2017年春の早慶戦 第一戦応援ツアー

大混戦の中、勝点を落とし4位に終わる
秋への奮起を期待

5月27日(土)、記録と記憶に残る戦いを小平稲門会の6人が学生席で応援してきました。今季は、第7週まで5校に優勝の可能性があるという大混戦。最終的に慶應と立教が抜け出し、両校の優勝争いとなり、その行方は早慶戦の結果次第という状況に3万人の大観衆が集まった。

応援に駆けつけた面々

応援に駆けつけた面々

早稲田の頼りは投手力という中、エース小島が足首故障から復帰し先発、慶應強力打線との対決という図柄になった。5回までは両軍合わせてヒット1本という投手戦。6回裏に試合は大きく動いた。今まで無安打と沈黙する慶應打線、2番瀬尾が左翼フェンス直撃の2塁打。早稲田は一番警戒する3番柳町を敬遠。今日当りの出ない4番岩見との勝負を選び、併殺狙いの作戦。岩見の打球は3塁ゴロで狙い通り。しかし3塁織原の足が滑り、緩い送球でオールセーフ、満塁という大ピンチ。6番清水に右翼スタンドに満塁ホームランを浴びた。好投小島は、細かい作戦と守備の綻びから、たった2安打で沈んだ。

ここで諦めないのが早稲田。応援団長の「5点とろう」の掛け声に奮起し、7回恒例の「都の西北」が響き渡る中、先頭打者主将の佐藤が左翼へ鮮やかな初球ホームラン。これで勢い付いた早稲田は、四球を絡めた代打攻勢で、本当に5点を奪い、5対4と見事逆転に成功。応援席は最高潮の盛り上がりを見せ、勝利を確信した。

応援席風景

応援席風景

しかし代打攻勢の代償は大きく、右のエース柳沢を打者1人で交替させたため、次を誰に投げさせるか? この緊張場面を1年生投手早川に託さざるを得ない状況となった。不安は的中し、1安打、2四球で満塁とした後、前回敬遠した3番柳町に打順が回り、最悪の状況。またもや満塁ホームランを浴び、これで早稲田は、息の根を止められた。2イニング連続満塁弾という新記録と、0対4をものともせずに5対4と一度は逆転した記憶に残る試合となった。

チアーも頑張ったが…

チアーも頑張ったが…

早稲田は、四球、野選を絡め5点を取ったものの実質は3安打の貧打で、試合は5対8で敗戦。第2戦は12対6で勝ち慶應の優勝を阻むという意地を見せたが、第3戦は3対4で敗れ勝点を失い、春季リーグは、立教の優勝、早稲田は4位に終わった。

シーズンを通して、1点差負けや延長戦負けなどが多く、総じて力負けという印象が強い。個人部門では、2年生の加藤が首位打者獲得&ベストナインに選出されたり、1年生投手早川など元気の良い1、2年生が多く、秋季リーグに向けて大いに期待&奮起を促したいものである。

無念! 乾杯のお酒もほろ苦い

無念! 乾杯のお酒もほろ苦い

試合終了後は新宿「うおや一丁」で西東京、東村山稲門会と合同残念会を行った。

(大島二典 記)

《当日参加者》
伊藤徹(44法)、大島二典(44理工)、栗原政博(39政経)、中村泰三(41理工)、二又祐一(47商)、村木央明(46政経)、合計6名。

 

早春の北信地方

小平市写真連盟 会員
国友康邦(38商

2017年5月12-13日、写真仲間と長野県北信地方に撮影に行ってきました。東京と違ってこの辺りはまだ早春です。

初日の12日(金)は曇りの天気。今日の撮影場所は、(1)安曇野の大王ワサビ農場、(2)中山高原の菜の花とさくら、(3)大出の吊り橋付近の3か所です。
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2日目、13日(土)は予想通り、早朝より小雨でした。東京も同じのようですね。
朝食前のまだ暗いうちに、青鬼(あおに)集落へ撮影に行ってきました。
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早稲田だより 2017年5月号

ニュース
早慶間で図書館システム共同運用の覚書を締結
~国内では初の取り組み~

早稲田大学図書館と慶応義塾大学メディアセンター(図書館)は5月12日、2020年度を目途とする日本初の図書館システムの共同運用に向けた覚書締結の調印式を、慶應義塾大学三田キャンパスにて行いました。
メリットとして、コスト削減のほか、早慶間での知識・経験の共有、人的交流の促進が図れるとしています。
詳細はこちら

【トピック】
「カツ丼  早稲田発祥説」を探る
~キング・オブ・ワセメシはなぜ生まれたのか~

早稲田大学周辺にはカツ丼を提供する飲食店が数多くあり、ボリュームたっぷりで学生の胃袋を満たすカツ丼は「ワセメシ」の王者とされています。
全国的に主流とされる和風だしの卵とじカツ丼のほか、ソースカツ丼もありますが、そのルーツを調べてゆくと、いずれも「早稲田」にたどり着くとのことです。
大正・明治期と現在の早稲田界隈の写真を対比させながら解説した「カツ丼ストーリー」をお楽しみください。前篇・後編の2部構成です。
詳細はこちら

【イベント】
■會津八一記念博物館

(1)富田万里子コレクション長崎版画展
朱葉会会員の画家である富田万里子氏より受贈した阿蘭陀関係資料のうち、錦絵とは異なる技法を用いた、異国情緒あふれる長崎版画を紹介。入館無料。
・日時: 6月17日(土)まで開催。 10:00-17:00 (日曜・祝日は閉館)
・会場: 會津八一記念博物館1階企画展示室
詳細はこちら

(2)武者小路実篤の書画
白樺派の小説家として知られる武者小路が晩年に描いた野菜や花の絵画を中心に、書を添えて展示。入館無料。

・日時: 6月24日(土)まで開催。10:00-17:00 (日曜・祝日は閉館)
・会場: 會津八一記念博物館1階 富岡重憲コレクション展示室
詳細はこちら

(以 上)

 

 

第12回映画鑑賞会の報告

1.鑑    賞    日    時: 2017年5月25日(木)13:50~16:00
2.鑑    賞    映   画: 「たたら侍」(¥1,100/人)
3.映        画       館: 新宿バルト9
4.参加者(敬称略): 荒木・井垣・伊藤・小川・国友・栗原・末次・山本・鈴木(9名)

《あらすじと感 想》
「たたら」とは日本における古代からの製鉄法で、炉に空気を送り込むのに使われる鞴(ふいご=送風装置)が「たたら」と呼ばれていたために付けられた名称。砂鉄や鉄鉱石を木炭で比較的低温で還元して、純度の高い鉄を生産できることが特徴とのことです。

この映画は、戦国時代に良質な鋼の製造を受け継がれていた出雲の山奥にある「たたら村」で起こった時代劇です。
この村が、ある時に鋼を狙った山賊に襲われたことから、鋼の技術を継承する村下(むらげ)の長男(伍介=青柳翔)が村を守るために武士を志して村を出ました。武士(後にこの侍は「たたら侍」と呼ばれた)として村に帰ってはきたが、武士になる手助けをした筋の悪い商人(与平=津川雅彦)に騙されて幼馴染の忠告も無視し、結局は商人が連れてきた野武士に村を襲われてしまいました。

私の感想として、
・鞴のセットを見て鋼の製造にあたり、古代よりよくもあのような送風装置を考えたものだと感心されました。
・伍介が武士になろうとして村を出る時には、村下である父親や村人とかなりの葛藤があったと感じ取られました。
・村を襲われた最後のシーンで武士になった伍介が、一人残った津川雅彦演じる与平と「たたら村」の刀で立ち合い、与平が討ち死にするのかと観ていましたが、従来の「正義は勝つ」の時代劇と違いました。

【参考】 明治32年に奥出雲の5つの鋼メーカーの経営者が安来港に「雲伯鉄鋼合資会社」を設立し、たたら製品の製造販売を始めた。これが現在の(株)日立金属安来製作所の発祥で、鋼のトップメーカーである。

《懇親会》
映画鑑賞後に新宿区役所近くの「青龍」で約2時間の懇親会を持ちました(¥2,000会費で)。

映画鑑賞後の懇親会

映画鑑賞後の懇親会

 (文・写真: 鈴木   2017.5.28)

 

 

第45回名曲を聴く会の報告

日  時:2017年5月26(金) 午後1時より3時
場  所:国分寺駅北口 「でんえん」
名曲を聴く会_201705_1曲  目:次のとおり。
◎シューベルト 即興曲 D899-2,3
シュ―ベルト8曲の即興曲は死の前年に作曲されたと推定されているが、彼の代表的な傑作の一つである。
◎リスト ピアノソナタ 巡礼の年 第2年「イタリア」
巡礼の年はリストピアノ小品集で、4集26曲からなり、第2年「イタリア」は7曲で、ペトラルカのソネット第104番は、その中の一曲である。
◎ブラームス ピアノソナタ ワルツ集
16曲あるが、そのうちの6曲をリパッティの演奏で聴いたが、誠に香り高い名演である。
名曲を聴く会_201705_2以上の曲を、リパッティの演奏で、鑑賞した。

◎ドビュッシー  ピアノ名曲集
ピアノ モニク・アース
モニク・アースはフランスの女流ピア二ストで、ギーゼキングの弟子。ドビュッシー、ラベルを得意としている。
名曲を聴く会_201705_3_410曲鑑賞したが、その中には有名な月の光、アラベスク、亜麻色の髪の乙女などが含まれていた。

今回の参加者:荒木、井垣、栗原、小川、以上4名。

その後、ほんやら洞で、例によってスペインの赤ワイン一本で、論議。この店は開店40周年だそうである。

(文:小川 写真:荒木)

【次回開催予定】
日 時: 6月23日(金) 午後1時より3時
場 所: 国分寺駅北口「でんえん」
会 費: 1,000円(コーヒー付き)

曲 目: 次のとおり。
◎シューマン ピアノ協奏曲
   指揮 カラヤン   ロンドン交響楽団
   ピアノ  リパッティ
◎メンデルスゾーン   交響曲第3番 スコットランド
   指揮 クレンペラー  フィルハーモニア管弦楽団

第38回ワイン研究会 報告

ワイン研究会の第38回例会を5月19日(金)に開催しました。

・日  時: 平成29年5月19日 15時-17時
・場  所:  カフェ「カサ グランデ」(西武多摩湖線・一橋学園駅傍)
・参加者: 荒木、井垣、伊藤(徹)、小川、国友、竹内、冨平、野村、早川、村木、山本、以上11名 (50音順・敬称略)

4人のキャンセル待ちまで出た4月例会から一転、暫くぶりに11名の少人数とあって、並んだボトルも8本 といつもは狭いテーブルも今日ばかりは少し余裕が。この日は、フランス3本、チリ3本 と、ハンガリー、ニュージーランド各1本の新・旧産地国の争い(?)。例会では初めて日本ワインを味わわぬ会となった。

冷えたブルゴーニュ白で乾杯!

冷えたブルゴーニュ白で乾杯!

3か月振りにトランプカードで座席、ソムリエ役を決めて、乾杯役の小川さんの音頭で乾杯。早々と運ばれた料理を前に冷えたブルゴーニュの白から始めたが、まずは、4月例会のゲスト、キスビンの斎藤まゆさんからの「皆様の応援を力に、これからさらに日本のワインを味わい深く進化させたいと存じます」とのワイン研宛のお礼の絵はがきが披露された。

キスビン斎藤まゆさんからのお礼状

キスビン斎藤まゆさんからのお礼状

オーナーからのプレゼント 「カサ グランデ」

オーナーからのプレゼント
「カサ グランデ」

次いで、今年の稲門祭(10月15日)記念品購入の協力依頼が担当の村木さんからあり、この日出席の既申込み者にはグッズが配られて「早っ!」。担当役員の熱意が伝わってきた。
ボルドーワインの次は、チリ産の白「カサ グランデ」。例会会場と同名のこのワイン、当会には2度目の登場ながら、実は当店オーナーからの差入れの品。一昨年の統計では、フランス産を抜いてわが国ワイン輸入のトップに立ったという、コストパフォーマンスの高さもあって人気のチリ産ワインを続けて2本味わった。

今回の目玉となったのは、ハンガリーの貴腐ワイン「トカイ アスー5 プットニョシュ1996」。ハンガリーのトカイ地方で作られるこのワイン、この地区独特の濃い霧による湿気によって貴腐菌に侵された白ブドウで造られた貴腐ワインだという。「少し貴腐ワインについて調べてきました」と博識・山本先輩の説明が入る。

この間にボトルを開けようとして思わぬ苦労をしたのが、前回に次いでソムリエ役の冨平さん。コルク栓が古くなっていて巧く抜くことが出来ずの悪戦苦闘の姿をみて山本さん、「実はこのワイン、ずいぶん昔の頂き物でわが家に長年おいてあったもの。誰にいただいたのかも忘れた。横には寝かせておいたが、果たして味の方は?」との説明に、「どこに置いていたの?」と保管の仕方についての厳しい質問も。

ベテランソムリエも苦労

ベテランソムリエも苦労

結局、冨平ソムリエ役が上手にコルクをボトルに沈めて、貴重な貴腐ワインを味わう。「甘くて飲みやすい!」と評判も上々、「17世紀オスマントルコの侵略を受けて住民たちがこの地から逃れている間に収穫されずに残ったぶどうにカビがつき、その腐り始めたぶどうからワインを造ったのが始まりの、世界三大貴腐ワインの1つ」との説明が続いて研究会らしいひとときとなる。

コルクの落ちた貴腐ワイン

コルクの落ちた貴腐ワイン

貴腐ワインを味わったあとはボルドー、ブルゴーニュの金賞受賞ワインが空いていく。頃合いを見て恒例の「ワイキキタイム」に。「ワインの脚って何?」「ソムリエの着ける黒い革製の前掛けを何と呼ぶ?」などのクイズ5問(『クイズの王様』 講談社刊から引用)に「難しい!」と皆頭を抱えた。なかでも有名な「1855年のボルドー・メドックの格付け」のいわれとその基準の解答に、今に続く各シャトーの格付けを知った。

勉強も大切なワイン研です

勉強も大切なワイン研です

という具合にワイン談義に花が咲いたが、ワインには関係なく「阪神の首位はいつまで続く?」「早実・清宮はプロか大学か」など野球の話題から、「小平の美味いうどん店はどこか」の話も出て「ざる蕎麦研のほかに“うどん研”もいいな!」の声も上がって盛り上がるうちに時間は過ぎていき、コーヒータイムに。

ワインがあれば話題は尽きません

ワインがあれば話題は尽きません

最後に、「次回は会場の都合で第5金曜の6月30日に変更したい」との会長の提案に「異議なし」となって、早速「6月参加します」と手が挙がったが、「本日欠席の方のためにも参加申込みは今日の例会報告がHPにアップされた日から受け付けます」と会長が締めて5月例会は終わった。

この後の恒例のカラオケ、6名がワインの余韻を愛唱歌に乗せて熱唱した。
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次回の例会は、上記の通り、6月30日(金)15:00-17:00、於 カサグランデです。お間違えなきように。会費は2,000円+ワンコイン(ワイン持参ない方。任意)。どなたでも歓迎。ただし、会場の都合で14名まで。申込み締め切りは6月25日(日)ですが、早めに井垣(090-1196-1471)までお願いいたします。

 (文=井垣、写真=荒木)

 

第47回ざる研 「荻窪・本むら庵」 報告

1.日    時: 2017年5月15日(月)11時40分、JR荻窪駅西口改札集合
2.場    所: 杉並区上荻2-7-11 「荻窪・本むら庵」 電話03-3390-0325 火 休日
3.参加者: 荒木、伊藤徹、坂本、篠原、鈴木、☆滝沢、竹内、土谷、☆野村、早川、福田夫妻、堀田、村木、☆山本、15名(☆当店連続4回参加者)
4.費    用: ¥60,274 @¥4,000 (不足分¥274は貯留金より支出)

席からの風景

席からの風景

5.経  過:
予定時刻を過ぎても堀田さんが現れないので、今日は1名減の14名と諦めて出発したが、直ぐに西口改札探しに手間取ったご本人と合流、15名全員揃って本むら庵に到着した。
今日は多人数のため8席と7席に分かれ、一体感に欠けることになったが止むを得ない。ビール抜きのスタートを考えていたがやはり荻窪からの歩きでビールが欲しくなり、どうせ飲むなら飲める個所限定の「白穂乃香」(サッポロビール限定出荷、生きた酵母を封じ込めた無濾過の生)にしたが、予め注文してなかったので全員に行き渡らず申し訳なかった。

「白穂乃香」で乾杯

「白穂乃香」で乾杯

前回少し高額になったことを反省して、そば前の料理は全て数人でシェヤしてもらうことにした。最初は何時もの厚岸のつぶ貝の時雨煮と厚焼き玉子に大根おろしを添えた小皿、この後は今回初の磯揚げしし唐添え(そばの芯に海老のむき身を入れ海苔巻きにした素揚げ)と鳥だんご(鶏のミンチの唐揚げ)、これらは何れも少量乍ら良い味だ。
飲み物は当店名物、辛口剣菱の枡酒、吉野杉の香りを愛でながら枡の角に塩を乗せ、その角に口を寄せてクイットやる、角打ちはいなせな気分にさせてくれる。
ざる蕎麦研究会01705_3_6さすがに料理は足りず、鴨ロースを追加注文、こいつは実力十分だ。枡酒は2杯までとして、そのあとは二条大麦に黒麹を使って低温蒸留した大分の麦焼酎「知心剣」をボトルで貰ってそば湯割。シラシンケンと云うのは大分の方言で「一生懸命」の意らしい。

それぞれのグループ、話題は違っても話は尽きません

それぞれのグループ、話題は違っても話は尽きません

本むら庵は石臼挽きを始めたことで有名だが、石の材質、目立てに拘りながらも目指し続けたのは微粉ではなく粗挽き。我等もその意を汲んで予めお願いしておいた挽きぐるみ田舎そばを頂くことにした。やはり一般の田舎そばとは違って、長年かけた歴史の重みと味わいの深さを感じさせてくれる。

挽きぐるみ田舎そば

挽きぐるみ田舎そば

蕎麦は北海道旭川の北、幌加内産、昭和40年代の減反政策で米作から蕎麦に転向した幌加内は冬は最低-41.2度(日本最低)を記録しているが、温度差が大きく朝霧が発生しやすいなど蕎麦の作付に好適だったことから昭和55年には作付面積3,200㌶で日本一になっている。
小平稲門会も当店は4度目の訪問とあって女将さんの小張はるよさんが席にご挨拶に来られ帰る時には玄関までお見送り頂いた。

本むら庵女将さんを中心に勢揃い

本むら庵女将さんを中心に勢揃い

急ぐ人以外はぶらぶら歩いて西荻窪のこけしやに寄ってみたが生憎の満席で解散となった。

6.その他:
6月のざる研は野川「御狩野そば」、6月20日(火)11時30分JR三鷹駅改札集合、費用¥4,500程度、参加申し込みは6月8日(木)までに世話人山本浩(電話042-473-7617)へご連絡ください。

(文:山本、写真:荒木)

 

 

 

第34回散策の会 報告

皇居東御苑をめぐる

平成29年5月14日(土)

12世紀の初頭、この地を開発して館を築いたのが江戸氏といわれています。室町時代に太田道灌が江戸城を築城し、戦国時代には小田原北条氏の支配下に置かれます。その後徳川家康が入城し、さらに徳川三代の手によって江戸城が完成しました。そして大政奉還後に宮城となります。
大手町駅に集合した老々男女15名は、そんな900年にも及ぶ歴史に思いを馳せながら、本降りの雨の中皇居の東の地区を回ってみました。ただ日本史上最大の城郭といわれる江戸城も、その後の火災・大震災・大空襲などで多くの遺産が失われてしまっています。

大手門で集合写真。江戸と現代のコラボ・・・

大手門で集合写真。江戸と現代のコラボ・・・

☆大手門(千代田区千代田1-1)
大手町という町名の由来にもなった江戸城の正門です。ここから諸大名は登城し三の丸に入りました。何度も火災や震災に遭い,現在のものは昭和42年に再建されたものです。

☆三の丸尚蔵館
皇室に代々受け継がれた絵画・書・工芸品などの美術品類を収蔵・展示している施設で、平成5年に開館しました。訪れた時の企画展では円山応挙・司馬江漢・横山大観の風景画もありました。

三の丸尚蔵館の外は大雨でした

三の丸尚蔵館の外は大雨でした

☆同心番所
登城する大名達は大手三の門で駕籠を降ります。そのお供達を監視する与力や同心がここに詰めていました。

同心番所の前で解説

同心番所の前で解説

☆百人番所
長さ50mを超える建物で、江戸時代から残る数少ない遺構です。ここは本丸を警備する番人の最大の詰所で、将軍の親衛隊であり、鉄砲の扱いに慣れた1組当たり与力20人と同心100人で構成の4組{甲賀(こうか)組・伊賀(いが)組・根来(ねごろ)組・二十五騎組}が交代で詰め、24時間警護に当たっていました。

24時間眠らない?百人番所

24時間眠らない?百人番所

☆二の丸庭園
五月雨に濡れる美しい樹木に囲まれた一帯です。池にはコウホネやアサザが浮かび、錦鯉も泳いでいます。車の往来音も聞こえず、これが東京のど真ん中にあるとは思えない風景です。
かつて二の丸には将軍の跡継ぎや大御所(隠居した前将軍)などが居住する御殿がありました。現在ある庭園は九代将軍家重時代の図面をもとに、昭和43年に回遊式庭園として復元されたものです。雨の中訪れる日本人客は少なく、西洋人客が目に付くばかりです。

外国人ツアー客と一緒に

外国人ツアー客と一緒に

☆大番所
中之門の内側に設けられた本丸への最後の番所で、他の番所より位の高い与力・同心が守っていました。現在のものは再建されたものです。

☆富士見櫓
高さは約16mで、将軍がここから両国の花火や品川の海、富士山を眺めたそうです。「振袖火事」(1657年)で天守が焼失した後は、ここが天守の代わりとなりました。ただこの櫓も同じ時に焼けたので、現在のものは1659年に再建されたものです。

タイムスリップして江戸時代へ

タイムスリップして江戸時代へ

☆松の廊下跡
「忠臣蔵」で有名な「松の廊下」の跡です。「本丸御殿大広間」と「白書院」をつなぐ畳の廊下で、幅が2間、長さが26間の鉤型で、江戸城で二番目に長い廊下でした。襖戸に松と千鳥の絵が描かれていたのでこの名がつきました。ただ、いまは名を刻んだ石碑が1つあるのみです。

耳を澄ませば・・・「殿中で御座る!」

耳を澄ませば・・・「殿中で御座る!」

☆富士見多聞(ふじみたもん)
昨年の11月から内部公開を始めた建物です。多聞とは石垣の上に建てられた長屋型の櫓のことです。戦時はここから鉄砲や弓矢で狙撃し、平時には武器庫として使われました。江戸城には15の多聞がありましたが、現存するのはここだけです。

柱の間から狙撃隊の気分で・・・

柱の間から狙撃隊の気分で・・・

☆本丸跡
現在は広大な芝生と植え込みと、アスファルトの遊歩道があるのみです。
本丸御殿は表・中奥・大奥の三つに分けられていました。表は将軍が謁見する御殿や諸役人の執務部屋。中奥は将軍の執務室兼生活空間、大奥は将軍の正室・生母・子供の居室、奥女中が生活する空間でした。
本丸は5回火災に遭いその都度再建されてきましたが、明治に入る直前の火災後は資金が尽き再建されませんでした。

天守へ登城します

天守へ登城します

☆天守台
巨石を組み上げた見事な天守台を見るだけで、壮大な天守が頭に浮かびます。天守は徳川幕府の初期の頃に3回造営されました。二代将軍秀忠の時の天守は高さ58m(現在の大阪城は55m)の五層五階建で、屋根に金の鯱が置かれていました。「振袖火事」(1657年)で焼失し以後、すでに防衛の役目を終えたことと、大火での市中の復興に資金を使うべきとの考えから再建されませんでした。
坂道を登った上はベンチの他なにもない広場ですが、雨に煙る日本武道館や大手町のビル群が望めます。

☆桃華楽堂
音楽好きの香淳(こうじゅん)皇后(昭和天皇の皇后)の還暦記念として,昭和41年に建設されました。屋根がテッセンの形を模した八面体で、モザイクの壁面が美しい音楽堂です。屋根の上には金色の雛人形が飾られていました。設計したのは演劇博物館や會津八一記念博物館(旧図書館)を設計した早大教授の今井兼次氏です。

右下写真は中央雛人形の拡大

右下写真は中央雛人形の拡大

☆北桔橋門(きたはねばしもん)
本丸の大奥から外部へ通じる門で、壕を深くし石垣は最も堅固にしてあります。橋は跳ね橋で、通行を遮断するため通常は上げられていました。

【散策後の懇親会】
竹橋駅から東西線で高田馬場駅へ移動し、駅前にある稲門ビルの「米家ル」(まいける)で行いました。日本酒通の滝沢会長がセレクトした「一ノ蔵」「八海山」「獺祭」を飲み放題種として、若鶏と野菜の塩鍋、本マグロの刺身や雲丹マヨの揚げじゃがなどで冷えてた体も温まるほどに、アカペラで歌い出す御仁も出始め、大いに盛り上がった一夕でした。

【参加者】
荒木・伊藤(徹)・栗原・佐藤(俊)・志村・滝沢・竹内・土井・野村・堀田・松村・山本・横田・定村・千葉(15名)

(文=佐藤(俊)、写真=荒木)