団俳小公演)の舞台は、摂氏50度のアフガニスタンに派遣されたカナダ軍駐屯地。そこに作戦に参加した3人の男性、一人の女性が登場してはインタビューに応じ、タリバンとの戦闘時の記憶を語る。
「何が訊きたいって言うんだ?」
5歳の現地少女の被災、戦友の被弾、救援に来ないヘリ、爆弾を抱えて走ってくるタリバンの少年兵。その一つ一つが目に浮かぶようだ。
舞台がパッと暗転した後、ゆっくりと照明が灯り、出演者4人が礼をする。
〈あれ?もう休憩なしの1時間40分が経ったの?〉
そう思わせてくれる熱演でした。
(竹内吉夫)
小平稲門会主催 山本周五郎作品の「『語り』の会」
●演 目:「小指」「ゆうれい貸屋」
●構成・演出:志村智雄(小平稲門会会員)
●出 演:前進座俳優(志村智雄、今村文美)(野間洋子)
2019年11月8日
観劇の会会長・穂積健児
去る9月22日(日)、観劇の会では、小平市立中央公民館ホールで、小平稲門会主催で山本周五郎作品の「『語り』の会」の公演を実施し、成功裡に終了しました。
志村会員の「小平に語りの文化を広めたい」という熱い思いのもと、前進座の看板女優・今村文美さんのご協力も得て、中央公民館のホールいっぱいの観客を集めることができました。
「語り」とは、落語に見られるように、言葉だけで情景描写をし、登場人物の心理描写もするという、技術と演技者の相当な力量が求められるジャンルですが、出演いただいた俳優の方々は、いずれも実績・経験豊かな方々で、山本周五郎の世界を堪能させていただきました。
終了後のアンケートにも「目に情景が浮かんだ、流石プロ」「劇を観ているような臨場感があった」「感動した、また楽しみにしている」等の感想が寄せられました。
成功の要因は、いろいろあると思いますが、志村会員の情熱と、多摩地域のタウン紙「asacoco(アサココ)」での宣伝、観劇の会や稲門会の方々の努力の賜物と思います。この場をおかりしてお礼申し上げます。
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「『語り』の会」を終えて
観劇の会会員・石井伸二
わが町小平から芸術文化の発信をしたいという、俳優志村智雄さんと観劇の会のメンバーが企画した、2回目の「『語り』の会」が、その趣旨を了とされた小平稲門会の主催事業として、9月22日(日)、中央公民館ホールで実施されました。当日は、台風の影響が心配でしたが、それも杞憂で、150名を超える多数の観客を迎えることができました。
「語り」は、演技者が「言葉」のみで、物語の時代背景や登場人物の性別・年齢・職業・性格等を的確に表現することが求められます。
演目は、山本周五郎の短編「小指」と「ゆうれい貸屋」の2作品。前者は武家の若者の結婚をめぐる別れと再会の人情話、後者はふとしたことから幽霊と出会い、同居することになった男が、恨みを晴らしたい人に幽霊を貸すという珍妙な商売を始めることになる、落語にも通じる洒落のきいた物語。心温まる話と笑いを誘う話というまったく趣の違う2作品で、おおいに客席を沸かせることができました。
「語り」の聴きどころは、情景を表現する地の文の緩急・強弱・リズムと登場人物の発する言葉によってそれぞれの心の動きが、どれだけ細やかに聴衆に伝えられるかにあります。身体表現を伴わない言葉だけの技術が求められ、演技者には相当の力量が必要とされます。今回の催しは、十分この目的を果たせたのではないでしょうか。
演技者は、志村智雄さん、今村文美さん(前進座)、野間洋子さん(志村夫人)と、実績・経験豊かな人達で、山本周五郎の世界をたっぷりと堪能させてくれました。
回収した顧客アンケートによりますと、この会の継続を望む声が、たくさん寄せられています。
開催に当たって、広報・入場券の販売・当日の会場準備と撤収などに、多くの稲門会会員諸氏の参加を頂きました。お礼申し上げます。
「小平から芸術文化の発信」という目的への小さな第一歩ですが、出来ればこれからも継続して行きたいものです。
(写真=國友康邦)
一昨年の第1弾、「雨月物語」(青頭巾)は好評で、「またやって欲しい」という声に応えて、今回は、前進座の看板女優、今村文美さんや、志村さんの奥さん野間洋子さんをお招きしての公演です。
演目は、山本周五郎作品の「小指」「ゆうれい貸屋」の2本。
今回は、俳優さんの出演料の関係で有料とさせていただきました。
●申し込み・問い合わせ=観劇の会・穂積まで(FAX 042-332-2821 電話 090-3572-8445)