野菜を知ろう

野菜を知ろう(6)
ゴーヤの苦みは、糖尿病や高血圧の予防に効果があります

ゴーヤ

ゴーヤの原産地は東インドを中心とした熱帯アジアと言われています。
インドでは古くから栽培され、これが中国に伝わり、日本には1600年前後に観賞用として渡来したのが最初だとされていますが、沖縄では15世紀前半に既に栽培されていたという説もあります。

ゴーヤは沖縄での呼び名で、和名を「ツルレイシ」と言い、果肉に苦みがあるので「ニガウリ」とも呼ばれます。この苦み成分が胃液の分泌を促して食欲を増進させ、またビタミンCやカテロン、ミネラルも豊富に含むので夏バテに効く健康野菜としても知られています。
また、苦み成分のモモルデシンとチャランチンには血糖値や血圧、コレステロール値を下げる効果があり、糖尿病や高血圧予防に役立つこともわかってきました。

ゴーヤの苦みは何のためにあるか?
種ができていない若いうちに、実を動物に食べられないようにするためです。
実は熟すと黄色くなって割れ、赤く甘いゼリー状の仮種皮に覆われた種が現れます。実が熟したことを鳥や哺乳類に知らせ、実を食べさせる代わりに種を運んでもらうのです。

最後に、地球温暖化対策のひとつとして、蔓性の一年草を茂らせて窓を覆う「緑カーテン」が盛んになってきましたが、ゴーヤが貢献しています夏の日差しを和らげ、葉の蒸散作用によって室内の温度を3℃程度下げる効果があるそうです。

                               (2022.4.17)

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