野菜を知ろう

野菜を知ろう(25)
カブは、多くの品種があり日本列島中央部付近に分布境界線があります

カブ

カブは、地中海沿岸地域、中央アジアが原産地で、日本へは中国華中、またはシベリア方面から渡来しました。その歴史は古く、縄文時代から食されてきたとされ、日本全国いたるところで改良が進み、現在80種ほどあると言われています。

日本のカブには「東洋種(和種)」と「西洋種(洋種)」があります。
東洋種は西洋種に比べて種子が大きく、葉は立ち性で毛が無く、とう立ち(抽だい)が早いのが特徴です。また、種皮を薄く切って水に浸したとき、表皮細胞が水泡状になるのが東洋種、ならないのが西洋種です。

日本の在来種カブは、日本列島の中央部を境に、西日本は東洋種系が、東日本には西洋種系が多く分布しています。そして中央の境界付近では、その中間種が多くみられるといい、この分布境界線は、植物学者の中尾佐助氏によって「カブラライン」と命名されています。

カブの旬は、晩秋から初冬で、ダイコンとはひと味違うまろやかな食感が好まれています。昔から保存食として重用されてきた野菜で、漬け物にするとうまみが増し、コクのある味わいが楽しめます。京都の千枚漬け(聖護院カブ)は有名です。

カブは根の部分はもちろん、葉の部分を漬け物として利用する地方もありますが、実は根よりも葉の方が栄養価が高いので、理にかなっています。煮物にすると、汁けを含んで味がしみ込んだやわらかな食感を楽しめ、みそ汁やスープの具にも重宝します。

(2022.5.11)

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