第30回美術館を巡る会
東京国立近代美術館
「ヒルマ・アフ・クリント」展のお誘い

スウェーデンの女流画家、ヒルマ・アフ・クリント(1862-1944)をご存知でしょうか。
モネ(1840-1926)より20歳ほど若く、印象派、後期印象派が全盛を極めた時代に、無名のまま世を去りました。

ヒルマ・アフ・クリントはカンディンスキーやモンドリアンより早く抽象絵画を描きました。アカデミックな絵画とは異なる抽象表現で、宇宙や自然など霊的なメッセージを絵にしました。ともすると、ドライになりがちな抽象表現に比べ、彼女の表現はウェットなのです。それが多くの人の心を捉えるのです。

国立西洋美術館のモネ展は、80万人の来館者で、大賑わいでした。チケット持っていても、待ち時間100分、2重3重の人垣から見るモネの睡蓮が泣いているようでした。しかも、マルモッタン美術館との提携展、どうして「印象・日の出」がなかったのでしょう?

ヒルマ・アフ・クリントの遺言は「死後20年の間は、作品は公開するな」でした。20年どころか、70年経って初めてストックホルム近代美術館で回顧展(2013)が開催され、100万人が来館しました。

その後、ニューヨークのグッゲンハイム美術館、ロンドンのテート・モダン美術館と巡回し、グッゲンハイムでは、史上最大の60万人が鑑賞したとのことです。
今や世界中でひっぱりダコの展覧会です。

アジア初の大回顧展である本展では、高さ3m10点組の絵画<10の最大物>をはじめ、全てが日本初公開の約140点が一堂に展示されます。世界の美術史は書き換えられます。
モネもいいが、少しでも美術に関心のある稲門会の皆さんに、ヒルマ・アフ・クリントの魅力に浸って頂きたくご案内申し上げます。
また展覧会に合わせ、映画「見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界」(2022公開)が渋谷区のユーロスペースにて3月4日からリバイバル上映されます。

「ヒルマ・アフ・クリント」展
・日 時=2025年3月7日(金)15時-16時30分
・集 合=東京国立近代美術館入口 15時
・鑑賞料=2,300円(前売り2,100円)
・懇親会=パレスサイドビルB1 パブサントリアン 17時 
・申込み締切日=2月25日(火) 若林覚 宛
 電話: 090-2498-1512 Email: satowaka3(at)gmail.com【(at)を@に置き換えて下さい】
*展覧会と同時に懇親会出席の有無をご連絡下さい

・次回は4月25日(金)東京国立博物館「蔦屋重三郎」の予定。

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