モロヘイヤは昔から健康と美容のために食していたと言われています
モロヘイヤは、もともとインド原産の食材といわれていますが、古くからエジプトから中東にかけて広く栽培されていました。
特に高い栄養価をもち、エジプトの王族がモロヘイヤのスープで病気を治したと言われているほど滋養強壮に良い食材として親しまれていました。あのクレオパトラも食していたと言われるほどです。
日本ではここ十数年の健康食ブームに乗じて急激にその知名度を高めて来ました。
1980年代頃から栽培が本格化し、今では比較的なじみのある葉物野菜として食卓や飲食店のメニューに定着しつつあります。
モロヘイヤという不思議な名前は、モロヘイヤのスープを飲んだら重病に侵されていたエジプトの王様が回復したことから、モロヘイヤを王様の野菜、アラビヤ語でムルキーヤと呼んだことから付いたと言われています。
今でもエジプトでは、モロヘイヤのスープが親しまれており、粘りを持つモロヘイヤを絶つためのマハラタという専門の包丁のような道具が存在するほどなのです。
栄養価ですが、ホウレンソウに比べて、たんぱく質が1.7倍、カルシウムが7.5倍、鉄分が2倍、ビタミンAが3.5倍、B1が5.5倍、B2が11倍も含まれています。
栄養不足になりがちな夏場にかけて、特有の粘り気が食欲をそそり、またサッパリと食べられるため、夏バテ解消にも優れた食材です。
その夏場が、モロヘイヤの旬の季節であることも幸いしています。
(2022.5.16)
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