第44回ざる研「小平・吟」報告

1.日    時: 2017年2月14日(火)12時、西武新宿線小平駅改札集合
2.場    所: 小平市美園町2-9-7「吟」 電話042-344-7732 月定休(不定)
3.参加者: 伊藤徹、小川、木本、小林弘、坂本、末次、土谷、早川、福田夫妻、村木、山本、12名(男9、女3)
4.費   用: ¥60,000 @¥5,000

さりげなく石臼にアイビー

さりげなく石臼にアイビー


5.前置き:
今回は三度目の訪問で、店主渡辺草さんにお願いして前回同様貸し切りにして頂いたが、それでも12席しか無いため、吟に初参加の方々を優先した。希望しながら参加できなかった方々が多く出たのは残念でしたが、小平の名店を広くそば愛好者に知ってもらうための措置でした、ご了承ください。

草さんの父親渡辺維新さんは江戸前の蕎麦打ちを科学的に体系化し工夫を加えた一茶庵の始祖片倉康雄の直弟子で、今も茨城県鉾田で「村屋東亭」というそば通がはるばる訪れる店を営んでいる。蕎麦屋の評論によれば、父親は蕎麦だが息子は蕎麦と酒と料理を立体的に融合しようとしており全く違うコンセプトと評している。

6.経 過:

ちょっと坂本さんが遅れたが前菜の段階で一緒になれて問題なし、何しろ草さんの一人仕事なので配膳には前後のタイムラグを生ずる。
前菜の皿には鰊炊き、茄子ひき肉甘辛煮、人参ちぢみほうれん草酢味噌がけ、山形赤かぶ漬け。最初のお酒は新潟魚沼青木酒造の「鶴齢」、グラスが小さな枡に入っている。鰊が酒によく合った。
ざる蕎麦研究会_201702_2_3_4次の出汁巻き玉子辛味大根おろし添えは、たっぷりした存在感があってともかく美味い。
酒は神奈川丹沢川西屋酒造の「隆」、此れは店主お気に入りのようでよく出てくる。
ざる蕎麦研究会_201702_5_6
セロリ玉ねぎパプリカのマリネが出て、酒は岩手花巻川村酒造の「酔右衛門」、此れは珍しい微発砲、弱炭酸のもの。汁物替りに鶏大根で、更に酒は大阪能勢秋鹿酒造の「秋鹿」。最後の料理揚げ物は海老、長芋、しし唐の天ぷら。5番目の酒は鳥取智頭諏訪酒造の諏訪泉で打ち止め。酒は何れも草さん拘りの純米無濾過生原酒で、昼酒のこともあって十分な効き目があった。

肝心のお蕎麦は私が以前経験して是非みんなにもと思った暖かい卵とじ蕎麦、器にふわり盛り上がった綴じ玉子の下に微粉引き細打ちのそば、気分まで暖かく包まれる逸品だった。

ふわりと暖か玉子とじ蕎麦

ふわりと暖か玉子とじ蕎麦

ざる蕎麦研究会_201702_8_9
ただ一人仕事のため最初から最後まで20分は掛かったようだが、みなさんの会話のはずみに救われて美味しかった、楽しかった会を無事終えることが出来た。

7.その他:
次回のざる研は3月11日(土)「新宿・大庵」です。集合時間は12時、場所はJR新宿駅中央東口ルミネエストの外。尚、大庵の社長は46年政経卒。席数も22までOKです、費用は4,000円程度。
参加申し込みは3月8日(水)までに山本(電話042-473-761)へお願いします。

(文と写真:山本)

第11回映画鑑賞会の報告

1.鑑    賞    日    時: 2017年2月16日(木)13:50~15:55
2.鑑    賞    映   画: 「サバイバルファミリー」(¥1,100/人)
3.映        画       館: 新宿バルト9
4.参加者(敬称略): 井垣、伊藤、小川、鈴木(計4名)
映画研究会_201702
《あらすじと感 想》
ある日、東京の街が突然原因不明の電気、電池、パソコン、水道、ガスなどが使用不能となり、また自動車、飛行機などの移動手段もストップになり、人々は生活するうえで大変な不自由を感じていた。
そんな中で小日向文世が主人役を演じ、その妻と男女一人ずつの子供の四人家族が東京を脱出し、自転車で妻の実家の鹿児島にたどり着くまでを描いた映画である。
二人の子供は、亭主関白で典型的な会社人間である父親と母親に対して年齢的にも反抗期であった。しかしながら、地図を見ながら時には高速道路を自転車で走ったり、道を間違えたり、食料品が逼迫し自動車のバッテリー液を飲料水代わりにしたり、酪農家の豚を捕まえて食べようとしたり、川を渡ろうとして一時は父親が川に流され行方不明になったりしながら、家族全員で力を合わせ、やっとの思いで鹿児島の妻の実家にたどり着いた。
苦労しながら鹿児島まで着く間に、家族愛が育まれたことを感じ取られる映画でした。

《懇親会》
映画鑑賞後に、いつも寄席研究会の懇親会を行う焼き鳥屋「庄助」で約1時間、ビール、日本酒で焼き鳥を食しながら懇談。

 (文・写真: 鈴木   2017.2.17)

邦楽と人形劇団のコラボ作品「鬼ひめ哀話」のご案内

 

邦楽と小平の人形劇団がコラボした大人向け作品
==劇団45周年、作者追悼公演「鬼ひめ哀話」==


「観劇の会」では、志村会員及び奥様の野間洋子さんの作品だけでなく、小平市内で上演される紹介したい演劇や、市内の小さな劇団等の催しも、作品や劇団の応援の意味も含めてご紹介したいと思っています。
今回は、1972(昭和47)年、小平を拠点に創立した「人形劇団ポポロ」の公演のご案内です。

「鬼ひめ哀話」  脚本:さねとう  あきら、演出:山根宏章人形劇団ポポロ主宰
百年経ってもまだ生きつづく壮絶な女の生き様を、生の邦楽(笛、三弦、太鼓、地唄、囃子方)演奏に乗せて送る大人向け「人形劇」。作者は、この中で「ありったけの愛おしさを込めて『永遠の女人像』を描いた」と語っています。

日  時: 3月11日(土)14時開演・19時開演
           
12日(日)11時開演
会  場
: 武蔵野芸能劇場(
JR三鷹駅北口、徒歩1分)
入場料: 前売り 4,500円、当日 5,000円
※ただし、劇団のご厚意で、穂積経由でお申し込みいただければ前売りは300円割引で
4,200円にしていただけます。
申し込み締め切り: 3月5日(日)までに、穂積(携帯:090-3572-8445、またはFAX:042-332-2821)へ。席は両日とも用意できるとのことでした。一括して私が申し込みます。代金は当日受付で「穂積扱い」と言っていただいてお支払ください。


「鬼ひめ哀話」 のリーフレットは⇒ 鬼ひめ哀話_201703

※今回は、私が参加出来ませんので、チケットの斡旋のみで、終了後の交流会の予定はありません。

(2017年2月15日・穂積)

第33回散策の会 のお知らせ

経路が変更・追加となりました(赤字部分。平成29年3月6日)

散策の会の第33回例会は、「国分寺崖線を巡る」です。 

【日時・集合場所】
平成29年3月25日(土) 13時30分
JR南武線 谷保駅改札口(1か所のみ)前に集合
【経 路
谷保駅―谷保天満宮―城山―ハケ下散策路―くにたち郷土文化館―ママ下湧水公園―矢川駅立川駅西国分寺駅東京都立多摩図書館西国分寺駅(解散)
【参考情報】
(1)歩行距離は約4キロ。
(2)トイレは、谷保天満宮その他にある。

【懇親会】
解散後、希望者のみで実施。会費4,000円程度。
庄や 国分寺南口店」 電話042-321-4351

【申し込み】
3月18日(土)までに、滝沢(042-345-0953)あてご連絡ください。

 

第82回ニモクサロンの報告

●日  時:2017年2月9日(第2木曜日)12:00-14:30
●場  所:東大和市駅前・BIGBOX 東大和 B1室  042-566-6892
●会  費:2,500円(1,000円以内の昼食+飲み物+室料1,050円)
●参加者:11名。荒木・井垣・伊藤(徹)・小川・篠原・鈴木(昭)・滝沢・野村・堀田・山本・横田 (敬称略、五十音順)

今月から、税理士せっちゃんはお仕事でお休みになります。霙降るお寒い中、良くお出で下さいました。と言う訳で、心尽くしのバレンタインチョコがやえちゃんから(^-^)。

2月のお知らせは、HPに掲載されていますので、少し早いですが3月の企画のお誘いを書いておきましょう。各同好会会長さんからのお知らせ募集でした。
●3月11日(土)ざる蕎麦研究会 新宿「大庵」

●3月25日(土)散策の会 「国立・国分寺崖線を巡る

志村さんの役は「新井白石」でした

志村さんの役は「新井白石」でした

良いアイディアは有りませんか?

良いアイディアは有りませんか?


では簡単ですが、今日はどんな話題で賑わったかを記録しておきましょう。
(1)伊藤先生が脚骨折療養中のお話は、大変ショックでした。1ヶ月後のニモクサロンには、是非またお元気なお姿が見られるように、皆で心から願っております。

(2)鈴木(昭)さんから、小平市立第二小学校での地域貢献の様子を伺いました。今回は大野さん、峯岸さん、鈴木さんが、保護者参観の中で講義をなさったそうです。素晴らしいですね。

(3)山本さんから、会友志村さんの出演された「怒る富士」鑑賞のご報告。小川さん、白井さんもご覧になられたそうで、病気快癒第1作目の出演・・・良かったですね。

(4)西国分寺に日本一?の東京都図書館が開館したと横田さんからの情報。さすが読書家の情報、散策の会の滝沢さんが、3月企画の下見でチェックして下さるそうです。

(5)女子会で、本の推薦を行った話から、早速こちらも読書の話に。山崎豊子のファンが多いですね。横田さんは昔読んだ本を、また読みなおしていらっしゃるそうです。

(6)早稲田の名前が、悪いイメージで新聞を賑わすのは悲しいですね。文部科学省の早稲田への天下りの件で、皆さんの情報、意見が飛び交いました。良きにつけ悪しきにつけ、早稲田のネームバリューは大きな影響力を持ちます。今は辛いですね・・

(7)フェイクニュースの話題から、HP掲載の写真について相談をしました。個人の写真を転用される危険などを考え、なるたけ小さい顔写真にしようと考えていると、荒木からご提案しました。あまり神経質にならなくても良いというご意見もありましたが、お名前は苗字だけにするなどの工夫で、少しはヒット数が減っていると思います。「何だか住みにくい世の中になったねえ」。皆さんのご感想でした。

(8)井垣副会長から、「夏の集い」「地域貢献活動」へのアイディア募集がありました。小平稲門会設立30周年記念事業の準備も始まっているそうです。

(文・写真=荒木)

 

第11回映画鑑賞会の最終案内

第11回映画鑑賞会の上映時間が次のとおり決定しましたので、お知らせいたします。皆様の参加をお待ちしております。

鑑  賞  日: 2017年2月16日(木)
集 合 時 間: 13:30
集 合 場 所: 新宿バルト9 チケット売り場(新宿区新宿3-1-26 新宿イーストビル9階)
上   映   館: 新宿バルト9
タ イ  ト ル: 「サバイバルファミリー」(あらすじは、前回の「お知らせ」をご参照ください)
上 映 時 間: 13:50-15:55
チ ケ ッ  ト: 当日お渡しいたします(シニア1,100円、一般1,800円)
懇  親    会: 映画鑑賞後に懇親会を行います。参加費は約3,000円
参加申込先: 2月13
日(月)までに、鈴木宛てにお申し込みください
          Tel & Fax 042-344-7423     携帯 080-6519-8720

(2017年2月11日・鈴木)

第14回女子懇親会の報告

日     時: 2017年1月31日(水) 12時~14時30分
会     場: セレオ国分寺(国分寺駅ビル)9 階・「華琳」

参 加 費 : 各自実費負担
参 加 者 : 姉崎・荒木・今井・藤崎・牧野・真篠(敬称略、五十音順)

今回もご馳走がいっぱいです

今回もご馳走がいっぱいです

新年を迎えてもう1ヶ月が過ぎました。でも、今年も宜しくお願い致しますのご挨拶から始まりました。お久しぶりですものね・・・。
2012年11月14日に初めてお目にかかってから、女子会も14回になりました。
さて1年に何回お目にかかりましたでしょう。ゆっくりのんびりの会ですね。

情報交換の後、今日はお約束の「私の読んだ本」のご紹介でした。
それにしても、6人がそれぞれ違った本に興味が有って、驚いたり笑ったり、さすが早稲田の女性は独立独歩、個性派が揃っていました。
さっそく、読んでみたいという本もあって、時間がオーバーするほど話が弾みました。
ご参考までに、皆さんのご推薦図書を・・・(ご許可を頂きましたので)。

<発表順>
牧野さん
「私はマララ」  マララ・ユスフザイ
「世界を変えた10人の女性」  池上 彰
「最後の秘境 東京芸大」  二宮敦人
「茶色のシマウマ、世界を変える」  石川拓治
「夜と霧」  ヴィクトール・フランクル

藤崎さん
「癌め」句集  江國 滋
「小澤征爾さんと、音楽について話をする」  小澤征爾、村上春樹 対談
「変える」  奥田愛基

真篠さん
「日本会議の正体」  青木 理

今井さん
「平井正宏」画集  平井正宏

荒木さん
「記憶をつなぐラブレター」  城戸真亜子
「自閉症の僕が跳びはねる理由」  東田直樹

姉崎さん
「怖い絵シリーズ」  中野京子
ほか 絵の話に関するものや17世紀フランス史
〈以 上〉

追 伸
女子会として、何か外へ向かっての活動をしませんかという提案をしましたが、それぞれの居場所でお忙しい皆さん、女子会は今のままで良いというご意見が多かったです。今年も年4~5回、心を開いてのお話の場を大切に致しましょうね。

次回開催は3月末を予定しております。お目にかかれる日を楽しみにしております。                

(文と写真:荒木)

第42回名曲を聴く会の報告

開催日:2017年1月27(金) 午後1時より3時まで
場  所:国分寺駅北口 名曲喫茶「でんえん」

曲  目:次のとおり。
◎レスピーギ 交響詩 ローマ三部作(松、祭り、噴水)
指揮  小澤征二   ボストン交響楽団
名曲を聴く会_201701_1_2小澤が常任指揮者であった時代のLPで、颯爽と指揮する彼を想い浮かべるに十分な演奏の曲で、ボストンの繊細な音色が素晴らしかった。

◎ショパン ピアノソナタ、ワルツ集
ピアノ ディヌ・リパッティ
名曲を聴く会_201701_3_4
ショパンのワルツ曲は全部で19曲あるが、その中で第1番から14番まで若くして逝去したリパッティの演奏で鑑賞した。

ショパンのピアノソナタ、ワルツ集の演奏は、リパッティが第一人者と言われ、異なる作風の各曲目を強弱併せて繊細なタッチで演奏、約1時間の演奏時間であったが、飽きることなく鑑賞することができた。

今年が彼の生誕100年に当たるようで、しばらく彼の演奏を聴くこととしたい。
名曲を聴く会_201701_5
その後例によって、
ほんやら洞でスペインワイン一本空け、談議して解散。
本日の参加者: 荒木、末次、山本、小川、山本(杉並)、以上5名。

【次回2月度開催案内】
日 時: 2月24日(金) 午後1時より
場 所: 国分寺駅北口「でんえん」
会 費: 1,000円(コーヒー付き)

曲 目: 次のとおり。
◎べートーヴェン ピアノ協奏曲第3番
    ピアノ  グールド    指揮 バーンスタイン   コロンビアOC
◎ドボルザーク 交響曲第9番(新世界より)
    指揮 ブルーノ・ワルター    コロンビアOC

(文:小川、写真:荒木)

 

 

第34回ワイン研究会 報告

ワイン研究会の第34回例会を1月20日(金)に開催しました。

・日  時: 平成29年1月20日 15時-17時
・場  所:  カフェ「カサ グランデ」(西武多摩湖線・一橋学園駅傍)
・参加者: 荒木、井垣、伊藤(順)、伊藤(徹)、小川、国友、栗原、篠原夫妻、志村、末次、冨平、早川、浜田、村木、山本、以上16名 (50音順・敬称略)

発足4年目に入った1月例会。新年会だからと定員を超えての16名で実施。テーブルには、フランスはもちろん、イタリア、アメリカ、チリがそれぞれ複数本、それにニュージーランド、南ア、日本と、各国のワインが12本並んで賑やかに今年の例会も始まった。

これは何回目の乾杯?

これは何回目の乾杯?


この日の乾杯役は国友さん。恒例となったスパークリングワインで「今年も元気で!」と乾杯してのスタートだったが、乾杯はこれでは終わらなかった。というのは、新年会では日頃なかなか手の出ない高級ワインを会で準備して味わうことにしていて、そのワインの選定をお願いした山本さんが選んだのが、シャンパン「ヴーヴ・クリコ」のイエローラベルとローズラベルの2本。シャンパンなら「やはり乾杯だネ」と「さっきは乾杯の手が揃ってなかったデス!」との荒木カメラマンの声まで発声のネタにして、この日の乾杯は3回となった。

新春のお祝いは「ヴーヴ・クリコ」で

新春のお祝いは「ヴーヴ・クリコ」で

ところで、この「ヴーヴ・クリコ」。若くして亡くなった事業家クリコの未亡人(ヴーヴ)の「マダム・クリコ」の名を冠した有名ブランド。彼女が毎日ボトルを回転させて澱(おり)を集め透明なシャンパーニュを作る「ルミアージュ」という、業界で今なお続く手法を開発したという。

今日のワインにピッタリの料理ばかり! 左は伊達巻とかまぼこのわさび添え、菜の花のからし和え、じゃがいもと鶏肉の明太マヨネーズ和え、ブロッコリーと海老のマヨネーズ焼き。 右はスペアリブとカリフラワーのピクルス添え

今日のワインにピッタリの料理ばかり! 左は伊達巻とかまぼこのわさび添え、菜の花のからし和え、じゃがいもと鶏肉の明太マヨネーズ和え、ブロッコリーと海老のマヨネーズ焼き。 右はスペアリブとカリフラワーのピクルス添え

シャンパンの後のスティルワインは、村木さんのニュージーランド土産の白ワインから。運ばれたカサ グランデ心遣いの料理を食べながら味わったが、このあとに登場したのが、この日一番の注目、幻の海底熟成ワイン「サブリナ」。暫くぶりで参加の志村さんからワイン研の話を聞いた文芸評論家のA氏からの贈り物だという。箱から取り出した真黒なボトルの表面には、一面灰か黴のようなものがビッシリと付着していてビックリ。

海底熟成ワイン「サブリナ」。まず提供者の志村さんへ

海底熟成ワイン「サブリナ」。まず提供者の志村さんへ

南アフリカ共和国産のシラーズ種のこのワイン、昔、沈没船から引き揚げられたワインが美味しくなっていたというエピソードから、地上熟成ではなく、2012年に透明度を誇る奥石廊崎・南伊豆町沖水深20mの海底に沈めて約7か月かけて熟成させた海底熟成ワイン。ボトルに付着していたのは石灰藻。さてどんな味?と皆の興味津々の視線を浴びながら開栓に悪戦苦闘したのがソムリエ役の冨平さん。海底の圧力から守るためボトルのシーリング部分が蝋付けになっていてゴムのように堅く、ソムリエナイフの刃がたたず、「こんなの初めて!」とベテランも汗をかいた。

今日のソムリエは緊張の連続です

今日のソムリエは緊張の連続です

ついで久しぶりにカリフォルニアワインを白、赤と味わいながら「ワイキキタイム」に。クイズ形式での出題の4回目。「ワインのアルコールの素である糖分が低い場合、仕込む時に砂糖をいれてもよい。ウソ?ホント?」「ワイン界の長老が、『ワインには絶対合わない』と信じている食べ物は?」として挙がった「明太子、酢の物、生たまご、カレー」など5問に取り組んだ。(出題・解答は『クイズワイン王』(葉山考太郎著・講談社)より引用)
ワインに合わない食べ物の話から「ふぐ刺しにワインは合いますかね?」「ふぐはやっぱり日本酒でしょ!」と話は日本酒談議にも発展。さらに、塩辛、カレーや寿司に合う世界のワインをライバル同士が競い合うコミック『マリアージュ ~神の雫  最終章~』(講談社)が前回に続いて紹介された。

最終戦まで勝ち残った6人(左)と、賞品を勝ち取って笑顔の篠原・早川・国友さん

最終戦まで勝ち残った6人(左)と、賞品を勝ち取って笑顔の篠原・早川・国友さん

さらにブルゴーニュ、チリのワインなどを賑やかな談笑とスペアリブにあわせて味わいながら時間は過ぎて行き、コーヒーが出るころ、新年会お年玉プレゼントタイムに。今日のプレゼントはボルドー紅白のハーフボトルが3本。全員でジャンケンを繰り返した結果、篠原、国友、早川の3氏がゲットし、ジャンケン負け組全員にカサグランデのラスクが配られたところで、「今回もこれで〆ましょう」とばかりに登場したのが小型ボトルの「グラッパ」。
前回初登場したブドウ滓を蒸留したブランデーの一種、イタリアでは食後酒として飲まれるという「グラッパ」。高アルコール度だけにほんのチョッピリ飲んで例会をお開きとしたが、前回に残った繰り越し「グラッパ」は結局持参の末次さんが持ち帰り同氏のお腹に消えることとなって、今年最初の例会を終えた。
ワイン研究会_201701_10_2

いまや恒例となった散会後の有志カラオケ。この日は10人が例会時間と同じ2時間も熱唱、ワインの酔いを一層心地良いものとした。

次回の例会は、2月17日(金)に「カサ グランデ」で開催します。会費は2,000円+ワンコイン(持参ない方。任意)。ワイン愛飲家はもちろん、ワインの世界を覗いてみたい方、どなたでも歓迎。申込締切りは2月12日(日)ですが、参加申込みは14名迄ですので、早めに井垣(090-1196-1471)まで。

                 (文=井垣、写真=荒木)

 

 



 

第43回ざる研 「室町・砂場」報告

1.日    時2017年1月16日(月)11時50分、地下鉄銀座線駅三越前10番出口集合
2.場    所日本橋室町4-1-13「室町・砂場」(電話03-3241-4038 日・祝日定休)
3.参加者井垣、伊藤(順)、伊藤(徹)、小川、国友、栗原、小林弘、志村、末次、鈴木、滝沢、野村、堀田、村木、福田、早川、百々、木本、土谷、坂本、山本(21名)
4.費   用86,850円(@4,200×21=88,200円、残額1,350円は貯留金)

「室町・砂場」参加者

室町・砂場」参加者


5.前置き:
伝統ある「そば御三家」、やぶ、更科、砂場の中でも最も古くからある「砂場」とあって、今回は昨年末の石川酒造・雑蔵を上回る21名の参加。多人数の上、集合場所の指定が不確かだったこともあって戸惑ったが、何とか指定の時間に大きく遅れず「室町・砂場」に入ることが出来た。

砂場の由来は、大坂城築城開始(1583年)の翌年、資材置き場の一つ「砂置き場」近くに2軒の麺店があり、場所名で呼ぶことが定着して「砂場」の屋号が生まれたと考えられている(大阪市西区の「新町南公園」には砂場発祥の石碑がある)。
江戸への進出時期は明確ではない。徳川家康が江戸開府に際して連れてきた表向きそば屋で裏「隠密」の説もあるが、江戸時代に記録があり総本家とされるのは「麹町七丁目砂場藤吉」(現在は南千住へ移り14代目)で、江戸末期に暖簾分けしたのが「室町砂場」と「虎ノ門・砂場」とされている。
砂場の特徴は蕎麦の実の芯だけを使った更科粉を卵をつなぎにした真っ白な細打ちにあり、また所謂「天ぷらそば」は1955年に室町砂場が開発したものという。

6.経 過:
2階の掘り炬燵の間に2列のテーブル、窓の外に小砂利を敷き詰めた中に灯篭と細竹をあしらった庭、屏風には秋の花の色紙がちりばめられている。

窓外の小庭

窓外の小庭

栗原会長の乾杯音頭

栗原会長の乾杯音頭


栗原会長の音頭で新年を祝いヱビス生ビールで乾杯。お通しは湯葉の小葱和え、小鉢は数の子、前菜は皿に浅利の時雨煮、板わさ、海苔の佃煮が少量ずつ、それにもずくが出た処で冷酒菊正宗の樽酒が出回る。料理の極め付きは当店名物の玉子焼きだ。
実は当店開発の天ぷら(掻き揚げ)を加えたかったのだが、追加料金1,200円と聞いて今回は引き下がることにした。

ヱビス生

ヱビス生

前菜

前菜

名物玉子焼き

名物玉子焼き


そばは、やはり大ざるにしてよかった。朱塗りのせいろに真っ白なそばがふわりと盛りつけてある。量も程ほどに食欲を満足させてくれた。

美しい大ざる

美しい大ざる

そば湯

そば湯


そばを手繰る

そばを手繰る

菊正宗献酬

菊正宗献酬


此の店には未知の部分が山ほどある。これから後何度か足を運べば、砂場の良さがいろいろ発見できることだろう。

7.その他:
最近参加者が増えていることは大変ありがたいことだが、大人数の予約可能なそばやはそんなにあるわけではなく、席数の少ない名店が選べない悩みがあります。
元来そば屋は小人数で行ってあれこれ物色するところに楽しみがあるので、来月は地元小平の名店「吟」を選び、未だ「吟」に行ったことのない方優先で参加願うことにしました。

■次回のご案内
2月14日(火)12時、西武線小平駅改札集合、@5,000円、12名限定。

尚、今回はすでに参加予定者満杯ですので、ご希望の方は「吟」(電話042-344-7732)へ小平稲門会と電話していかれることをお勧めします。

(文と写真:山本)