ワイン研究会の第38回例会を5月19日(金)に開催しました。
・日 時: 平成29年5月19日 15時-17時
・場 所: カフェ「カサ グランデ」(西武多摩湖線・一橋学園駅傍)
・参加者: 荒木、井垣、伊藤(徹)、小川、国友、竹内、冨平、野村、早川、村木、山本、以上11名 (50音順・敬称略)
4人のキャンセル待ちまで出た4月例会から一転、暫くぶりに11名の少人数とあって、並んだボトルも8本 といつもは狭いテーブルも今日ばかりは少し余裕が。この日は、フランス3本、チリ3本 と、ハンガリー、ニュージーランド各1本の新・旧産地国の争い(?)。例会では初めて日本ワインを味わわぬ会となった。
3か月振りにトランプカードで座席、ソムリエ役を決めて、乾杯役の小川さんの音頭で乾杯。早々と運ばれた料理を前に冷えたブルゴーニュの白から始めたが、まずは、4月例会のゲスト、キスビンの斎藤まゆさんからの「皆様の応援を力に、これからさらに日本のワインを味わい深く進化させたいと存じます」とのワイン研宛のお礼の絵はがきが披露された。
次いで、今年の稲門祭(10月15日)記念品購入の協力依頼が担当の村木さんからあり、この日出席の既申込み者にはグッズが配られて「早っ!」。担当役員の熱意が伝わってきた。
ボルドーワインの次は、チリ産の白「カサ グランデ」。例会会場と同名のこのワイン、当会には2度目の登場ながら、実は当店オーナーからの差入れの品。一昨年の統計では、フランス産を抜いてわが国ワイン輸入のトップに立ったという、コストパフォーマンスの高さもあって人気のチリ産ワインを続けて2本味わった。
今回の目玉となったのは、ハンガリーの貴腐ワイン「トカイ アスー5 プットニョシュ1996」。ハンガリーのトカイ地方で作られるこのワイン、この地区独特の濃い霧による湿気によって貴腐菌に侵された白ブドウで造られた貴腐ワインだという。「少し貴腐ワインについて調べてきました」と博識・山本先輩の説明が入る。
この間にボトルを開けようとして思わぬ苦労をしたのが、前回に次いでソムリエ役の冨平さん。コルク栓が古くなっていて巧く抜くことが出来ずの悪戦苦闘の姿をみて山本さん、「実はこのワイン、ずいぶん昔の頂き物でわが家に長年おいてあったもの。誰にいただいたのかも忘れた。横には寝かせておいたが、果たして味の方は?」との説明に、「どこに置いていたの?」と保管の仕方についての厳しい質問も。
結局、冨平ソムリエ役が上手にコルクをボトルに沈めて、貴重な貴腐ワインを味わう。「甘くて飲みやすい!」と評判も上々、「17世紀オスマントルコの侵略を受けて住民たちがこの地から逃れている間に収穫されずに残ったぶどうにカビがつき、その腐り始めたぶどうからワインを造ったのが始まりの、世界三大貴腐ワインの1つ」との説明が続いて研究会らしいひとときとなる。
貴腐ワインを味わったあとはボルドー、ブルゴーニュの金賞受賞ワインが空いていく。頃合いを見て恒例の「ワイキキタイム」に。「ワインの脚って何?」「ソムリエの着ける黒い革製の前掛けを何と呼ぶ?」などのクイズ5問(『クイズの王様』 講談社刊から引用)に「難しい!」と皆頭を抱えた。なかでも有名な「1855年のボルドー・メドックの格付け」のいわれとその基準の解答に、今に続く各シャトーの格付けを知った。
という具合にワイン談義に花が咲いたが、ワインには関係なく「阪神の首位はいつまで続く?」「早実・清宮はプロか大学か」など野球の話題から、「小平の美味いうどん店はどこか」の話も出て「ざる蕎麦研のほかに“うどん研”もいいな!」の声も上がって盛り上がるうちに時間は過ぎていき、コーヒータイムに。
最後に、「次回は会場の都合で第5金曜の6月30日に変更したい」との会長の提案に「異議なし」となって、早速「6月参加します」と手が挙がったが、「本日欠席の方のためにも参加申込みは今日の例会報告がHPにアップされた日から受け付けます」と会長が締めて5月例会は終わった。
この後の恒例のカラオケ、6名がワインの余韻を愛唱歌に乗せて熱唱した。
次回の例会は、上記の通り、6月30日(金)15:00-17:00、於 カサグランデです。お間違えなきように。会費は2,000円+ワンコイン(ワイン持参ない方。任意)。どなたでも歓迎。ただし、会場の都合で14名まで。申込み締め切りは6月25日(日)ですが、早めに井垣(090-1196-1471)までお願いいたします。
(文=井垣、写真=荒木)