第63回 ワイン研究会 報告

ワイン研究会の第63回例会を9月13日(金)に開催しました。

・日 時: 令和元年9月13日 15時―17時
・場 所: カフェ「カサ グランデ」(西武多摩湖線一橋学園駅傍)
・出席者:荒木、井垣、伊藤(順)、伊藤(徹)、小川、河崎、國友、小林(弘)、篠原夫妻、末次、冨平、山本、計13名  (50音順・敬称略)

アジアで初めて開催のラグビーW杯開幕日が当会定例開催日と重なるというので、1週間早めて開催することにした9月例会。参加者は13人、ワインも8本といつもより少なめながら、南アフリカ(3)、フランス、イタリア、スペイン、アメリカ、日本(各1)と、いつものように興味あるワインがテーブルに並んだ。

南アフリカ航空に乗っているつもりで・・・「乾杯!」

前回に続いて「Q」カードを引き当てた國友さんの発声による乾杯の様子を撮る荒木さんに向けて上げたグラスに注がれたのは、南アフリカ産のスパークリングワイン。ひとつひとつやさしく手で回転させる昔ながらのシャンパン作りの手法(瓶内二次発酵)で作られ、南アフリカ航空の機内サービスでも提供されているという。「うん、これはいい味」という声もあって会はスタートした。

ソムリエさんがまずお味見します

乾杯のあとは、同じ南ア・西ケープ州のシュナンブラン100%の白、さらにスペイン・アラゴン州の樹齢95年・超古木・ガルナッチャ・ブランカ種の白ワインを味わう。そのボトルには大きく「Π(パイ)」の字が。なんでも生産者のブドウ畑の面積が「3.1416ha」あるところから名付けたとかで、「これは理数系ワインです!」とは理工学部卒の持参者の弁。そしてイタリア産シャルドネとヴィオニエ種の白と、残暑厳しい折柄冷えた白が続いた。

ワインにはいろいろな物語がありますねえ

いつもと変わらずワインとカサグランデ特製の料理を味わいながら歓談が続いて次第に賑やかさが増していき、なかなか話の切れ目がない中を、「ワイキキタイムです!」と一声あって、しばし賑やかさも中断、配られた資料に目を通す。

真面目な勉強の時間です

今日のテーマは「好きな味わいを選ぶためのキーワードは何?」。まず「一番大切なことは、香りや味わいを自分なりに感じて飲み、その感想を自分の言葉で表現してみることだ」として、 先に学んだ「赤3・白3の主要ブドウ品種の味わい」の特徴をチャートで知り、「好みの味わいの見つけ方」「熟成によってワインの色が変わってくる」ことなどを勉強した(遠藤誠著『3つの法則で選ぶ美味しいワイン』永岡書店刊より引用)。

読者のみなさん! ×をやってはいけませんよ

ワイン研でなければ味わえないのが「カサグランデ」特製の料理。この日のメニューは「パストラミと野菜サルサソースの“トルティーヤ”」と「しめじと挽き肉のオイスター炒め」「茹で腿肉の和風ソースがけ」の三皿。ワイン研のために毎回工夫しての特別調理には感謝あるのみ。

なごやかな時間が流れます

白に続いて赤ワインに移る。まずは、アメリカはラスベガスから車で90分デスバレーの近くでゲットしたジンファンデル種「ネバダ・リッジ」を味わう。ネバダ州に2つしかないワイナリーの1つのもの。ラスベガスでゴルフを楽しんだ帰りのお土産で、「次回はもう一つのワイナリーのワインを持ってきます。お楽しみに!」とは持参者の弁。次いで本場フランス・ボルドーの金賞ワイン、さらに再び南ア・西ケープ州のシラーズ種+ムールベードル種のワインと空いていった。

懐かしい「蜂印葡萄酒」を買ってきました

ワインを飲みながらの会話も弾んだが、とりわけ最近のワセ・スポの活躍ぶりから経済誌の「早慶特集」の話題などが続く中、最後に登場したのが、「蜂印香竄(こうざん)葡萄酒」。1881(明治14)年に発売されて「家庭健康酒」として親しまれ、一大ブームを巻き起こした「蜂印葡萄酒」をベースに25種類の薬草エキスを配合した甘味果実酒(フレーバードワイン)。昨年ワイナリーツアーで訪れた牛久シャトー(カミヤシャトー)の創業者・神谷伝兵衛の父の俳号「香竄」が、「物を包んでもなお馥郁(ふくいく)と香る」との意味も持つ当時の高品質を表す言葉で名付けたという。ラベルは昔のままだが、現在は輸入ワインをベースに、アルコール分14%、エキス分14%のワインだという。

昨年のツアー思い出のレストラン「キャノン」

「これってワイン?」などの声も出る中で残念な情報も伝えられた。昨年10月にツアーで訪れた「牛久シャトー」は経営難から12月でワインショップ、レストランなどを閉店し、今年になって牛久市に賃貸してわが国ワイン史に名を遺す牛久シャトーの本館、醸造場と貯蔵庫などは維持されることになったという。好評だったレストラン「キャノン」が思い出される。

楽しい今年のワイナリーツアーのお話です

このようにこの日のワインを完飲みし、コーヒータイムに入って次回10月の「第6回ワイナリーツアー・甲府行き」の実施要領が配布された。1名を除いてこの日の出席者は全員参加。他に10名の計22名が参加予定(13日現在)で、ツアーを楽しみにして9月例会を終えた。

散会後の恒例カラオケには8名が参加したが、うち3名は前日の「ニモクサロン」後の「カラオケの会」に続いての熱唱。その熱心さに脱帽。

次回の定例例会は、11月22日(金)15:00-17:00、「カサグランデ」で開催します。定例の第3金曜日ではなく「第4金曜日」ですのでご注意ください。会費は2,000円(ワイン持参の方)。ワイン持参ない方は+1,000円。参加申込み14名まで受付。締め切りは11月15日(金)ですが、最近は早く満席になっていますので、井垣(090-1196-1471)まで早めにお申し込みください。

(文=井垣、写真=荒木)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です