読書の会の第3回例会を、次の要領で開催します。
◆日時=2025年9月21日(日)14:00~
◆会場=美園地域センター
◆課題図書=『ノックの音が』(星 新一)
作品の一部をこちらで読むことができます。
◆問合せ先=樋口昌典
(以 上)
◆開催日=2025年7月27日(日)
◆会 場=小平市 美園地域センター
「読書の会」第2回の会合を行いました。
今回は夏目漱石さんの『夢十夜』の読後感想を中心に進めました。夢物語という形式をとった十編の短編で、場面設定も神代の昔から執筆当時(明治)と年代に幅があり、心温まるもの、情念を感じさせるものと話しの内容も多彩な作品です。
小説は作品を通してテーマがあり、それも比較的わかりやすく描かれているものが多いので、『夢十夜』はどの作品も「夢」の話だから「オチ」がないことに戸惑った、という皆さんの感想でしたが、心に残った話を語り合っていくと、「第五夜」の戦に負けた武将が、討たれる前に恋人を呼び、彼の元に急ぐ恋人の道中に横やりが入り、崖から転落してしまい武将に会うことができなかった話に集中し、「明治時代に『恋』を語る作者の目の付け所は斬新だ」「馬に乗るのは難しいのに、裸馬を操って夜道を走るこの女性は並みの人ではない」「女の道中を邪魔した『あまのじゃく』は、表記が通常使われる『天邪鬼』ではなく『天探女』となっている。武将に会いに行く女に嫉妬した別の女の情念を表しているのかもしれない」と活発に感想、意見が交わされました。
漱石さんは早稲田駅に「生誕の地」の石碑もあり、一時期は東京専門学校(早稲田大学)で講師をしていたこともあり、何かと早稲田と関わりがある作家です。身近に感じられました。また、38歳で作家として出発し、死去したのが50歳になる少し前でしたので、文壇で活躍したのは10年ほどのことで、案外短かったことにも私は驚きました。
ご参加の方々皆さん、ご多忙のところ作品全編を読んできてくださいました。また猛暑の中ご参加くださりありがとうございました。皆さんの読書意欲の高揚の一助となれば幸いです。
次回は私たちが高校生、大学生時代に一度は手に取ったと思われる星新一さんの作品を取り上げて、9月下旬頃開催したいと考えています。作品が決まりましたらメルマガ等でお知らせします。
【参加者(敬称略)】 大島、川崎、樋口、松村、山田。5名。
(文=樋口昌典)
◆開催日=2025年5月31日
◆会 場=小平市 美園地域センター
新しく結成しました「読書の会」第1回の会合を行いました。
会場からビデオプロジェクターもお借りして準備万端で皆さまのご参加をお待ちしていましたが、どなたからも連絡をいただいておりませんでしたし、あいにくの雨で肌寒い日でしたから、私一人だったらYouTubeのビデオでも見て帰ろうと考えていたところ、先輩がお一人来てくださいましたので、無事に会合を開くことができました。
読書にまつわるお話しを伺いましたら、ビジネス関連の書物は仕事上の必要があり読んではいたが、文学関係の書物はハードルが高い、ということでしたので、「青空文庫」の活用をお勧めし、実際にプロジェクターで投影してスマホで一緒に操作してページを開いていただきました。「青空文庫」は著作権が切れている作品や、著作者の許諾が得られた作品を誰でも読めるように公開しているインターネットのサイトです。
◆青空文庫は、こちら。
続いて短編小説でも比較的短くて読みやすく面白い作品として、
・夏目漱石『夢十夜』
・星新一『ノックの音が』(「ショートショート」で有名なこの作者は、ほとんどが文庫本でも数ページの作品ですね)
・中島敦『名人伝』(皆さまも高校の国語でお読みになったと思いますが、中国の詩人が虎になってしまう話『山月記』の作者です)をご紹介しました。
次回以降は一冊の本を参加者で読み合うだけでなく、シーズンごとに「純文学」「歴史物」「人物伝」などテーマを決めて本を紹介し合うような企画も考えていこうとのご意見をいただきました。
次回は7月もしくは8月の開催を見込んでおります。第2回は『夢十夜』の十の話の中でどれが印象に残ったか、というような話題から始めて行こうと思います。日程が決まりましたら事務局を通してお知らせいたします。暑い時期ですが皆さまのご参加をお待ちしております。
【参加者(敬称略)】 広山、 樋口。
(文=樋口昌典)