円山応挙には、国宝が1点しかありません。それが三井記念美術館の「雪松図屏風」です。何と、雪の部分は塗り残されているのです。セザンヌのような革新的な表現です。

「雪松図屏風」
多くの門人を輩出し「丸山・四条派」の巨匠になりました。
金刀比羅宮には16面もの「遊虎図」の襖絵があります。三井家が寄進しました。三井家は応挙のパトロンでした。
江戸時代末期、同じ京都の近くに住みながら、今迄、応挙と若冲の交流は見つかりませんでした。今回初めて合作屏風が見つかったのです。東京初公開です。
サントリー美術館には応挙の「青楓瀑布図」があります。いかにも「水と生きるサントリー」らしく清涼感あふれる夏の滝を描いています。

「青楓瀑布図」
応挙は、足のない幽霊を描きました。応挙に倣った絵師たちの幽霊も並びました。それらが一堂に介しているのです。
兵庫県香美町・大乗寺の襖絵がないのは残念ですが、切っ先鋭い「円山応挙展」に出かけてみませんか?
◆日 時=2025年11月11日(火) 15時~16時30分
◆集 合=三井記念美術館入口(東京メトロ銀座線三越前駅直結)
◆鑑賞料=1,800円
◆懇親会=コレド日本橋和食店(物色中です。店名は追って・・・)17時~19時
◆申込み締切日:=10月31日(金) 若林覚 宛
電話: 090-2498-1512
Email: satowaka3(at)gmail.com 【(at)を@に置き換えてください】
●年内最後の「美術館を巡る会」です。奮ってご参加ください。