「雨月物語」の「語り」を志村会員が熱演

去る11月29日(水)午後2時より、「『雨月物語』を聴く~日本の伝統文化『語り』を民族楽器とのコラボレーションで~」と名付けた催しを、当会の企画運営で実施しました。この催しは、演者である志村智雄さんの熱意と、当会のメンバーほかの尽力によって、小平市市民学習奨励学級という制度で、小平市教育委員会の事業として取り上げて頂いたものです。

会場は、小平市中央公民館地下の和室(けやき)。必ずしも実演に適した設備とは言えませんが、皆々の創意工夫で何とか形がつきました。ある意味では演者と聴視者との距離が近いので、特別の空間が出来たのではないかとも思います。受付・会場の設営や終演後の片付けなど多くの会員の方々のご協力を頂きました。紙面をお借りしてお礼申しあげます。
志村さんの「語り」と特別出演の民族楽器演奏家入江規夫さんによる、「語り」への効果音と、第2部での様々な楽器演奏で充実した午後のひと時がすごせました。

「語り」は、上田秋成「雨月物語」のなかの「青頭巾」。さる地方の寺の住職が、煩悩の闇に迷い、鬼と化す怪異譚。蝋燭の揺らめく明かりの中で、時に強く、時には囁くような、巧みな志村さんの口演と、物語のイメージを盛り上げる楽器の響きに、会場は皆々じっと聴き入ったのでした。それにしても、有徳の僧であっても、煩悩を断つ事が難しいのであれば、凡人の私たちが種々と迷うのも当然なのかも知れませんね。
観劇の会_201711
今回、公民館の担当職員にお世話になりながら、当会会員の手作りでこの様な催しが
出来たことは、次に繋がる良い経験になったのではないでしょうか。 

(文責:石井(伸)、 写真:国友)

 

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