1.日 時: 2017年8月12日(土) 西武新宿線小平駅改札9時集合
2.場 所: 青梅市御岳本町360 「元祖手打そば玉川屋」 電話0428-78-8345
3.参加者: 荒木、井垣、河崎、木本、小林弘、末次、土谷、百々、野村、原、福田夫妻、堀田、村木、横田、山本 (16名)
4.費 用: ¥65,900 @¥4,200×16=¥67,200 残金¥1,300は貯留
5.経 過:
集合時間を30分間違えた荒木さんも危うくセーフ、小川組2名、拝島組1名を加えて16名が11時31分、御嶽駅に下り立った。
曇天ながら午前中雨の予報に反して傘のお世話にならずに来られたのはラッキー、青梅街道を少し戻って高水三山の一つ、惣岳山への登り口に建つ茅葺家屋の「元祖手打そば玉川屋」へ向かった。
玉川屋の宮野家がそば屋を開業したのは鉄道が御嶽まで伸びてきた昭和4年頃らしく、祖先は奥多摩の材木を筏に組んで多摩川の急流を下って河口の六郷に運ぶ筏乗りだった。
御嶽神社は農業の神として御嶽詣での講中や火防の神として下町の消防組などの参拝客が多く、玉川屋の奥多摩産自家製そばはこれらの人たちに喜ばれたし、戦前は太宰治などの中央沿線の若い文士たちもよく遊びに来たという。
今日のスタートはキリン生中ジョッキの乾杯から、料理は先ず岩茸の酢の物、実は予約の時に当店の山里3点セットなるものを頼んでおいた。
店主宮野敏彦さんのご夫人恵美子さんは青森十和田の生まれで青梅の会社に就職、玉川屋で食事をした際、此の山里3点セットに惹かれたのがきっかけでゴールインしたという。
①岩茸の酢の物;奥多摩の山中の絶壁で採取する不思議な味の茸、②山女の炭火焼き;じっくり時間をかけて焼く、③とろろそば;自然薯のとろろ、蕎麦は細切りの手打。
酒はお隣り沢井の小澤酒造「澤乃井生酒」で通し、料理の追加にみそ田楽とおでんを注文した。
実は今日はお盆の時期に入るのでと当初は予約を断られたのだが、時間をずらしてもと粘って11時で受けてもらった経緯があり、おそばが出る前に中座してトイレに向かったら、なんと廊下から玄関まで席待ちのお客さんが繋がっているのに吃驚してしまった。
我等は蕎麦の研究会なので若いお運びさんに「今日の蕎麦は何処の産か聞いてきて」と頼んだら即座に「北海道江丹別そばです」と応じられたのには感心した。
(江丹別は旭川近郊の山合いで日本で最も寒暖差の激しい所、生産量は隣接の幌加内、深川に次いで3位、品質の良さから有名そば店で使用されることが多い。)
とろろそばは自然薯のとろろに青のりを散らした小鉢に、小振りのざるに盛り上げた蕎麦(見た目より量は少なくない)、後であのそばは美味しかったと何人もから声があったほどしっかりした味のするおそばだった。
玉川屋を辞去した後、格別帰りを急がない人達で川向こうの玉堂美術館と御嶽渓谷の自然を少し楽しんで帰宅の途に就いた。
6.その他:来月のざる研は第50回の節目の会になりますので更科蕎麦の元祖となった「更科堀井 立川店」を訪れます。日時は9月21日(木)11時50分、JR立川駅改札集合です。
詳細は小平稲門会HPをご覧ください。
(文:山本、写真:荒木)