2018年10月6日、ルネこだいら中ホールにおいて、早稲田吹奏楽団(118名)と小平市立小平第六中学校吹奏楽部(32名)の夢の共演が実現しました。
小平稲門会は1年半前に設立30周年記念イベント推進チームを結成、中村泰三さんを中心に様々な検討を重ね、多方面との折衝に奔走し、“小平稲門会ならではの”そして“吹奏楽のまち こだいら”に相応しいイベントの開催に漕ぎ着けることが出来ました。開催日当日スタッフは午前9時から準備作業、一方、両楽団は5時間に及ぶリハーサルを重ねました。リハーサルの間、大学生が六中生に和やかに話しかけるなど、六中生達の緊張をほぐしてあげる微笑ましいシーンが随所で見られました。
来場者は小平稲門会会員、市民合わせて320人。定刻の午後5時、栗原政博会長の挨拶に続き、いよいよ開演。先陣は六中、ワグナー「エルザの大聖堂への行列」の美しく清らかな旋律で幕を開け、今津和則先生の熱気あふれる指揮のもと、全国レベルの演奏力を発揮して、全6曲を披露してくれました。客席で観ていた早稲田のメンバー達からも思わず「すごい!」の声が。
六中の熱気を引き継ぐように早稲田吹奏楽団は「ある英雄の記憶~虹の国と氷の国」でスタート。こちらも学生吹奏楽団ナンバー1の評判通りの演奏を見せてくれました。常任指揮者の竹内公一さん、ポップス指揮者の菅野翔太さんの軽快な指揮で6曲を披露、聴衆を魅了した。ステージ下から身じろぎもせずに聴き入る六中の生徒たちの目の輝きが印象的でした。「夢の共演」との触れ込みだったが、ここまではむしろ「競演」ともいえる熱い時間、会場もクラシックの演奏にじっくりと聴き入り、ポップスでは全員が手拍子で応え、「ブラボー!」の歓声が相次ぎました。
第3部はいよいよ本イベントの目玉企画、両者の共演。六中生と早稲田が持てる力のすべてを注ぎ込み、「ディズニー・ファンティリュージョン」、「コパカバーナ」の演奏に聴衆も感激の涙と手拍子、まさに会場全員で「共演」しているかのようなクライマックスを迎えました。
興奮冷めやらぬ中、それぞれの部長から竹内、今津両指揮者への花束贈呈、そしてアンコール曲は「宝島」。夢のような2時間半はあっという間に過ぎました。
「吹奏楽の輪が広がり、小平と早稲田もつながった。中学生と大学生、こんな共演は初めてだったが、新鮮な気持ちになって、みんなが心を一つにして演奏することが出来た。すごく勉強になったし、貴重な経験となった。小平稲門会に感謝したい」、指揮者竹内さんの言葉に大きな力をもらいました。