ワイン研究会の第32回例会を11月18日(金)に開催しました。
・日 時: 2016年11月18日 15時-17時
・場 所: カフェ「カサ グランデ」(西武多摩湖線・一橋学園駅傍)
・参加者: 荒木、井垣、伊藤(徹)、小川、河崎、栗原、坂本、篠原夫妻、末次、冨平、野村、浜田、早川、村木、山本、以上16名 (50音順・敬称略)
この日はボジョレ・ヌーヴォー解禁の翌日とあって参加希望相次ぎ、キャンセル待ちで参加できなかった会員も出た。今回は初参加が5人、うち3人が女性とあって華やいだ雰囲気に。
世の中トランプ旋風が吹く中、当会では引いた「トランプ」で席順、ソムリエ役、乾杯係を決めるのがルール。ソムリエ役の「JOKER」を引いたのは冨平、河崎の両ベテラン、一方、「Q」を引いた乾杯役は初参加の坂本さん(故坂本哲之助会員夫人)。戸惑いながらも大きな声で「カンパーイ!」と音頭をとって会は始まった。
参加者が多いため、ワインの集まり具合を心配した荒木さん、「ひとっ走り、酒屋さんまで行ってきましょうか?」と不安顔だったが、会が始まる時には、ボジョレ・ヌーヴォー3本、日本ワイン3本に、米、伊、チリ産などにシャンパンを加えての計11本が並んで一安心という場面も。
シャンパン「ルイ ロデレール」で乾杯の後は、当然に皆の期待は「ボジョレ・ヌーヴォー」だったが、ソムリエ役が「まずは、これから行きましょう!」と栓を抜いたのが、ボジョレより早く11月3日が解禁の山梨ワインの新酒2本。
実はこれ、昨年のワイナリーツアーで訪れたシャトー酒折ワイナリー(甲府)で「甲州」と「デラウェア」種の発酵したてのワインを濾過せずにそのまま瓶詰した「にごりワイン 2016」。
日本ワインのヌーヴォーのあとはお待ちかねの本場ヌーヴォーの登場。最初の1本は、解禁日が決まる1967(昭42)年を遡ること8年前の11月、友人たちを喜ばせようと自ら手がけたボジョレの新酒を紹介して、ボジョレ・ヌーヴォーの原点だといわれる「メゾン・ジョゼフ・ドルーアン」をまず空けた。次いで、今年から輸出を始めて日本には初登場という「シャトー・ド・ベルアヴニール」と、ワインコンクールでの受賞歴を誇るという「ジョルジュ・デュブッフ」と、3本のボジョレを味わいながらヌーヴォー談義に花が咲いた。
ワインのキホンのキを学ぶ「ワイキキ・タイム」。前回から始まったクイズ形式の新趣向。今回はボジョレ・ヌーヴォーに因んで「解禁日が11月第3木曜日になる以前はいつだったか」「どんな造り方をしているか」、さらに「シャンパンが高価なのはなぜか?」など5問。各問に示された4つの答えから正解と思われるものをそれぞれ選択。各自が選んだところで、解答が配られて自己チェックするという「研究会」らしい一面もチョッピリ。
【出題・解答は『クイズワイン王』(葉山考太郎著・講談社)より引用】
いつもながらの「カサ グランデ」心尽くしの料理を食べながらヌーヴォーを飲みきって、次はワイナリーツアーのお土産ワイン。ラベル(フランス語では「エチケット」というのだそうだ)に、こころみ学園の創始者・川田昇先生のイラストが描かれた「園長先生の赤ワイン」。日本ワインと思いきや、実はカリフォルニアワイン。1989(平成元)年11月、こころみ学園の農夫たちがカリフォルニアの大地にぶどうの苗木を栽培したところから始まった「ココだけ」のワインという。
次いでの注目は、われらが地元の「小平ブルーベリーワイン」。ご存じ、小平は日本で初めてブルーベリーが栽培された発祥の地。だから小平産ブルーベリーでの醸造と思いきや、小平産は11%だけ、北米産49%、信州産40%との表示があって、味も含めて「小平はもっと頑張らなきゃ!」としばしブルーベリーの話題が弾んだ。
その他、北イタリアの有名銘柄「アウレンテ」など、この日飲んだワインは10本、チリ産スパークリングワインを次回乾杯用に残して用意したワインは飲みきり、予定の2時間がアッという間に過ぎていった。
コーヒータイムに入って、ワイン研会長からの「お知らせ」が3つ。
■10月のワイナリーツアーで日テレの番組取材を受けたが、下記の日時に放映するとの連絡があった。
●放映日時:11月27日(日) 午前5:40~6:00
●番 組 名;日本テレビ(4ch)「日テレテレアップDate! ~自然と寄り添い育む芳醇な一粒」のチャリティーリポートのコーナー(2分30秒)
「撮影協力有難うございました。朝早いので録画をおすすめします」とはデイレクターの弁。
■今年の4月例会にゲストとして招いた斎藤まゆさん(キスヴィンワイナリー醸造責任者)が推薦校友(山梨県支部)として10月の校友会代議員会で承認され、晴れて校友となった。「小平稲門会ワイン研究会の皆様に心から感謝しています。またぜひワイン研究会にもお伺いできれば嬉しいです」との感謝のメールが披露されて拍手!
■当会ではお馴染となった信州・宮田村のヤマソービニヨン種の「紫輝」。今年の解禁に合わせて同村で開催の「ワインまつり」と、それを銀座のアンテナショップ「銀座NAGANO」(銀座5丁目)でネット中継のパブリックビューイングを見ながらの「信州みやだまつり in 銀座NAGANO」を開催しますとの案内が宮田村からワイン研に届いたとの説明があり、案内チラシが配られた。昨年も参加していて、「今年も参加します」と早速手を挙げた会員も。申込みはワイン研会長まで。
なお、会の冒頭で、先月のワイナリーツアーの会計報告がされ、19,000余円の赤字分を会の積立金でカバーすることの了解がされた。
かくして今年の「ボジョレ・ヌーヴォーを楽しむ会」はいつもの通り賑やかなうちに無事終わった。
この日飲んだワインは次のとおり(写真左から)。
●ルイ・ロデレール・ブリュット プルミエ 2015・仏
(シャンパン)
●小平・ブルーベリーワイン 赤・長野
●グリド甲州 白・2015・山梨
●シャトー・ド・ベル・アヴニール 赤・2016・仏
(ボジョレ・プリムール)
●園長先生の赤ワイン 赤・2013・米
●甲州にごり 白・2016・山梨
●ボジョパ・ジョルジュ・デュプッフ 赤・2016・仏
(ボジョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー)
●デラウェアにごり2016 白・2016・山梨
●サン・パトリニャーノ・アウレンテ 赤・2013・伊
●メゾン・ジョゼフ・ドルーアン 赤・2016・仏
(ボジョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー)
以上、10本。
散会後の恒例カラオケは2か月ぶりということもあって、初めて参加の篠原夫妻、村木さんも含めて10名が得意ののどを競いあった。
(文=井垣、写真=荒木)
次回の例会は、12月16日(金)に「カサ グランデ」で開催します。会費は2,000円プラスワンコイン(任意)。ワイン愛飲家はもちろん、ワインの世界を覗いてみたい方、どなたでも歓迎。申込締切りは12月11日(日)ですが、参加申込みは14名迄ですので、早めに井垣(090-1196-1471)までお申し込みください。