第27回美術館を巡る会は、4月23日(火)、小平市とも縁の深いアーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)へ参りました。
冒頭、稲門会の荒井桂氏(元ブリヂストン美術館勤務)から、同美術館の歴史と概要について説明いただきました。石橋正二郎のこの美術館にかける熱い思いが伝わってきました。
ブランクーシ(1876-1957)は、ルーマニア生まれ、パリで活躍した抽象彫刻家です。ロダンの助手になりますが、「大樹の陰では何も育たない」と言って、僅か2か月で袂を分かちます。写実的なロダンに比し、対象物の本質に迫るミニマルな彫刻を展開し、同時代、次世代の芸術家に多大な影響を与えました。
本展は、国内外の美術館から彫刻、絵画、写真など90点の作品が集結する、日本初の本格的な展覧会とのことでした。そんな中で、一推しは何と言っても「接吻」(彫刻・アーティゾン所蔵)です。
同時開催の「清水多嘉示展」(彫刻・絵画)も鑑賞しました。清水(1897-1981)は、小平市の帝国美術学校(現・武蔵野美術大学)の創設メンバーで、長年、教授を務めました。石橋正二郎の肖像画も描きました。
懇親会は八重洲地下街の「俺のイタリアン」でした。鑑賞の余韻に浸りながら、舌鼓を打ちました。
【参加者】7名(50音順、敬称略)
荒井桂、河崎健治、瀧川清、竹内吉夫、松村純夫、山本浩、若林覚
【次回予定】
次回は9月か10月、「田中一村展」(東京都美術館、下図左)か「英一蝶展」(サントリー美術館、下図右)を予定しています。
最近参加者が少なめです。ご希望をお寄せ頂ければ幸いです。
(文責=お世話役・若林 覚)