第38回ざる蕎麦研究会報告

1.日     時: 2016年6月13日(月)13時30分、JR吉祥寺駅中央改札前集合
2.場     所: 「中清・吉祥寺」
        (武蔵野市吉祥寺本町4-4-15  電話0422-21-2891 水曜休)
3.参加者: 荒木、井垣、伊藤(順)、伊藤(徹)、小川、小林(弘)、末次、野村、堀田、福田、
        早川、山本(以上12名)

4.費    用: ¥44,580  @¥4,000 (残額¥3,420は繰越金)
5.経    過: 次のとおり。
入梅以来、最も梅雨らしい日に当たってしまったが、所定の時刻に全員集合。タクシー3台に分乗して五日市街道沿いの「中清・吉祥寺」へ向かう(タクシー代金は前回までの繰越金から支出@730×3)。昨年7月以来2度目の訪問なので初回に倣い、女将清田桂子さんの出身地石川の銘酒菊姫山廃純米生原酒からスタート。摘みも同じくコリコリの食感が懐かしいサメの軟骨梅酢和えと豆腐の糠漬け、烏賊の塩辛を小皿に乗せた三種盛りから始める。

先ず菊姫で乾杯

先ず菊姫で乾杯

ご亭主の説明を聞く

ご亭主の説明を聞く


創業が大正13年、今のご当主清田治さん(71歳)が3代目という老舗だが、店を広げるでもなく新しくするでもなく昔からのお蕎麦屋さんの雰囲気が好い。唯、壁際には銘酒とされる一升瓶がずらりと並び、酒名を書いた紙が貼り巡らされている。当店がそば前の店と言われる所以だろう。

酒も料理もこれはというものを多くたしなんでみたいので、3~4人で2合、または1皿をシェアしてもらうことを原則にして、酒は会津広木酒造の「飛露喜」、酒好きが一目置く地元東村山豊島屋酒造の「屋守(おくのかみ)」、コクと切れの辛口宮城田島屋の「乾坤一」と進む。

料理は細切り山芋山葵海苔添え、初経験だったが味が締まる蕎麦掻の素揚げ、冷奴の小鉢のあと、当店名物で評判の薄揚げトンカツの豚珍感、ソースでなくポン酢で食べるところがポイントだ。

三種盛り

三種盛り

山芋山葵海苔添え

山芋山葵海苔添え

蕎麦掻の素揚げ

蕎麦掻の素揚げ

冷奴小鉢

冷奴小鉢

名物豚珍感

名物豚珍感

而今、十四代本丸、菊姫鶴の里

而今、十四代本丸、菊姫鶴の里


そばが始まる前に奥を覗いてご亭主治さんに挨拶したら、任せてくれればめったに飲めないものを安く飲ませてあげたのにとの言葉。それを聞いた伊藤会長から「是非追加を」となり、治さんが出してくれたのは2合ずつ3種類、山形村山の「十四代本丸」(1本3万円位の筈?)、今精一杯生きるを意味する三重名張木屋正酒造の「而今(じこん)」、それに本物を知るものに高評価「菊姫鶴の里」。12名ではぐい飲みに1杯ずつ位だったが、これは至福の時。今度来るときはご亭主に任せるに限るとなった。

蕎麦の前回は標準のあずませいろだけだったが、今回は特別の拘りがあるという「粗挽き」とそば粉100%の「生粉打ち」、それに「さとせいろ」(田舎そば)をそれぞれシェアするという厄介な注文。粗挽きと生粉打ちは3枚ずつしか出来なかったのは一寸残念だったが、生粉打ちを「たれ汁に漬けず塩で食べてごらん」と言われ、やってみたら蕎麦そのものの味が凝縮されて飛び込んできた。これもまた今回の初体験、さとせいろは今日のメイン伊吹在来粉の他に常陸秋そばも打って食べ比べのサービスをしてくれた。

生粉打ちは塩で試して

生粉打ちは塩で試して

さとせいろ(田舎そば)

さとせいろ(田舎そば)


酒といい、料理といい、蕎麦といい、余りにも盛りだくさんで充分消化できなかった気がする。やはりいっぺんには欲張らず、何度も通ってこの店の良さを積み重ねるしかないのだろう。

次回のご案内(7月はお休みです)
1. 日時:8月22日(月)11時40分、西武池袋線飯能駅改札集合

2.  場所:飯能河原畔「櫟庵」 電話042-973-2576 水、木、休日
3. 費用:@4,000程度
4.  参加申し込み:8月16日(火)迄に世話人・山本 浩(電話042-473-7617)へご連絡下さい。

(文:山本、写真:荒木・山本)

 

 

 

 

 

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