1.鑑 賞 日 時: 2017年5月25日(木)13:50~16:00
2.鑑 賞 映 画: 「たたら侍」(¥1,100/人)
3.映 画 館: 新宿バルト9
4.参加者(敬称略): 荒木・井垣・伊藤・小川・国友・栗原・末次・山本・鈴木(9名)
《あらすじと感 想》
「たたら」とは日本における古代からの製鉄法で、炉に空気を送り込むのに使われる鞴(ふいご=送風装置)が「たたら」と呼ばれていたために付けられた名称。砂鉄や鉄鉱石を木炭で比較的低温で還元して、純度の高い鉄を生産できることが特徴とのことです。
この映画は、戦国時代に良質な鋼の製造を受け継がれていた出雲の山奥にある「たたら村」で起こった時代劇です。
この村が、ある時に鋼を狙った山賊に襲われたことから、鋼の技術を継承する村下(むらげ)の長男(伍介=青柳翔)が村を守るために武士を志して村を出ました。武士(後にこの侍は「たたら侍」と呼ばれた)として村に帰ってはきたが、武士になる手助けをした筋の悪い商人(与平=津川雅彦)に騙されて幼馴染の忠告も無視し、結局は商人が連れてきた野武士に村を襲われてしまいました。
私の感想として、
・鞴のセットを見て鋼の製造にあたり、古代よりよくもあのような送風装置を考えたものだと感心されました。
・伍介が武士になろうとして村を出る時には、村下である父親や村人とかなりの葛藤があったと感じ取られました。
・村を襲われた最後のシーンで武士になった伍介が、一人残った津川雅彦演じる与平と「たたら村」の刀で立ち合い、与平が討ち死にするのかと観ていましたが、従来の「正義は勝つ」の時代劇と違いました。
【参考】 明治32年に奥出雲の5つの鋼メーカーの経営者が安来港に「雲伯鉄鋼合資会社」を設立し、たたら製品の製造販売を始めた。これが現在の(株)日立金属安来製作所の発祥で、鋼のトップメーカーである。
《懇親会》
映画鑑賞後に新宿区役所近くの「青龍」で約2時間の懇親会を持ちました(¥2,000会費で)。
(文・写真: 鈴木 2017.5.28)