市民参加型イベント 「『語り』の会」
成功裡に終了

小平稲門会主催 山本周五郎作品の「『語り』の会」
●演   目:「小指」「ゆうれい貸屋」
●構成・演出:志村智雄(小平稲門会会員)
●出   演:前進座俳優(志村智雄、今村文美)(野間洋子)

2019年11月8日
観劇の会会長・穂積健児

去る9月22日(日)、観劇の会では、小平市立中央公民館ホールで、小平稲門会主催で山本周五郎作品の「『語り』の会」の公演を実施し、成功裡に終了しました。

開会の挨拶をする栗原政博・小平稲門会会長

志村会員の「小平に語りの文化を広めたい」という熱い思いのもと、前進座の看板女優・今村文美さんのご協力も得て、中央公民館のホールいっぱいの観客を集めることができました。

演技にも熱がこもる。左から野間洋子さん、志村智雄さん、今村文美さん

「語り」とは、落語に見られるように、言葉だけで情景描写をし、登場人物の心理描写もするという、技術と演技者の相当な力量が求められるジャンルですが、出演いただいた俳優の方々は、いずれも実績・経験豊かな方々で、山本周五郎の世界を堪能させていただきました。

終了後のアンケートにも「目に情景が浮かんだ、流石プロ」「劇を観ているような臨場感があった」「感動した、また楽しみにしている」等の感想が寄せられました。

成功の要因は、いろいろあると思いますが、志村会員の情熱と、多摩地域のタウン紙「asacoco(アサココ)」での宣伝、観劇の会や稲門会の方々の努力の賜物と思います。この場をおかりしてお礼申し上げます。

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「『語り』の会」を終えて

観劇の会会員・石井伸二

わが町小平から芸術文化の発信をしたいという、俳優志村智雄さんと観劇の会のメンバーが企画した、2回目の「『語り』の会」が、その趣旨を了とされた小平稲門会の主催事業として、9月22日(日)、中央公民館ホールで実施されました。当日は、台風の影響が心配でしたが、それも杞憂で、150名を超える多数の観客を迎えることができました。

150名を超える観客で満員となった会場

「語り」は、演技者が「言葉」のみで、物語の時代背景や登場人物の性別・年齢・職業・性格等を的確に表現することが求められます。

演目は、山本周五郎の短編「小指」と「ゆうれい貸屋」の2作品。前者は武家の若者の結婚をめぐる別れと再会の人情話、後者はふとしたことから幽霊と出会い、同居することになった男が、恨みを晴らしたい人に幽霊を貸すという珍妙な商売を始めることになる、落語にも通じる洒落のきいた物語。心温まる話と笑いを誘う話というまったく趣の違う2作品で、おおいに客席を沸かせることができました。

「語り」の聴きどころは、情景を表現する地の文の緩急・強弱・リズムと登場人物の発する言葉によってそれぞれの心の動きが、どれだけ細やかに聴衆に伝えられるかにあります。身体表現を伴わない言葉だけの技術が求められ、演技者には相当の力量が必要とされます。今回の催しは、十分この目的を果たせたのではないでしょうか。

演技者は、志村智雄さん、今村文美さん(前進座)、野間洋子さん(志村夫人)と、実績・経験豊かな人達で、山本周五郎の世界をたっぷりと堪能させてくれました。

回収した顧客アンケートによりますと、この会の継続を望む声が、たくさん寄せられています。

開催に当たって、広報・入場券の販売・当日の会場準備と撤収などに、多くの稲門会会員諸氏の参加を頂きました。お礼申し上げます。

入場受付をする小平稲門会の会員


「小平から芸術文化の発信」という目的への小さな第一歩ですが、出来ればこれからも継続して行きたいものです。

(写真=國友康邦)

第46回散策の会報告

旧江戸川べりを歩く

令和元年11月16日(土)

ひとりひとりの秋、でもその秋を共有する機会がまた参りました。今回は江戸川区です。江戸川区といえば小平から見て東京都での対極の地に存在するというイメージがあります。それもそのはず、これまでの散策の中で、直線距離では小平から最も遠く(約40㎞)へ行くことになります。それに23区の内で、当会としてこれまで足を踏み入れていない空白区の一つです。そこで1度行ってみようかなという漠とした思いから企画してみました。なお、未踏区にはまだ足立区と杉並区が残っています。次回と次々回にはそこを訪れようと考えています。

先日、テレビで「人間には走れる時期と、歩ける時期と、歩けない時期がある」と言った人がいました。その時は事業経営について述べたのですが、私は文字どおりの意味で捉えました。我々には「走れる時期」はもはや過去のもの、いま与えられている「歩ける時期」を大いに利用したいものだと。そこで今回は原点に戻り愚直に歩くことに専念しました。小春日和の穏やかな午後、18人もの方々に参加していただきましたが、このコースはこれといった目玉もなく、魅力の乏しさは否めませんでした(策定した私の責任ですが)。ただ強がりをいえば、コースの大半が川辺だったことは「川」がない小平市民の目には救いでした。

秋空の下、川風に吹かれての川べりの散策は一番奥の地点まで・・・


☆古川親水公園(江戸川6丁目)
「古川」はもとの名を「舟堀川」と呼ばれていましたが、行徳産の塩を運ぶなど江戸へ向かう船便が増えたため、近くに新しい運河「新川」が掘削されました。そこでここは「古川」と名を変え、どぶ川となってしまいましたが、昭和49年に全長1,200 mもの日本初の親水公園に生まれ変わりました。

川幅2~3 mほどの小川で、子供が水遊びできるように底にきれいな石畳が敷かれた浅い流れの箇所、クスノキ・モチ・タモなどの木々やベンチが配置され憩いの場など、さまざまな配慮がなされています。都営地下鉄一之江駅から25分も歩いてたどり着きました。

水遊びも楽しい親水公園

まずは全行程の案内地図を見る

☆宇田川家長屋門(江戸川5-4)
江戸時代後期の茅葺き平屋の建物で、村役人の屋敷だった所です。両脇の武者窓と土台石から直接立っている柱が特徴です。手前には自然石に「行徳道」と刻まれた道標がありました。

江戸後期の役人の家の特徴をきく

両脇に武者窓のある長屋門の前で

☆熊野神社(江戸川5-7-6)
ここは江戸中期の創建で、芭蕉の「茶水くむ おくまんだしや 松の花」の句碑があります。「おくまん」とは熊野神社、「だし」とは堤防を守るため杭を並べることです。ここは川が大きく湾曲して流れが速く、たくさんの杭が打たれてあり、深い瀬となっていました。そのため水がきれいで美味しく、将軍家の茶の湯にも使われたそうです。イザナギノミコトを祀るので、舟人たちは航行してこの前を通る時、帆を下げて安全を祈ったといいます。

芭蕉の句碑(左下は「芭蕉」の名を拡大)

こじんまりとした熊野神社

☆旧江戸川べり(江戸川区・千葉県市川市)
熊野神社から瑞穂大橋と今井大橋を渡り、25分ほど歩くと市川市側の旧江戸川の土手に着きます。土手の上の遊歩道に上がり、さほど変化のない一本道を上流に向かって歩を進めていきます。目の下には秋晴れの空を映した薄茶色の水が、それと分からぬほどのスピードで流れています。杭の上には海鵜が羽根を休めています。川岸近くはウォーターフロントマンションが並び、またプレジャーボートがあちこちに数多く係留されていました。ここは淡水と海水が混じった汽水域が大部分を占め、シーバス(スズキ)やチヌ(クロダイ)が釣れるからです。

「瑞穂大橋」からの風景。 望遠で見ると夥しい数のプレジャーボートが・・・

まだ余裕の笑顔? 煙突の先まで歩くとは知らずに


旧江戸川は東京都と千葉県の境界を流れるかつての江戸川本流で、今は市川市の江戸川水閘門で江戸川から分岐し、東京ディズニーリゾートと葛西臨海公園の間で東京湾に注いでいます。大正8年に「江戸川放水路」が掘削され、さらに昭和18年に「江戸川水閘門」が建設された時にここは「江戸川」から「旧江戸川」と名称が変わります。さらに昭和35年には「江戸川放水路」が「江戸川」に呼称変更というややこしい経緯があります。

江戸時代には水運の動脈として、野田の醤油や行徳の塩、成田山への参拝客などを運ぶ船便の往来が盛んだったそうです。歩を進めるうちに地下鉄行徳駅に近づき、土手から降りました。

【散策後の懇親会】
東西線で17もの駅を過ぎ、ホームタウン高田馬場駅に到着。ここまで来るとやはりホッと一息、異国から帰国したという気持ちです。思えば今日は“流れ”づくしでした。最後はビールがのどに流れ落ちることを願い「土間土間 高田馬場店」の扉を開けます。「すきやき鍋」を突っつけば“笑わぬ男”などいろうはずもなく、“ワンチーム”で盛り上がりました。

帰り際、隣の席に10数人の学生グループが入って来ました。彼等がワセダの後輩と分かるや、我等の酔人が突然「紺碧の空」を大声で歌い始めます。やはり我々は生涯ワセダを卒業できないようですね。

【参加者】
荒木・井垣・伊藤(徹)・大河原・大河原夫人・大野・小川・梶川・國友・栗原・佐藤(俊)・佐野川(國友の友人)・滝沢・竹内・千葉・土井・松村・山本(18名)

(文=佐藤(俊)、写真=荒木)

第20回美術館を巡る会
魅惑の印象派「コートールド美術館展」へ

第20回目の「美術館を巡る会」は上野の東京都美術館に「コートールド美術館展」を訪ねます。
コートールド美術館はイギリスが世界に誇る印象派の殿堂で、展覧会では私たちも良く知っているマネ、ルノワール、ドガ、セザンヌ、ゴッホなどの名作がずらりと並びます。年末近くになりますが、色々あった令和元年の楽しい思い出の一つにしませんか。

■実施要領
1.訪ねる美術館:東京都美術館(上野公園内)
2.集 合:令和元年12月3日(火)午後1時30分 JR上野駅 公園口改札
3.観覧料:1,600円(65歳以上は1,000円)
4.世話人:小山雄一 電話080-3736-1941 参加される方は11月30日(土)まで
にご一報下さい。
美術館での鑑賞を終えた後、希望者にて高田馬場辺りで感想会を行います。

(以 上)

第70回ざる研「更科堀井・立川店」報告

1.日 時: 2019年10月21日(月)11時50分 JR立川駅東改札集合
2.場 所: 立川市曙町2-5-1 伊勢丹立川店8F 「総本家更科堀井・立川店」電話042-540-8273不定休
3.参加者:荒井、荒木、伊藤徹、大河原夫妻、小川、河崎、木本、國友、篠原夫妻、末次、鈴木、百々、滝沢、野村、福田静代、松村、山本(19名、3回目だが毎回19名)
4.費 用:¥94,500÷19=¥4,974 @¥5,000×19=¥95,000-¥94,500=¥500は貯留
5.経過:今回は70回の節目にも当たり、作成した冊子「小平稲門会ざる研の歩み」をご披露しお買い上げいただいてから乾杯、当然この冊子の話題でにぎやかなスタートになった。

出来立てホヤホヤの冊子も一緒にかんぱ~い!!

毎回このバンケットルームのお世話は明るい笑顔でキビキビシタ堀井の女店員さん達だが、この冊子の当店紹介欄の写真に主任大塚さんの姿があり大変喜ばれた。
前菜の盛り皿、玉子焼き、板わさ、そば豆腐、鴨みそが出たところで会津の銘酒名倉山これは前回欠席を残念がっていた会津出身滝沢さんのこよなく愛するお酒、銘の入った徳利ぐい飲みで味わいも一入、料理は豚の返し煮へと進む。
返しは醤油に砂糖、味醂を加えたもので、これを煮て1週間から10日程寝かしたものに鰹節などのダシを加えて蕎麦汁となるのでそば屋の料理の味は之に尽きると言ってよい。
蓋物のそばがききのこあんかけ、わざわざ小振りに仕立てて貰った小海老三つ葉のかき揚げの頃には宮崎の蕎麦焼酎雲海のそば湯割り、これには南高梅とわさびが添えてある。
最後は朱枠の簀の子に盛られた純白の更科そば、非常に美味しく感じたので何処の蕎麦か尋ねたら、思いもかけなかったアメリカ産とのこと、帰って直ぐ調べました。
年間日本国内蕎麦総需要は約13万トン、内国内産は3万トン弱、ほぼ8割が輸入品、中でも内蒙古中心の中国は8万トン、次いでワシントン州中心のアメリカが1万トン、カナダ3千トンの他、ロシア、オーストラリア、ミャンマーで、国産そば粉を使えないそば店、乾麺、茹麺は全て中国産と思って間違いない。
この理由は平均的な処で国産そば粉は「1 kg 900円」に対し、外国産は「1 kg 400円」という大きな価格差、つまり国産を使わないのではなく、使えないという事情があった。
最後に衝撃的なことを知らされたが、寛政元年に始まる歴史の重みは変わらない。その由緒ある名前を背に写真を撮って解散となった。

「小平稲門会ざる研ご一同様」 嬉しい歓迎シールです!

6.お知らせ:本日お披露目した【小平稲門会 ざる蕎麦研究会 通称「ざる研」の歩み】は訪問そば店の情報写真、蕎麦についての知識、随想など豊富な内容で保存版としての価値があるものと思っております。つきましては部数に限りはありますが、未だ余部がありますのでご要望がありましたらお早めに担当にお申しつけ下さい、一部850円です。
7.その他:次回のざる研は「神楽坂・芳とも庵」、つなぎ大豆粉の津軽蕎麦です。
11月19日(火)11時45分、地下鉄東西線1番出口集合、予算@¥4,500程度。
参加申し込みは11月14日(木)までに世話人山本浩(電話042-473-7617)へご連絡下さい。

(文:山本 写真:荒木)

第71回名曲を聴く会の報告

開催日: 令和元年10月25日(金)午後1時より
場 所: 国分寺駅北口 「でんえん」
曲 目: 次のとおり。

パガニーニ ヴァイオリン協奏曲第1

ヴァイオリン ジノ・フランチェスカッティ
指揮  オーマンディ

フィラデルフィア管弦楽団
ヴァイオリンの魔神といわれたパガニーニのこの名曲をフランチェスカッティは音色、テクニック共素晴らしく見事に演奏している。
オーマンディのバックも見事である。

チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番
ピアノ ヴァン・クライバーン
指揮 コンドラシン
シカゴ交響楽団
米国の新進ピアニストのクライバーンがチャイコフィスキー国際コンクールで優勝し、この曲を一躍有名とした。

●本日の参加者: 荒木、志村、山本、小川、以上4名

【次回開催予定】
・開催日: 11月29日(金)午後1時より
             (今回に限り第4週ではなく、第5週に開催)
・場 所: 国分寺駅北口「でんえん」
・曲 目: べートーヴェン 交響曲第3番(英雄)
                カラヤン指揮  フィルハーモニー管弦楽団

(文:小川、写真:荒木)

第24回映画鑑賞会のご案内

第24回映画鑑賞会を下記の通り開催致します。皆様の参加をお待ち致します。

■鑑    賞   日 : 2019年11月25日(月)
■映画の題目 :「決算忠臣蔵」
・原  作:山本博文(東大・歴史学者)
・監  督:中村義洋
・キャスト:堤真一・岡村隆史・妻夫木聰・桂文珍・竹内結子・石原さとみ・寺内康文・西川きよし・他

《映画のあらすじ》
この映画は毎年マスコミが年末近くなると「武士の美談」として取り上げる「忠臣蔵」を題材にして笑って泣ける作品。
松の廊下事件から約2年の間、限られた予算の中で赤穂浪士たちが生活費や家賃、赤穂から江戸までの旅費の節約、武具の手当てなどをして仇討を成し遂げた様を画いている。

原作は江戸時代研究の第一人者と云われる東大教授・山本博文「忠臣蔵の決算書(新潮社)」。大石内蔵助が実際に遺した決算書(=預置候金銀請払帳)を基に、討ち入り計画の実像を記した話題作。討ち入りに必要な予算は、当時のお金で約7百両(現在の価値で約9,500万円)とされる。

■上  映  館:新宿ピカデリー(シニア料金¥1,200、一般料金¥1,900)
■集  合  場  所:新宿ピカデリーチケット売り場前
■集合時間と上映時間:
・映画館の上映時間が未定のため公表され次第《11月21日(木)の予定》、参加者に改めてメールまたは電話でお伝え致します。
・上映開始時間は午後1時~午後3時くらいの時間帯を選ぶつもりです。
・上映時間は約90分です。
■参加申し込み:11月20日(水)までに、鈴木昭助あてにお申し込みをお願い致します。。
・携帯電話: 080-6519-8720
・ E-mail: syouchan(at)k5.dion.ne.jp【 (at)を@に置き換えてください 】
*申し訳ありませんが、チケット予約をする関係で11月22日以降のキャンセルは¥1,200のキャンセル料金を頂きます。
■懇  親  会: 鑑賞後に懇親会を予定しています(予算約¥2,500/人)。参加、不参加は映画鑑賞申し込み時に合わせて申し出お願い致します。

(記 2019.10.25 鈴木)

第72回ざる研「御清水庵清恵」のご案内

年末ならではの福井のセイコ蟹を楽しみ、越前そばをたぐるご案内です。

1.日時:2019年12月16日(月)13時10分、日本橋三越ライオン前集合
2.場所:中央区日本橋室町1-8-2日本橋末広ビル「御清水庵清恵」電話050-5797-0915
3.費用:@¥6,000
4.参加申し込み:12月12日(木)までに世話人・山本浩(電話042-473-7617)へご連絡下さい

(以 上)

ワイナリーツアー(10月18日)中止のお知らせ

1018金)に予定のワイン研究会・第6回ワイナリーツア甲府・サドヤワイナリー見学ほか)は台風19号による中央自動車道の八王子―大月間不通のため、中止となりました。
なお、11月例会は今年のボジョレヌーボー解禁日の翌日1122金)に実施します。

(以 上)