ゲストティーチャー奮闘記

小平三小で2コマの授業を実施

第15回ゲストティーチャー活動を2017年11月7日、小平市立第三小学校6年生クラスで実施しました。第三小学校は明治13年(1880年)、市内で3番目の創立、間もなく140周年を迎えます。現在の児童数は648名、小平市のコミュニティ・スクールの指定校として保護者・地域・学校・教育委員会が一体となって、より良い学校づくりを進めています。小平稲門会・大島二典幹事長の母校でもあります。神童大島少年の小学生時代の姿を思い浮かべながら訪問しました。

学校ではゲストティーチャー学習を「未来へのジャンプ!」と銘打ち、各方面で活躍された人達の話を聞き、自分の生き方を考え、将来の夢に向かって進んでいく児童育成を目指して取り組んでいます。

山川校長(中央)と講師陣

山川校長(中央)と講師陣

今回講師の峯岸敏雄さんは「百貨店を探検してみよう」、塚本恵三さんは「総合商社、はてその正体は?」をテーマに、お二人が40年以上第一線で活躍され、培った経験と知識をたっぷり2時間お話しされました。
峯岸さんは8回目登板のベテラン講師、児童一人一人と優しく向き合い、百貨店の1階受付から各階の売り場、地階にある空調コントロール室など裏方さんの仕事までそれぞれの特徴を説明しながら、顧客商売の真髄である「おもてなし」についてロールプレイングを交えて、分かりやすく紹介しました。さすがに若いころ教師志望だった峯岸さんの講義でした。

峯岸さんの授業風景

峯岸さんの授業風景

一方の塚本さんは今回がデビュー戦。始まりは緊張気味でしたが、ロシア、フランス、アルゼンチン、オーストラリア4か国間の仮想貿易を体験させながら、こちらも百戦錬磨、直球勝負で押しながらも、児童たちの発想もうまく引き出すなど「世界の需要と供給をつなぐ架け橋としての商社の仕事」を生き生きと紹介しました。担任の先生方の好リードの助けもありましたが、初めて聞く話の数々に子供たちは、興味深く聞き入ったり、参加したり。また自分たちの考えも活発に発表したりして、あっという間の2時間でした。

塚本さんの授業風景

塚本さんの授業風景


授業の最後は峯岸さんが「一期一会」、塚本さんは「挑戦と創造」の言葉で締めくくりました。
デジタル時代、今の教育は我々の時代とは全く違った難しさがあるようです。しかし、時代は移り変わっても、「他人への思いやり」「汗をかく」「縁の下の力持ち」など変わらない大切さを説くお二人の講義は今の子供たちにとっても新鮮だったと思います。「疲れました」と言いながらも「子供たちはすごい!」と仰った塚本さんも次回への挑戦を始めているようでした。 

(早川三雄 記)

 

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