小平三小でゲストティーチャー活動
~講師のレポート~

「デパートを探検しよう」

峯岸敏雄(1969政経)

デパート業界の現状、将来の展望も考えつつ、現在の小学6年生が社会に出られる頃も想像しながら(専門家ではありませんので明確にはわかりませんが)、デパートでの仕事(今そして今後)についての授業を組み立てました。

1.なぜ、就職でデパートを選んだのか(自己紹介を含め)
55年前は高度経済成長期で日本がどんどん豊かになる時代で、デパート、スーパーなどが沢山できて来た時期。そのような中でお客様(市民)、また世の中の一層の幸せ、発展に商売を通じ直接、貢献出来たらと思いました。

2.デパートの特徴(歴史も含めて)
①ワンストップショッピング
お店が大きく一か所で衣・食・住・遊と、いろいろな買い物ができる便利性。
②お客様は親子3代
すべての世代にお買い物が楽しんでいただける。
③おしゃれで、ファッション性、話題性があり高品質な商品
流行の先端をいく、有名ブランド、話題の商品も提供。
④“おもてなし”サービス
「今日のお買い物は楽しかった」「いい買い物ができてよかった」と満足いただける最高の「おもてなしサービス」をすべて従業員が実行。
しかし、今日、大型ショッピングセンター(SC)や駅ビルなどの大型商業施設、ブランド専門店チェーン、そして人工知能(AI)、情報通信技術(ICT)の進歩によるインターネット販売の急速な発展などにより、④こそがデパートの最大の特徴になりつつあり、この良し悪しがお店の発展や評価につながっています。

3.デパートの探検
①デパート店内のリアルな探検
できるだけビジュアルに
いろいろな売り場、商品の展開の仕方の特徴を説明。
②いろいろなおもてなしサービスの説明
質問、質疑応答を交え、
百貨店ならではの特徴(ここまでやってくれるのかというサービスをさり気なく)を解説。インターネットとの連携や効果的な活用も含めて。

4.デパートの現状と将来に向けた課題
デパートは1985年に全国で280店舗あったが、2022年には171店舗になったと言われています(数え方が色々とあるので正確にはわかりませんが)。
コロナの問題、少子高齢化の問題もありますがやはりAI、ICTの進歩によるネット通販の拡大などによるお客様のお買い物の変化が大きいと思います。
そこで、デパートの現状と課題を考えてみました。
①デパートとして、デパートならではのインターネットの活用、拡大
・デパートならではの強みのある商品をお店の売り場とネットを連携させた売り方で販売する。
・ネットを通じてお客様とお店の販売員が直接会話をして接客、販売する。
・メタバースの活用など。これらは様々な商品や、やり方ですでに始まっています。
②一層の「おもてなしサービス」のレベルアップと活用
インターネット、AIなどの科学技術がいかに発展しても、または、すればするほど人は「人と人とのつながり、温もり」を大切にします。また、「人によるきめ細かいおもてなしサービス」はお客様の最終的なご満足を得るためには欠かせません。
リアルな「おもてなしサービス」の更なる充実はますます大切なものになると考えます(より充実したきめ細かさが大切になります)。
“おもてなし”の心は「一期一会」。おもてなしは日本が世界に誇れる、やりがいのある仕事。

5.「まとめ」として
デパート(小売業)に限らず全ての企業、産業に「お客様」がいらっしゃいます。
「お客様は何を欲し、何を喜ぶかを考え、それを商品やサービスとして提供する」ということがなければ会社は成長、発展はしません。これが「おもてなし」です。

皆さんも日々の生活の中で「仲間や相手、家族を思いやる」「相手が何を考え、欲しているのかを一層考え行動していく」ことは、友達や家族とのつながりをよくしていくためだけでなく、将来、仕事をしていくことにもとても役に立つと思います。

こんなことも心にとめ残された小学校生活、今後の中学校生活をどうぞ有意義に過ごしてください。

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