第37回ざる蕎麦研究会報告

1.日     時: 2016年5月16日(月)13時30分、東京メトロ銀座線B6出口集合
2.場     所: 「御清水庵・清恵」
        (中央区日本橋室町1-8-2  日本橋末広ビル 電話050-5797-0915 土祝休)

3.参加者: 荒木、井垣、伊藤(順)、国友、栗原、小林(弘)、志村、末次、滝沢、竹内、野村、
        福田、堀田、山本(以上14名)
4.費    用: ¥51,600  @¥4,000 (繰越金¥4,400)

喉の渇きはいつもの生ビールで…

喉の渇きはいつもの生ビールで…

5.経    過: 次のとおり
大人数なので定刻集合はと案じていたら10分前に全員集合。1分歩いて店入りしたら、日本橋川を見下ろす最上席に14人分が設えてあった。

先ずお蕎麦屋さんの名前としてはユニークな「御清水庵・清恵」の説明をする。
その昔、越前大野のお殿様が築城の折、城山下の湧水を城下町まで引いて民に利用させたが、民はお殿様から頂く水に敬意を表してこの水を「御清水(オショウズ)」または「殿様清水」と呼んで大切にしてきた。
ところで、次の「清恵」は当店のご亭主中本好美さんの奥様のお名前で、中本さんはこの奥様を亡くされたことで15年前、「福井の清い恵みの味を東京に届けよう、どうせやるなら東京のど真ん中で」が発端ですとご説明を頂いた。

へしこ(塩鯖の糠漬け)

へしこ(塩鯖の糠漬け)

ピリ辛こんにゃく

ピリ辛こんにゃく

ホタルイカの沖漬け

ホタルイカの沖漬け


鯖の燻製

鯖の燻製

庄の里いも煮ころがし

上庄の里いも煮ころがし

挽きぐるみの手打ちぶっかけ蕎麦

挽きぐるみの手打ちぶっかけ蕎麦


お蕎麦のみならず当店の料理も福井の食材が使われているが、越前料理を代表し酒の肴に絶好の「へしこ(塩鯖の糠漬け)」は予めお願いしておいたのでスタートの生ビールが終わる前に出て来てしまった。
はじめは「ピリ辛こんにゃく」と「ホタルイカの沖漬け」、中本さんがビールにはこれがと勧めてくれた「鯖の燻製」、ここでやっと福井の銘酒「黒龍」が出て来て軌道に乗った感じになる。「上庄の里いも煮ころがし」、このひなびた旨さはなかなか良い。

の下から日本橋クルーズ船が出て行き乗客が手を振っている。これは初夏の風情だ。
もう少し黒龍をとも思ったが、「そろそろお蕎麦を」の声に応じることにした。
当店のお蕎麦は福井の契約農家から取り寄せたものを毎日手打ちにするが、挽きぐるみ(全層粉)なので色黒で、噛んで味が出る蕎麦。出し汁に大根おろし(辛味大根ではなく青首を使う)の絞汁を混ぜたものを蕎麦の上から掛け(ぶっかけ蕎麦)、その上に削り節とネギがのせてある。蕎麦その物の食べ方も野趣に富んでいて、戦国大名の朝倉氏が救荒食物として栽培を勧めた雰囲気を感じられたように思った。

ご亭主中本好美さんの感動的なお話

ご亭主中本好美さんの感動的なお話

窓の外には隅田川のクルーズ船

窓の外には隅田川のクルーズ船


今日は食べるほうも飲むほうもハイペースで進んだために1時間半くらいで終わってしまい、クルーズ船に乗ることも考えたが、それには時間が遅かったようで、たまには早く帰るのも悪くないと日本橋までそぞろ歩きして帰途に就いた。
次回第38回例会は6月13日(月)、「中清・吉祥寺」で。13時30分にJR吉祥寺駅中央改札前集合。費用は@¥4,000程度、石川の銘酒多種取り揃えのお店です。
参加申し込み締め切りは6月9日(木)。早めに山本 浩(電話042-473-7617)宛てへどうぞ。

(文:山本、写真:山本・荒木)

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です