野菜を知ろう

野菜を知ろう(18)
コマツナは初心者でも栽培しやすい野菜の代表です

コマツナ

コマツナは漬け菜という青葉の一種で、在来の小かぶとほかの漬け菜類と交配してできた野菜と考えられています。
漬け菜は、アブラナ科に属する野菜のうち、結球せず、葉を煮物や漬物などにする葉菜類の総称で、コマツナのほかミズナ、ノザワナ、チンゲンサイなどがあります。

漬け菜はハクサイと同じように、地中海沿岸、中央アジアあたりが原産地です。古く中国に渡来して改良され、さまざまな漬け菜が生まれました。それが日本にも渡来して各地に広がって多様化しました。

そのうちの一つが、江戸時代に小松川(現在の東京・江戸川区)で作られ、時の8代将軍徳川吉宗が気に入って、地名にちなんで「小松菜」となづけたと言われています(5代将軍綱吉という説もあります)。

ビタミンAとC、カルシウム、鉄分などミネラルが豊富で、栄養分はホウレンソウに似ていますが、カルシウムは、ホウレンソウよりずっと多く含んでおり、あくも少なく料理もしやすいので、常食したい野菜です。

コマツナは栽培期間が短く、初心者でも育てやすい野菜の代表格です。発芽適温は15~30℃で、高温時は種まき後2~3日、低温時でも5~10日で発芽します。
また、コマツナは連作にも強く、周年栽培も可能ですので、家庭菜園では、メインの野菜の前後に栽培するとよいでしょう。例えば、トマト栽培が5~9月ですと、その前作や後作に取り入れることができます。

(2022.5.5)

◆目次は、2ページに。
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