ブロッコリーの歴史は比較的新しく、日本へは明治初頭に導入されました
ブロッコリーは、花蕾(からい)という開花前のつぼみや花茎を食べる野菜です。
原産は地中海東部沿岸で、キャベツと同様にケールの原始型が起源となります。
ブロッコリーは、15世紀末イタリアへ、17世紀初めにフランス、イギリスに伝わり、現在のような品種が育成されたのが19世紀からです。
そして、日本へ明治初頭に渡来して、戦後から本格的に栽培され始めました。冷涼な気候を好み、生育適温は15~20℃で良いものが取れるのは夏まき秋冬取りです。
最初は、茎の上にできた直径10~15cmくらいの花蕾を収穫します。これを頂花蕾と言って、その後に、下の枝から、わき芽のような小さな花蕾が出てきます。これを側花蕾と言い、のちに収穫します。
収穫時期が遅くなると、黄色い花が咲き、味が落ちます。
また、寒さにあたると花蕾が紫色っぽくなりますが、これはアントシアンという天然色素のためで、寒さに向かう植物で起こる正常な反応です。ゆでれば緑色になり、味も変わりません。
ここで、花蕾が白いカリフラワーですが、ブロッコリーの突然変異で出来た野菜です。茎の上にできた頂花蕾を収穫すると栽培は終わりで、側花蕾は出てきません。
栽培はブロッコリーと同様ですが、花蕾を白く仕上げるために外葉で覆うなどの作業が必要となります。
ブロッコリーは栄養価が高く、ビタミンCはレモンの3.5倍、そしてビタミンA、B2並びに食物繊維を多く含みます。
美容、ストレス、高血圧、動脈硬化防止、整腸、便秘に良いとされ、がん予防の効果も期待されています。
(2022.5.14)
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