第13回映画鑑賞会の報告

1.鑑    賞    日    時: 2017年7月4日(火)
2.鑑    賞    映   画: 「新地町の漁師たち」(¥1,200人)
3.映        画       館: 東中野ポレポレ
4.参加者(敬称略): 小川 ・松村(純) ・鈴木 (3名)

《感  想》
この映画は「東日本大震災」で原子力発電所から海水への放射能漏れにより漁業ができなくなった福島県新地町の漁業者が、苦悩と海水の汚染水処理を巡り東京電力との交渉を画いたドキュメンタリー映画である。
漁に出て魚は獲れるが、それは単に魚が放射能に汚染されていないかを検査するためで、市場には出せない漁民の虚しさが感じ取れた。
また、東京電力との交渉では漁業者同士の意見が対立し、組合長をつるし上げにする場面なども描かれており、漁をする人たちの一日でも早く海に出たい気持ちが表れていた。
この映画の監督である山田徹氏は今年で弱冠33歳の若年であるが、2011年から月に一度、新地町に通い(途中1年間はいろんなことを考え過ぎてブランクあり)制作、撮影、編集まで全部ひとりで行った。

上映後にスクリーンの舞台で監督と文芸評論家の加藤典洋氏と二人で約30分のトークがあって、加藤氏からこの映画には子供、女性の出演が最後の一コマだけでは少なすぎる。今後海外での上映を考えているようなら、このことを考慮したほうが良いとの指摘をされていた。

《懇親会》
映画鑑賞後に映画館の11階にある「喫茶ポレポレ」にて1時間弱、参加者3人で懇親会を持ちました。
映画鑑賞会_201707_1

(文・写真: 鈴木   2017.7.5)

 

第17回寄席研究会報告

第17回寄席研究会は2017年6月28日(水)、新宿末廣亭で6月下席昼の部観賞会を開催しました。今回はいつも通りの落語協会担当の寄席でした。
寄席研究会_201706_1
出演者は春風亭一之輔、三遊亭円丈、柳家さん喬、林家正蔵、そして主任の柳家喬太郎とポピュラーな噺家が多いので、常連の会員の方にはいつもより早く入場する事をお勧めしておりました。ところが開演の30分以上前から行列が出来、私は昼食もそこそこに12時に入場しましたが、すでに1階椅子席は満員、桟敷席もほぼ一杯の状況で、2階席に案内される始末でした。学生時代から何回となく末廣亭には来ていますが、こんな事は初めてでした。
その為参加の会員7名は何とか入場出来たものの、野村さんご夫妻は入場出来ず、申し訳ない事をしてしまいました。

前半のお目当ては今若手で最も人気のある春風亭一之輔。泥棒に入りながら家人に同情し、なけなしの金をやって無一文になってしまうという噺でしたが、15分ではやや物足りない感じでした。新作落語の三遊亭円丈は相変わらずのハチャメチャな「強情灸」で観客を沸かせました。前半の最後はこの春、紫綬褒章を受けた柳家さん喬です。人情噺が得意だと思っていましたが、今回は廓での侍と町人の喧嘩に仲裁に入った料理人が、胡椒を振りかけてしまうという滑稽噺でした。

後半では出演順が入れ替わった寄席音曲の名手柳家小菊でスタート。三味線を弾き、端唄・俗曲・都々逸を楽しませてくれました。彼女が早稲田大学文学部卒(昭48?)だと今回知りました。昼の部トリは柳家喬太郎、枕の噺が長く、今日は落語をやらないのかと心配しましたが、漸く新作落語の祖父母と亡くなった孫とのしんみりした噺で締めてくれました。なお喬太郎の師匠は前半に登場したさん喬です。

終演後は恒例の末廣亭隣の焼き鳥屋「庄助」で懇親会を行いました。今回初参加の松村さんと村木さんに寄席の感想を話してもらい、色々な話題に発展して盛り上がりました。

次回は10月の開催を予定しています。是非ご参加下さい。

★参加者:国友、佐藤俊、末次、松村、村木、山本、伊藤徹、(野村さん夫妻)以上9名(敬称略) 

(文=伊藤、写真=山本)

 

第49回ざる研「御嶽・玉川屋」のご案内

例年7月はお休み、8月は納涼会として飯能河原の「櫟庵」でしたが、櫟庵が本年1月末より長期休業に入っているため止むを得ず今回は青梅線御嶽駅に近い「玉川屋」を起用することにしました。

玉川屋は青梅線が開通し昭和4年頃の創業、豊かな自然の恵みをふんだんに使った料理と蕎麦が太宰治ら中央線の文士に愛された茅葺屋根のお蕎麦屋さんで、御岳山や高水三山などの登山客にも古くから利用されてきました。すぐ下の多摩川沿いには御嶽渓谷遊歩道、対岸の吉野街道には玉堂美術館などがあり、楽しみ方のバラエティーに富んだ場所でもあります。少し遠い感じはしますが、小平から1時間一寸の距離ですから、緑と川辺を楽しみながら蕎麦を手繰る会にふるってご参加下さい。

1.日時:2017年8月12日(土)11時~   「御嶽・玉川屋」
 旧盆の時期でこの時間しか予約できませんでした。
2.場所:青梅市御岳本町360 「玉川屋」 電話0428-78-8345  月曜定休
3.集合と交通:西武線小平駅改札9時集合
小平(西武拝島線)9:14-9:37拝島(JR青梅線)9:49-10:07青梅(奥多摩行)10:13-10:31御嶽
4.費用:@¥4,000程度、他に交通費@¥1,250
5.参加申し込み:8月5日(土)までに世話人・山本 浩(電話042-473-7617)へご連絡下さい。
6.その他:当日、ご希望があれば玉川屋の後「玉堂美術館」等へご案内します。

(以上)

 

第15回女子懇親会の報告

日     時: 2017年6月26日(月) 12時~14時30分
会     場: セレオ国分寺(国分寺駅ビル)9 階・「華琳」

参 加 費 : 各自実費負担  1,400円前後(ランチ&珈琲)
参 加 者 : 荒木・大竹・久保田・藤崎・牧野・真篠(敬称略、五十音順)

最後の集合写真です

最後の集合写真です

3月の会が中止になったので、久し振りの女子懇親会でした。お集りの皆さんはお変わりなく、お元気でご活躍のご様子でした。良かった!! (^.^)

小平稲門会の情報、皆さんの近況報告などの後、今日は今後の女子懇親会の例会の運営方法などをじっくり話し合いました。

第1案: 皆さんお忙しいので、女子懇親会例会は休会とする。
新鮮な仲間の会なので、無くなるのは勿体ない、出来れば続けたい。

第2案: 担当者を固定せずに、開催を希望した時にその人が招集する。または、担当者を持ち回りにする。
* 出来ないことは無いが、慣れないと負担になりそうな気がする。

結局話し合いの結果、以下第3案に決まり、しばらく様子を見ることになりました。

第3案: 現担当荒木の負担を少なくする工夫をして、このままの状況をもう少し続ける。
①HPへはお知らせだけを出し、報告は省略する。

②例会内容は、気楽な食事とお喋りの会にする。
③原則として、例会は年5回開催とする。
④開催日時を年間計画として決めてしまう。
 開催例会日を原則1日として、例会を「朔日会」(仮名)と言う。
    今後の開催予定 12:00~14:00 セレオ国分寺「華琳」
          2017年 9月1日(金) 11月1日(水)
          2018年 2月1日(木) 4月2日(月)【当該日が日曜の場合は翌日】 6月1日(金)
 ⑤個室を使用するため、原則6名以上の出席で、開催決定とする。
 ⑥近隣稲門会からの参加希望者があれば、若干受け入れる。

(文と写真:荒木)

 

第46回名曲を聴く会の報告

日  時:2017年6月23日(金) 午後1時より3時
場  所:国分寺駅北口 「でんえん」
曲  目:次のとおり。
◎メンデルスゾーン 交響曲第3番 スコットランド

  指揮 クレンぺラー  フィルハーモ二ア管弦楽団
名曲を聴く会_201706_1_2本日久し振りに参加された志村さんが、数日前にスコットランドから奇しくも帰国されたばかりで、記念すべき演奏となった。クレンぺラーのゆったりした指揮での演奏であった。
この交響曲はメンデルスゾーンが完成させた最後の交響曲である。

第3番の番号は出版順によるもので、これより早い時期に作曲された第4番(イタリア)、第5番(宗教革命)は彼の死後、出版された。

◎シューマン ピアノ協奏曲
    指揮 カラヤン ロンドン交響楽団
    ピアノ リパッティ
名曲を聴く会_201706_3_4カラヤンの若い時に指揮した協奏曲で、リパッティのきめ細かい見事な演奏であった。
このピアノ協奏曲は、シューマンが完成させた唯一の協奏曲である。

本日の参加者: 荒木、志村、村山(初参加)、国分寺・清水、小川、以上5名。
名曲を聴く会_201706_5_6
おって、
会終了後、今回は国分寺駅ビル9階にあるイタリアンレストラン、PIATTO GIORNOでイタリアワインの赤、白をデカンタで飲み、ピザ他の料理で、一人千円の格安で堪能した。
久し振りに志村さんの演劇論議で、楽しく過ごし、4時半に解散。

(文:小川、写真:荒木)

【次回開催予定】
日 時: 7月28日(金) 午後1時より3時
場 所: 国分寺駅北口「でんえん」
会 費: 1,000円(コーヒー付き)
曲 目: 次のとおり。

◎モーツァルト クラリネット協奏曲
   クラリネット プリンツ   指揮 べーム ウィーンフィル
◎シューベルト 歌曲 美しき水車小屋の娘
  歌手 フィッシャー・ディスカウ

 



第48回ざる研 野川「御狩野そば」 報告

1.日    時: 2017年6月20日(火)11時30分、JR三鷹駅改札集合
2.場    所: 三鷹市大沢6-3-25 電話0422-31-9367 三鷹駅より小田急バス、20分、野川公園入口
3.参加者: ☆荒木、井垣、伊藤徹、木本、坂本、篠原、志村、☆末次、土谷、☆滝沢、百々、☆野村、☆福田静、☆堀田、村木、☆山本、(16名、☆は当店連続参加者)
4.費    用: ¥95,515. @¥6,000×16=¥96,000 残額¥485は貯留金
5.経  過: 参加者16名はきっちり定刻集合、榊原記念病院行きバス乗車、丁度12時に着く筈が一寸遅れて「御狩野そば」に入る。

1列組も2列組も楽しそう!

1列組も2列組も楽しそう!

席は前回同様の2階座敷だが、16人ともなると2列の並びはしょうがない。
先ずはビールで乾杯した後は純米八海山4合瓶に統一することにした。
ざる蕎麦研究会_201706_3_4_2ざる蕎麦研究会_201706_5_6_2jpgざる蕎麦研究会_201706_7_8_2そば前の料理は、前回この料理が美味しかったから是非もう一度の声が上がった京都で修業した指田料理長の手になるもので、しらうおの和え物、昆布大豆椎茸の煮物から始まって、野菜のあんかけ、ズイキと子芋をあしらったもの、鯛カンパチ鮪の刺身、海老野菜の天ぷら、それに五目御飯のおにぎりで、最後に細打ちでのど越しの良い小ぶりのせいろだった。

前回同様我らが蕎麦の研究グループと伝えてあったので、社長のご子息で料理長の指田英行さんの話を伺うことが出来た。

料理長指田さんのお話を伺う

料理長指田さんのお話を伺う

今は音威子府の新そばも出る前でいわば蕎麦のはざかいき、美味しい蕎麦は単品よりも混合が良いと思っているので常陸秋そばと赤城深山を使い、気温が高くなってきているのでつなぎはしっかり2割は入れて喉越しを良くしたいと考えている。
出汁は本節と羅臼昆布だがやはり気温によって比率を変えているとのこと、ちなみに指田さんの蕎麦修業は一茶庵系とのことだった。我等の地元小平の「吟」との接点も垣間見たような気がする。

帰りはまた指田さん運転のマイクロバスで武蔵小金井まで送っていただき解散。
今回は些か高額だった前回よりも安くあげたかったが、結果は同額、まあ料理と蕎麦が美味しくてお酒を少々飲みすぎたので仕方ないとしましょう。

思わずピースも出ます! 大満足の半日でした

思わずピースも出ます! 大満足の半日でした

6.その他: 来月の7月ざる研は例年通りお休み、8月は少し遠出になりますが、12日(土)に青梅線御嶽駅に近い「玉川屋」を予定しています。詳細は近く小平稲門会HPに掲載されますのでご参照ください。

(文:山本、写真:荒木)

 

第56回春季ゴルフコンペの報告

ゴルフ同好会は530日(火)、第56回春季ゴルフコンペを開催しました。

●日   時:平成29年5月30日 8時21分 INスタート
●場   所:西武園ゴルフ場
●競技方法:18ホールストロークプレイ 新ぺリア PAR×2
●参  加  者:井垣、井上、小平、河崎、小森、坂本、佐藤、塩田、篠原、鈴木、塚本、野村、畑下、堀田、松村(光)、増田、山口(弘)、以上17名(50音順・敬称略)

増田会長

増田会長

昨年秋季ゴルフコンペは台風、今年春季ゴルフコンペは雨で中止となり、増田会長より雨天順延で5月30日に行いました。

2週間前から天気予報を確認。お陰様で当日は快晴でしたが、温度は30度越えで夏日、水分補給を充分にとり、出来るだけカートに乗るよう増田会長より指示が出ました。

今回5組予約しましたが、各組とも和気あいあいで楽しくラウンドした結果、1位は初参加の塚本さん、2位は塩田さん、3位は河崎さん、4位は増田会長、5位は小平さん、6位は初参加の畑下さん、7位は井上さんと、特に上位は80代から90代前半と好スコアでラウンドされました。

因みに塚本さんはグロス83でベスグロ、2位は85の井上さん、3位は86の河崎さんでした。
ニアピンは増田会長、堀田さん、塚本さん、畑中さん、篠原さんでした。

懇親会は小森幹事の司会で、先ず昨年春季優勝の松村幹事に優勝カップを渡し、次に賞品授与式では該当者は一言スピーチし楽しく進行しました。
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次回秋季ゴルフコンペは919日(火)、西武園ゴルフ場で行い5組予約しております。皆様奮ってご参加お願い申し上げます。

(文=篠原、写真=小森)

 

第86回ニモクサロンの報告

●日  時:2017年6月8日(第2木曜日)12:00-14:30
●場  所:東大和市駅前・BIGBOX 東大和 B1室  042-566-6892
●会  費:2,500円(1,000円以内の昼食+飲み物+室料1,050円)
●参加者:14名。荒木・井垣・伊藤(徹)・小川・小平・梶川・佐藤(良)・鈴木(昭)・滝沢・野村・堀田・村木・山本・横田 (敬称略、五十音順)

梅雨に入り、紫陽花も美しくなりました。皆さんのお顔は、もしかして伊藤先生がご出席されるかもしれないと、期待の気持ちでいっぱいでした。・・・でも残念でした。
《追記》
実は翌9日に、荒木が代表してお電話を掛けさせて頂きました。まだ入院しておられましたが、体重も77kgまで戻り、2日前からは杖無しで外を歩く練習を始められたそうです。腰痛もみんな治して退院されるようで、もう少しですね!(^-^)

今日はせっちゃんがお仕事でお休み、皆さんがいろいろ手伝って下さいました。(感謝)

同好会の予定は、HPをご覧下さい。各担当者から以下の追加情報が有りました。
■20日(火) ざる研「御狩野」、三鷹駅改札11:30集合、現在15名。
 7月は休み、8月は恒例の飯能「櫟庵」、14日開催予定で現在交渉中です。
■30日(金) ワイン研は、本日定員14名に達し、募集を締め切りました。
●7月ですが、4日(火)、映研がポレポレ東中野で「新地町の漁師たち」募集開始です。

話題が次々と出てきます

話題が次々と出てきます

東京マラソンの話

東京マラソンの話

マレーシアの話

マレーシアの話

本日のお喋りタイムは・・・。
◎村木さんから報告。稲門祭記念品の販売実績は現在12万円、目標の17万円に向けて市役所の早稲田OBの皆さんがご協力くださいます。毎年応援して下さるそうです。
そんな話題から発展して、各企業の稲門会の様子、三田会との競争など、新入社員だった頃の懐かしい企業の先輩達との交流の話などで、盛り上がりました。
◎鈴木さんから、近隣稲門会と合同で開催している若者の婚活パーティーへのご紹介依頼がありました。女性は多いのですが、男性の参加者が3名と少ないそうです。お知り合いがありましたら宜しくお願い致します。
◎梶川さんが楽農会を終えて、駆けつけて下さいました。実は2月28日に参加すると予告した東京マラソンの報告を、皆さん待っていたのです。
「42.195kmのフルマラソン、5時間25分39秒、参加者33,900人中23,900番、僕の後ろに10,000人が居たのですよ。(^-^) どんなに辛くても絶対に歩かない!  という目標は達成できました。
今回トップ集団のアフリカ選手達の走りを見て、『カモシカの様だ』と感じました。美しかったです。それに比べて日本選手の走りは残念ながら駄馬でした。走るのは64歳から初めて、今年は72歳、東京マラソンの後にかすみがうら大会を走りそれが19回目、そして20回目は現在ホノルルマラソンを申し込んでいます。
そう言えば、かすみがうらではあの有森選手と、ハイタッチしましたよ(^-^) 」
いや~大したものです。伺っているだけで元気を貰いましたね。みんな負けずに頑張りましょう!
◎野村さんから、3年間反対運動を続けてきた328号線の判決が、5月26日に東京地裁で出て、残念ながら敗訴だったそうです。控訴されるそうですが、大変ですね。
道路は50年以上たってから計画が実行されることになり、36m道路が造られ、200所帯が移転しなければならないそうです。
◎お約束していた、小平さんのマレーシアのペナンの話は来月に詳しく伺うことになりました。予告編を伺っただけで興味津々、とても楽しみです。
◎夏休みにスイスへ出かけられる山本さんと堀田さんのお土産話も楽しみに待っています。山本さんは登山、堀田さんは絵画、ご趣味もスケールが大きいですね。

ではまた来月7月13日(第2木曜日)に!  8月も休まず10日(第2木曜日)に!

(文・写真=荒木)

 

第12回映画鑑賞会の報告

1.鑑    賞    日    時: 2017年5月25日(木)13:50~16:00
2.鑑    賞    映   画: 「たたら侍」(¥1,100/人)
3.映        画       館: 新宿バルト9
4.参加者(敬称略): 荒木・井垣・伊藤・小川・国友・栗原・末次・山本・鈴木(9名)

《あらすじと感 想》
「たたら」とは日本における古代からの製鉄法で、炉に空気を送り込むのに使われる鞴(ふいご=送風装置)が「たたら」と呼ばれていたために付けられた名称。砂鉄や鉄鉱石を木炭で比較的低温で還元して、純度の高い鉄を生産できることが特徴とのことです。

この映画は、戦国時代に良質な鋼の製造を受け継がれていた出雲の山奥にある「たたら村」で起こった時代劇です。
この村が、ある時に鋼を狙った山賊に襲われたことから、鋼の技術を継承する村下(むらげ)の長男(伍介=青柳翔)が村を守るために武士を志して村を出ました。武士(後にこの侍は「たたら侍」と呼ばれた)として村に帰ってはきたが、武士になる手助けをした筋の悪い商人(与平=津川雅彦)に騙されて幼馴染の忠告も無視し、結局は商人が連れてきた野武士に村を襲われてしまいました。

私の感想として、
・鞴のセットを見て鋼の製造にあたり、古代よりよくもあのような送風装置を考えたものだと感心されました。
・伍介が武士になろうとして村を出る時には、村下である父親や村人とかなりの葛藤があったと感じ取られました。
・村を襲われた最後のシーンで武士になった伍介が、一人残った津川雅彦演じる与平と「たたら村」の刀で立ち合い、与平が討ち死にするのかと観ていましたが、従来の「正義は勝つ」の時代劇と違いました。

【参考】 明治32年に奥出雲の5つの鋼メーカーの経営者が安来港に「雲伯鉄鋼合資会社」を設立し、たたら製品の製造販売を始めた。これが現在の(株)日立金属安来製作所の発祥で、鋼のトップメーカーである。

《懇親会》
映画鑑賞後に新宿区役所近くの「青龍」で約2時間の懇親会を持ちました(¥2,000会費で)。

映画鑑賞後の懇親会

映画鑑賞後の懇親会

 (文・写真: 鈴木   2017.5.28)