ゲストティーチャー活動を実施
~創立150周年迎えた小平二小で~

小平稲門会は2月14日(水)、昨年創立150周年を迎えた小平市立小平第二小学校(山川順子校長)で6学年3クラスの児童を対象に地域貢献活動の1つ、「ゲストティーチャー活動」を実施しました。

山川順子校長(左)と講師、企業参観者ら

講師を務めたのは、峯岸敏雄(1969政経)、宮本義信(1985社学)、若林覚(1971政)の3氏。授業は1時限・45分と短かったものの、児童の皆さんは、講師の説明に熱心に耳を傾けていました。
同校での実施は2020年2月以来、4年ぶり8回目。

ゲストティ―チャー活動は、子どもたちが将来の夢を抱き、生き方を考え、職業観を養うことが狙い。活動は2010年にスタートしました。

(授業参観=副会長・小山雄一、文=広報・二又祐一、写真=事務局・勝見亮助)

各講師の授業内容は次のとおり。
◆デパートと「おもてなし」
 峯岸敏雄(1969政経)

デパートはここ数年、閉店が相次いでいます。少子高齢化やコナの問題もありますが、やはりAI、ICTの進歩によるネット通販などの拡大によるお買い物の変化も大きいと思いす。
でも、人は「人と人とのつながり、温もり」を大切にします。
「人によるきめ細かいおもてなしサービス」はお客様の満足を得るためには欠かせません。デパーが提供する(しようと努力している)よりきめ細かい接客サービスはAIの活用も含め益々求められていると思います。
このようなお話を、売場の写真をお見せしながら、おもてなしの基本は「笑顔、挨拶、アイコンタクトです」等、ロールプレイなど実体験を通じて説明しました。
まとめとして、皆さんが将来、どんな仕事に就いても、そこには必ず「お客様」がいます。そのお客様が何を欲し、何を喜ぶか」を考え、それを「商品やサービスとして提供する」。これが「おもてなし」です、と締めくくりました。

◆自動車業界のこれまでとこれから
 宮本義信(1985社学)

小学6年生でも音楽の授業の楽器演奏から音楽の【YAMAHA】は良く知っているが、バイクやマリン、電動アシスト自転車の【ヤマハ発動機】についてはなじみが薄いことから、楽器のヤマハを親会社としてスタートしたヤマハ発動機の成り立ちや様々な事業・製品を紹介した。
その後、①私は何故ヤマハ発動機へ入社したのか? ②これまでに自分の担当した仕事の内容と、その場面場面で苦労したことや学んだことは? ③これからの自動車業界に求められること→環境意識の高まりに向けたカーボンニュートラルへの対応/安全意識の高ま
りに向けた車両安全装置開発や交通安全教育充実、④今後のICTやAI等の科学技術発達による自動車業界の変化と、実は変わらない大切なことについて各パート毎に説明した。
今回ゲストティーチャーへの初めてのチャレンジでしたが、児童の皆さんが真面目に話を聞いてくれて、ホッと一安心です。

◆新しきこと、珍しきこと、面白きこと 「広告からアートへ、民から官へ」
 若林覚(1971政)
いきなり、児童の一人から「サントリー創業者の鳥井信治郎、知ってます。伊集院静の<琥珀の夢>読みました。今日は<大正時代>の話は出てきますか?」と言われて驚いた。
タイトルに「私の生き様、君たちへの提言が凝縮されている。これだけは覚えてくれ」と言って、些か<ランボー>に始めた。
入社してすぐ佐渡島へ行った。佐渡は「能」の島だ。そこで世阿弥を知った。何であれ「新しきこと、珍しきこと、面白きこと」に対する積極果敢な挑戦が必要だ。それが「革新を呼び、花となって後世に残る」と言って、能の基礎を完成させた。響くところあり、
自分のモットーにした。
やがて宣伝部に転じ、様々なCM、イベントに関わった。19 83年の<ランボー>のCMは「アートを超えた」と評された。
学芸員の資格を取り、練馬区立美術館長に就任、民から官へ転じた。美術館の前庭に、幻想美術動物園を作った。
君達も「新しいこと、珍しいこと、面白いこと」に積極果敢に挑戦して欲しい。
転身は大いに結構だ。

 

小平三小でゲストティーチャー活動
~講師のレポート~

小平稲門会は地域貢献活動のひとつとして2023年2月20(月)、小平市立小平第三小学校(木田明男校長)で6学年の児童を対象に「ゲストティーチャー活動」を実施しました。小平第三小学校が、総合的な学習の一環として行っているキャリア教育「未来へジャンプ」の授業に小平稲門会の会員が講師として、現役時代の仕事上の経験をお話しする活動で、2010年にスタートしました。

講師のレポートをご紹介します。
ページ下部に記載の「Pages:  2 3 4」の数字をクリックしてください

2ページ 「デパートを探検しよう」(1969政経・峯岸敏雄)
3ページ 「私の美術漫歩 広告からアートへ、民から官へ」(1971政経・若林 覚)
4ページ 「メディア社に勤務して」(1972商・二又祐一)

(写真=1969理工・大島二典)


小平三小でゲストティーチャー活動実施

小平稲門会は2023年2月20(月)、小平市立小平第三小学校(木田明男校長)で6学年の児童を対象に地域貢献活動のひとつ、「ゲストティーチャー活動」を実施しました。小平第三小学校が、総合的な学習の一環として行っているキャリア教育「未来へジャンプ」の授業に小平稲門会の会員が講師として、現役時代の仕事上の経験をお話しする活動で、2010年にスタートしました。

木田明男校長(中央)、西浦幸三副校長(右から2人目)と3人の講師

講師を務めたのは3名。峯岸敏雄さん(1969政経、写真左から2人目)は「百貨店を探検しよう」、若林覚さん(1971政経、写真左)は「私の美術漫歩~広告からアートへ、民から官へ~」、二又祐一(1972商、写真右)は「メディア社に勤めて」のテーマでレクチャーを行いました。今回は、従来の半分の1時限・45分の授業でしたが、児童の皆さんは私たちのレクチャーに耳を傾け、熱心にメモを取り、鋭い質問を投げかけました。

6年生全員が「新聞づくり」に挑戦
今回、ゲストティーチャー活動を行うにあたり、事前に学校を訪問した時に驚いたことがあります。6年生の授業に、「新聞づくり」が取り入れられていたのです。児童一人ひとりがそれぞれのパソコン上で新聞編集制作ソフトを使い、サイズこそA4判と小さいながらも、創意工夫を凝らして「発行」した新聞が教室の後ろの壁面いっぱいに掲示されていました。また、国語などいくつかの教科で学習者用デジタル教科書を導入し、活用しています。

文部科学省は、全国の児童・生徒1人につき1台の情報端末と高速ネットワークを整備するとした「GIGA(Global and Innovation Gateway for All)スクール構想」を2019年末に発表しました。同省初等中等教育局が行った「端末利活用状況等の実態調査」(令和3年[2021年]7月末時点、確定値)によると、全国の公立小学校のうち96.1%が「全学年」または「一部の学年」で端末の利活用が行われているとのことです。

小平第三小学校がGIGAスクール構想のもとで、ICT(Information and Communication Technology )教育に積極的に取り組んでいる様子を知ることができました。

(文=1972商・二又祐一、写真=1969理工・大島二典)

小平三小でゲストティーチャー活動

会員3名が現役時代の経験もとにレクチャー

2月3日(木)、小平市立小平第三小学校で6年生に向けた総合学習授業「未来へジャンプ」のゲストティーチャーとして会員の若林覚さん、松村純夫さん、荒井桂さんが授業を行いました。

小平市立小平第三小学校のマスコット「三小ちゃん(みこちゃん)」を手にした木田明男校長と3名の講師


3名はゲストティーチャーが初めての経験のフレッシュなメンバーです。
若林さんは「広告をつくり ながす」、松村さんは「『営業というお仕事』について」、荒井さんは「インドネシアあれこれ」の題目でそれぞれ現役時代の経験をもとに仕事の内容、体験してきたこと等について2時限、90分間の授業を精力的に行いました。
3名ともそれぞれ映像や資料、現物見本等を使い、また、児童との質疑応答も交え多彩な内容で理解を深める工夫をされていました。

コロナ禍、オミクロン株による急激な感染拡大があり授業そのものの実施が危ぶまれる緊迫した状況の中で、いかに安全、安心な環境で授業が行えるかを先生方と緊密な情報交換、打ち合わせを行い万全の態勢で授業に臨みました。校長先生をはじめご担当の先生方のご努力、ご協力に心より感謝いたします。

(文=1969政経・峯岸敏雄、写真=1969理工・大島二典)

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講師のコメントー授業を終えてー

荒井 桂さん(1979商
授業のタイトル「インドネシアあれこれ」

インドネシアで仕事をした経験をもとに話をしました。
2時限90分の時間が足りなくなり話しきれないところもありましたが、児童たちは始めから熱心にノートを取っていて感心しました。
現地ではトイレで用足し後左手を使って水で洗う話をしたら、みんな目を丸くして驚いていましたが、ウォシュレットの原形だと説明し納得していたのは印象的でした。貴重な機会をいただき感謝いたします。

松村純夫さん(1976政経)
授業のタイトル「営業というお仕事」
自らのキャリアレベルが子供たちに伝えるに値するのか?という危惧はありましたが、お引き受けした以上、できるだけ準備をして臨もうと思いました。
当日のタイトルは『営業というお仕事』で、私が40年間従事した営業職の経験に基づきお話をしました。予想通り、子供たちからは鋭い質問があり、緊張感ある90分を過ごせました。子供たちが勉強になったかはわかりませんが、少なくとも私は大変勉強になりました。


若林 覚さん(1971政経)
授業のタイトル「広告をつくり ながす」
     ~もし私が児童一人だったら~
昔のCM、沢山見せられたことくらいしか覚えていない。CMがどうしてつくられたのか、どんな人たちが関わっているのか、もっと絞って話してほしかった。それに言葉づかいが古く、滑舌も悪く、よく聞きとれなかった。広告にはターゲットが大事だとのことだが、その日のターゲットのことよく分かっていなかったのでは。
CMに◎から☓までつけよと言っていたが、今日の授業は△☓かな?

創立140周年を迎えた小平第三小学校で
ゲストティーチャー活動

2020年11月9日(月)小平市立小平第三小学校で、6年生対象の総合学習「未来へジャンプ」のゲストティ-チャーとして大島二典・小平稲門会会長と峯岸敏雄が招かれて授業を行いました。
それぞれ社会人時代の経験を基に、「海外での仕事と暮らし」(大島)、「デパートを探検しよう」(峯岸)をテーマに行いました。

小平三小・木田校長(中央)と講師の大島さん(左)と峯岸さん

2020年のゲストティ-チャー活動は、コロナ禍の中での授業ということで、いかに感染リスクをなくし、安全な環境で行うかを最大の注意点に、事前に先生方と打ち合わせ、準備を行いました。

児童同士が対面となるグループ討議は無くし事前課題を出し、質疑によって理解を深める(大島)。ロールプレイ等も全員前を向いて行う(峯岸)等の確認をし、稲門会メンバーからの授業参観者も写真撮影者の中村泰三副会長だけとする等、細心の注意を図りました。ゲストティ-チャーはフェイスシールド(マスクでは声が通らないので)をつけて熱く、心を込めて授業を行いました。

担当の先生方のご協力ご支援も頂く中、児童の皆さんの活発な質疑応答など授業への参画意識も高く充実したものとなりました。「創立140周年の歴史に、また生徒の皆さんの心にささやかな一歩が残せたとしたら幸い」と感じました。                        

(文・峯岸敏雄、写真・中村泰三)

小平第二小学校でゲストティーチャー活動

2020年2月19日(水)午後、小平第二小学校で今年度2回目のゲストティーチャー活動が行われました。講師はわが稲門会から大島二典、大野照藏、峯岸敏雄の3氏。それぞれ現役時代のキャリアを生かし「海外での仕事と暮らし」(大島)、「市役所の仕事とは」(大野)、「百貨店を探検しよう」(峯岸)をテーマに授業に臨みました。

小平二小・山川校長(前列中央)と講師陣


授業は6年児童全員をそれぞれ希望するテーマ別に3クラスに分け、1時限の45分で行われました。各クラスとも児童の皆さんが真剣かつ熱心に授業に参加していただき、また、先生方のきめ細かいご支援もあり充実した授業になりました。
ただ、何としても45分という限られた時間のため、知識や情報の提供が優先となり、児童の皆さんとの質疑応答や意見交換、授業への主体的な参加という点では必ずしも十分とは言えず、従って内容の深掘りや児童の皆さんの十分な理解という点でも課題が残った感がありました。

  • 大島二典さん

授業後、オブザーバーの國友康邦、小山雄一両氏も交え、校長先生との懇談の中でも感想を述べさせていただきました。今後、学校側との情報交換をより密にとり、総合学習の位置づけやニーズも探るなかで我々が期待されるゲストティーチャー活動のあり方について研究していきたいと思います。

(峯岸敏雄 記)

第19回ゲストティーチャー活動参観記

2019年10月26日(土)に小平市立小平第三小学校で、会員峯岸敏雄さんの講師でゲストティーチャー活動を実施しました。

授業は「百貨店を探検しよう」をテーマに、児童29名を対象に百貨店の特徴、百貨店で仕事をするうえで大切なこと、おもてなしサービス、トイレへ案内の仕方などロールプレーを交えて教えていました。教え方は流石に経験11回のベテランと思いました。

峯岸さんの授業風景

そして授業の最後に千利休の言葉とされる「一期一会」を説いている時は児童も真剣に聞き入り、また参観の保護者の中には感激して涙している人もいました。授業終了後、児童から「ためになった」「面白かった」との感想を聞かされました。

尚、「今年から児童に幅広く教えることを目的に色々な業種の人をゲストティーチャーとして招く」という主旨で、従来の当会の2講師・2クラスは、1講師・1クラスに変更。他に民間会社からゲストティーチャー3名が招かれ、6年生を4クラスに分けて授業が実施されました。

(文・写真:鈴木昭助)

第18回 ゲストティーチャー活動報告

第18回ゲストティーチャー活動を2019年2月20日に小平市立小平第二小学校6年生の2クラスを対象に実施しました(同校では6回目)。

講師は、今回がゲストティーチャー9回目の大島二典さんと10回目の峯岸敏雄さんのベテランお二人。テーマは大島さんが「海外での仕事と暮らし」、峯岸さんが「百貨店を探検してみよう」でした。
同校でのゲストティーチャーの授業時間は前回まで1時限が45分で2時限90分おこなっておりましたが、同校の意向で今回から1時限45分に短縮されました。その関係でお二人の講師は授業内容の構成で苦労され、児童から理解を得る授業にするために担任教師と綿密な事前打ち合わせをおこないました。

大島さんは、サラリーマン時代の10数年にわたる海外生活で特にオーストラリア駐在時の体験をプロジェクターで説明されました。また、海外赴任当時に英語のヒアリングでの苦労話・日本の企業が何故海外に出ていくか・日本人と外国人の国民性(外国人はYESとNOをはっきり言う・論理的に納得しないと仕事をしないとか)の違いなどを伝授されていました。授業の最後のほうでは児童からノンエアータイヤについての質問もありました。

峯岸さんは、やはりサラリーマン時代に勤務した百貨店に関しての話をされました。百貨店の中でお客さんから一番多く尋ねられることは何かなどを質疑応答や、ご挨拶のロールプレイ、接客の際注意すべきことなどのケーススタディーなどで、デパートの最大の特徴はお客さまに「今日は楽しく買い物が出来たね」と感じて頂ける「おもてなし」であること、これからAIがより発達する中でも「人」による「おもてなし」は益々重要になってくると思うというお話をしました。

2クラスとも児童は真面目な授業態度だったと思います。中には一生懸命講師の言葉をノートにメモっている児童もおりました。
授業終了後に豊田副校長先生、担任の岩佐先生、佐伯先生にお礼の挨拶をして下校しました。

豊田副校長先生(中央)と講師の峯岸さん(左)、大島さん


●小平稲門会の当日参観者(敬称略):栗原、國友、小山、鈴木、塚本。

(鈴木昭助 記)

第18回ゲストティーチャー活動のご案内

下記の要項で第18回ゲストティーチャー活動をおこないますので、ご案内いたします。

1.実施日:2019年2月20日(水) 13:20~14:05
2.学校名:小平市立小平第二小学校
3.対 象:6年生2クラス(約40人×2クラス)
4.タイトルと講師
(1)「海外での仕事とくらし」=大島二典さん
(2)「百貨店を探求してみよう」=峯岸敏雄さん

当日、参観希望される方は下記メールアドレスに申し込みをお願いいたします。syouchan(at)k5.dion.ne.jp 【 (at)を@に置き換えてください 】

(2018年12月20日、鈴木記)

第17回ゲストティーチャー活動の報告

第17回ゲストティーチャー活動を、2018年11月8日(木)に小平市立小平第三小学校の2クラスで行いました。

講師は峯岸敏雄さんと二又祐一さんのお二人で、授業のタイトルは峯岸さんが「百貨店を探求してみよう」、二又さんが「校正と校閲~間違いのない記事をつくる~」でした。

峯岸さんは、これまで同じタイトルで8回行っているベテランで、いつものように児童に百貨店とスーパーの違いや百貨店内での“おもてなし”などについて説き、質問の受け答えをしていました。

百貨店内での“おもてなし”などを説明する峯岸さん


一方、二又さんは今回が初めてのゲストティーチャーということで少し緊張したとの発言がありましたが、ユーモアを交えながら“校正と校閲”についていろいろな例を挙げ、児童に問いかけたりしていました。

間違いやすい例を示しながら校正・校閲の説明をする二又さん


今回の2クラスの児童は、これまでのゲストティーチャー活動の中では非常に熱心な授業態度だったと思います。授業終了後に各々のクラスの3人の児童から感想を聞いたところ、全員から面白かったとの返事が返ってきました。

今回、ゲストティーチャーを行うにあたり、峯岸さん、二又さんは各担任の先生と2回打ち合わせを行いました。第三小学校ではこれまで7回行っている関係もありますが、校長先生はじめ関係諸先生に大変好意的に接していただき感謝しております。

授業終了後の先生、学校支援コーディネーターとの懇談の中で、今後もゲストティーチャー活動を継続させていただくことをお願いして下校しました。

尚、当日の小平稲門会からの参観者は栗原政博さん、小山雄一さん、早川三雄さん、鈴木昭助の4名でした。

(2018年11月12日、文=鈴木、写真=早川、鈴木)