第3回読書の会 報告

◆開催日=2025年9月21日(日)
◆会 場=小平市 美園地域センター

「読書の会」第3回の会合を行いました。
今回は星新一さんの『ノックの音が』をもとに読後感想を語り合いました。

SF作家として文筆活動を始めた星さんは、短い話の中にユーモアと風刺の利いたショートショートの第一人者として知られています。今回取り上げた『ノックの音が』という作品集は、「地球上で最後に残った男が、ただ一人部屋のなかにすわっていた。すると、ドアにノックの音が・・・」という海外の短編小説の冒頭部分にヒントを得て、15編すべての書き出しが統一されています。内容もサスペンス調のもの、ミステリー調のもの、SF調のものと読者を飽きさせない話しの展開になっています。

各章段のあらすじを確認して、ご参加の皆さんの面白いと感じた一編などをうかがいました。そもそも最近は『ノック』をしなくなった、というご発言があり、改めて時代の流れを感じることになりましたが、「最後のどんでん返しが面白く、二重、三重にひねってあるものには感心した」「この作品を映像化するのは難しいと思われるが、この俳優さんならばイメージに合うだろう」などのご意見や感想もたくさんいただき、楽しく有意義な90分となりました。

次回は11月下旬~12月中旬あたりの日程で、中島敦さんの『名人伝』を取り上げます。会合当日の飛び入りも結構です。皆さまのご参加をお待ちしております。

【参加者(敬称略)・50音順】 川崎、小菅、樋口、比留間、松村(5名)

(文・写真=樋口昌典)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です