創立50周年の小平九小で初の授業
2015年7月9日(木)、小平市立第九小学校創立50周年記念事業の一環として、小平稲門会メンバーが、社会人の知識・経験を小学生に伝える「総合学習授業」にゲストティーチャーとして招かれた。
今回、授業を参観する機会を得たので、これまでの活動と当日の参観の感想を以下報告する。
2010年10月に小平市立第三小学校を皮切りにスタートしたゲストティーチャー活動は、その後、小平市立第二小学校、小平市立学園東小学校と実施対象校を広げ、今回節目の10回目を迎えた。実施授業時間は68時間、講師数は10名にのぼり、小平稲門会地域貢献活動の大きな柱に育っている。
今回の小平九小は、会員の村上征徳さんが九小課外活動で将棋指導をしていることから実現したものである。小平九小は創立50周年の記念の年で、スポーツ・料理・ゲストティーチャー・風船飛ばしなどの記念イベントを盛りだくさんに企画しているようであった。
今回、講師を担当したのは、小山雄一さん(印刷と色、そして工場のお話)、鈴木昭助さん(繊維について)、峯岸敏雄さん(百貨店を探検してみよう)の3名。6年生約90名を3クラスに分け、各90分の授業を行った。
小山さんは江戸時代の木版刷り教科書や現代印刷の色原稿を、鈴木さんは自動車に使われるエアバッグやカーボン繊維、不燃繊維など多様な見本を示し、峯岸さんはデパートの基本である挨拶や接客を生徒参加型で実演するなど、各講師がサンプル・写真・実技指導など変化に富んだ授業を展開、生徒たちの興味津々の様子が伝わって来た。
初めてゲストティーチャーを務めた鈴木さんは、生徒たちに上手く伝わったかを心配されていたが、生徒たちは休み時間も繊維見本に群がり、鈴木講師を質問攻めにしていたのは印象的であった。
授業後の反省会では、校長先生、担任の先生から熱い感謝の言葉があり、後日生徒さんたちから講師にお礼の感想文集が届いたとのこと。90分の授業を参観して、この活動がさらに広がり継続できればいいなと感じた。
(大島二典記)