小平稲門会会員の芦野さんが
日本水彩展「会員奨励賞」を受賞

東京都美術館で2025年6月23~30日に開催された第112回日本水彩展(主催=公益社団法人・日本水彩画会)で、小平稲門会会員・芦野信司さん(1979文)の作品『冬の傷跡』が「会員奨励賞」を受賞しました。

『冬の傷跡』


今回の水彩展には、日本水彩画会の会員274点、会友276点に加えて、高校生65点を含む一般入選者635点の計1,186点の作品が出品されました。
芦野さんは、『冬の傷跡』と題する作品を出品、「会員の部」で「会員奨励賞」を受賞しました。

第112回日本水彩展入賞者一覧

「会員奨励賞」を受賞した芦野信司さん

 

日吉台地下壕見学会に参加して

荒井 桂(1979商)

小平三田会(剣持庸一会長)主催の日吉台地下壕見学会が2025年5月24日(土)に行われ参加しました。日吉台地下壕は、太平洋戦争末期に帝国海軍が慶應義塾大学日吉キャンパスに掘った大地下壕です。

帝国海軍には連合艦隊司令長官は主力艦隊の先頭(旗艦)に立つという伝統がありましたが、1944年6月のマリアナ沖海戦の大敗で多くの艦艇が沈み、艦艇に余裕がなくなり海上にあれば撃沈される危険も考慮し、軍令部は連合艦隊司令部を地上に移すことにしました。
そこで①海軍省のある東京と横須賀軍港の中間にあって交通の便が良い、②学徒出陣と勤労動員で学生が激減した慶應義塾の堅固な校舎をそのまま使える、③キャンパスが広く地下壕が掘りやすい、④海抜40メートルの高台にあり無線の受信状態が良い、ということから1944年9月、連合艦隊司令部が海上の旗艦から地上の日吉に移ったのです。

翌年アメリカ軍の本土空襲が始まり、本土決戦に向け日吉は帝国海軍の全作戦部隊を統一指揮する最重要拠点になりました。

地下壕は堅牢な造りで中は自然換気が整い、息苦しいことはなく空気が冷んやりしていました。この日吉の司令部から1945年4月6日戦艦大和の出撃命令が発せられ、また特攻機敵艦突撃確認のモールス信号を受信していたことなど、この地下壕に集まった海軍の精鋭たちを悲惨な作戦遂行へと追い詰めたのは何だったのか、考えさせられます。

小平稲門会からの参加は私一人で、また初めての日吉キャンパスでしたが、小平三田会の皆さまに温かく迎えていただき貴重な時間を過ごすことが出来ました。

 

清瀬稲門会「オペラ鑑賞会」のご案内

早稲田大学校友会の清瀬稲門会(内田貞司会長)から、オペラ鑑賞会(レーザーディスクによる鑑賞会)のご案内がまいりました。

◆会場=清瀬市生涯学習センター 7階アミューホール(西武池袋線 清瀬駅北口から徒歩1分)
◆時間=開場13:00 開演13:30
◆演目=次のとおり。
(1)2025年8月10日(日) ワーグナー「ニーベルングの指環 ワルキューレ」(終了予定18:00)
(2)2025年10月5日(日)   ワーグナー「ニーベルングの指環 ジークフリート」(終了予定18:00)
(3)2026年1月11日(日) ワーグナー「ニーベルングの指環 神々の黄昏」(終了予定18:00)
(4)2026年2月8日(日) ヴェルディ「アイーダ」(終了予定16:30)
◆使用ディスク・言語=①ワーグナー ベルリン ドイツ オペラ 2021年盤 ドイツ語、②ヴェルディ メトロポリタン歌劇場 ニューヨーク 1989年盤 イタリア語
◆入場料=無料。支援カンパ歓迎 200円

 

第32回美術館を巡る会
府中市美術館「橋口五葉のデザイン世界」展の報告

2025年7月4日(金)、府中市美術館「橋口五葉のデザイン世界」展を訪れました。

元早稲田大学理工学部教授で洋画家の藪野健氏が10年にわたって館長を務めていましたが、3月末で退任。新館長の山村仁志氏から、美術館の概要と本展の見どころについてお話がありました。

府中市美術館前で


橋口五葉(1881~1921)は、夏目漱石に最も近かった美術家・装幀家でした。小説家としてのデビュー作「吾輩は猫である」の装幀を起点に、日本近代文学を代表する作家の装幀を次々と手掛けました。

アップルの創業者、スティーブ・ジョブスも熱心なコレクターでした。とりわけ「髪梳ける女」に魅入られていました。

髪梳ける女

橋口五葉は、鹿児島生まれ。橋本雅邦に日本画を学んだ後、同郷の黒田清輝の勧めで洋画に転じ、晩年は、新版画で幾多の傑作を世に出しました。その作品には、琳派や浮世絵とともに、ヨーロッパのアール・ヌーボーの影響も伺えます。

装幀や美術という枠組みを超えた「橋口五葉の豊穣なデザインの世界」を大いに堪能しました。

懇親会は武蔵小金井「割烹 真澄」。信州諏訪の蔵元から直送の銘酒「真澄」で酩酊、談論風発したひと時でした。

懇親会の会場「割烹 真澄」で


【参加者 (敬称略)】 河崎、小菅、小山、末次、瀧川、松村、山本、若林(文)

2006年キャンパスツアーの思い出

磯野昭彦(1961理工)

2025年6月20日に行われた夏の集い「キャンパスツアー」の写真を、うれしくなつかしく拝見しました。20年位前に小平稲門会で早稲田大学キャンパスツアーに行ったのを思い出したのです。

キャンパスツアーの模様を掲載した「小平稲門会報」(2006年9月1日号、1ページの一部)


2006年7月15日(土)、 30名が参加、雨模様ながら賑やかで楽しい日となりました。
案内の学生が2名でしたが、見るべきところは回ることができました。目玉の大隈記念講堂時計塔は外装大改修工事中で登れませんでした。

学生ガイドの説明を受ける参加者

工事中の大隈記念講堂

当時、写真担当の高木武二さん(1952理工)が欠席であったため、スナップの撮影は私のみでした。何枚かを添付します。

源兵衛は野球部のたまり場で店主夫婦と仲良しのようで、野球部100年記念パーティには 高田牧舎の店主とともに出席してました。高田牧舎の2軒隣の雀荘「早苗」は、私が通ったなつかしの娯楽場でした。

よく通った雀荘「早苗」


いろいろ思い出させていただき、ありがとうございました。

【関連記事】
早稲田大学キャンパスツアー、参加者数が累計40万人を突破
(Posted on July 7, 2025)

早明優勝決定戦を制し3連覇を果たす!
~東京六大学野球春季リーグ~

早慶戦2回戦応援ツアー
慶應に連勝 同率首位に躍り出る


2025年東京六大学野球春季リーグ最終週の早慶戦。1敗でもすれば優勝の可能性が無くなる崖っぷちの早稲田。6月1日(日)、運命をかけた早慶戦2回戦の応援に小平稲門会の4名が明治神宮野球場に駆け付けた。

球場前で、いざ出陣


早稲田はここまで勝ち点3の第2位。慶應戦に連勝すればトップの明治に並び、優勝決定戦という大事な戦い。
1回戦は11対2で慶應を撃破。
2回戦も第2エース宮城を立て必勝の構え。三回には5番・前田(健)の満塁ホームランも飛び出して5対1とリード、応援席には「紺碧の空」が鳴り響き楽勝かと思える展開であった。

満員の応援席風景。1塁側内野席で


しかし、簡単にいかないのが早慶戦。ここから慶應は意地を見せ、小刻みに得点を重ねて七回にはとうとう5対5の同点に追いつかれた。一方、早稲田は慶應のリリーフ第2エースの渡辺を打てず四回から七回まで音無しの0点行進で、応援席は重い雰囲気。

しかし、今年の早稲田は粘り強い。八回に前田のまたまたの長打が出たのをきっかけに、1アウト1・2塁のチャンス。小宮山監督は2塁走者の前田に代え、走りのスペシャリスト山口を代走にたて勝負に出た。打者は今季好調の石郷岡を迎えたが、期待空しく三振。そして飛び出した2塁ランナーへの牽制で山口は2・3塁間に挟まれ万事休す…。ところが、ところが、相手の悪送球がありその間に山口が激走、一気にホームを陥れ、1点をもぎ取った。
九回も無事には終われず満塁のピンチを招いたが、守護神伊藤のリリーフを仰ぎ見事勝利をもぎ取った。相手から貰った勝利とも言えるが、何とも劇的な試合であった。 

早慶戦2回戦終了時のスコアボード

早慶戦に連勝し、リーグ優勝への期待膨らむ懇親会。東村山稲門会の皆様と西新宿の「北海道」で


優勝決定戦で明大破りリーグ戦3連覇
東京六大学野球春季リーグ最終週の早慶戦1回戦を11対2、2回戦を6対5と、早稲田大学が慶應義塾大学に連勝して勝ち点を獲得したことを祝って行った近隣稲門会の仲間との祝勝会で、昨年の秋季リーグに続く明治大学との優勝決定戦の必勝を誓い合った。

早稲田のリーグ戦3連覇を見届けるべく、小生は、雨のため6月4日(水)に順延となった早明優勝決定戦の応援に、明治神宮野球場に出掛けた。雨天順延が早稲田のエース伊藤に良い休養を与え、恵みの雨であった。
試合は早稲田の絶対エース伊藤と明治防御率No.1の毛利の両エースの投げ合いで始まり、緊迫した投手戦になることが予想されたが、何と試合は激しい打ち合いとなった。
一回裏早稲田は早々に4点を先取したが、三回に明治の4番小島に3ランホームランを浴びて4対5と逆転される。しかし早稲田は6回に2番渋谷、3番小澤、4番寺尾の3連打で2点をもぎ取り、6対5と逆転に成功。明治の終盤の粘りも伊藤が落ち着いた投球でリードを守り切った。

早明優勝決定戦を制し、喜びを爆発させる早稲田に選手たち


今シーズンを振り返ると、早稲田は投手力は万全だが、吉納、印出の大砲が卒業して小粒になった打線が心配された。終わってみれば平均チーム打率はリーグトップ。4番に抜擢された3年生の寺尾は首位打者を狙える高打率、投手陣も伊藤がノーヒットノーランを達成するなど、上々の出来であった。
また、リーグ全体では第6週終了時点で5校に優勝のチャンスがあるという大混戦。こうした状況のなかで早稲田は一つでも落とせば優勝のチャンスがなくなる5月19日の対明治2回戦以降、奇跡の5連勝で優勝を果たした。小宮山監督はインタビューで「怒涛の5連勝」と言ってくれと誇らしげであった。

リーグ優勝した早稲田の小澤主将に天皇杯授与


これで早稲田は49度目のリーグ最多優勝&リーグ3連覇を果たした。この後の全日本大学野球選手権では青山学院にリベンジを果たし、さらに節目となる秋季リーグも優勝し、早稲田の50度目の優勝、そしてリーグ4連覇のタイ記録を達成して名実ともに日本ナンバー1になることを期待している。

(文・写真=大島二典)

《参加者》大島二典(1969理工、早慶・早明戦)、河崎健治(1971政経、早慶戦)、栗原政博(1964政経、早慶・早明戦)、二又祐一(1972商、早慶戦)


第74回全日本大学野球選手権大会
早稲田は準々決勝で敗退
東北福祉大が7年ぶりに優勝

全国27連盟で春季リーグ戦等を勝ち抜いた代表27校(出場辞退1校)が大学野球日本一を競う第74回全日本大学野球選手権大会が6月9日(月)から明治神宮野球場と東京ドームで行われ、早稲田大学は東京六大学野球連盟を代表して出場した。

早稲田は準々決勝で東海大学(首都大学野球連盟)と対戦、残念ながら3-12の大差で敗退。昨年、春秋の全国大会を制した青山学院大学(東都大学野球連盟)は準決勝で東北福祉大学(仙台六大学野球連盟)に5-8で敗退した。

決勝は東北福祉大学と福井工業大学(北陸大学野球連盟)で行われ、東北福祉大が8-1で勝利して2018年以来7年ぶり4度目の優勝を果たした。

東京六大学野球春季リーグ戦の勝敗表は、こちら
第74回全日本大学野球選手権大会の結果は、こちら