第48回散策の会報告

荻窪のレガシーをめぐる

令和3年11月13日(土)

憎っくき「新型コロナウイルス」。こ奴のせいで散策は自粛に追い込まれ、1年10か月がなすすべもなく打ち過ぎて行きました。この度催行の許可も得られ、ようやく皆さんの笑顔に接する機会が再来しました。そしてこの日、巣ごもりからの脱出を目指す17名が集まりました。

ところで、これまでに都内23区のうち22区をめぐり、未踏区の掉尾を飾ったのは意外にも近くの杉並区でした。そこで今回は杉並区が資金をかけ整備・活用したレガシーとしての庭園を中心に見ることにしました。

マスクをはずして懐かしい笑顔をご披露


☆明治天皇荻窪御小休所跡
(杉並区荻窪4-30-16)

荻窪駅からわずか3分の所にあります。明治天皇はどうやら外出(行幸)好きだったようで、あちこちにずいぶんと「聖蹟」や「お手植えの松」なんてのがありますが、ここもその一つです。明治16年4月、天皇が飯能で行われた近衛師団の演習の視察に向かわれた際、休憩で立ち寄られた名主の中田家の「離れ」があった場所です。天皇はその後も昭憲皇太后と小金井へ観桜にお出かけの時も利用されました。当時の長屋門や離れ(小休所)が移築・復元されて残っています。

『みなさんお久しぶりで~す 足は弱っていませんかぁ』


☆西郊ロッヂング(荻窪3-38-9)
銅板葺きの緑色のドーム屋根が帽子のように乗っかったベージュ色のレトロな建物です。昭和6年に本館が建てられ、13年に新館を増築し、当時はすべて洋間で賄い付きの高級下宿だったそうです。現在は本館が旅館営業で、宿泊料が7千円前後と格安なので受験生などに利用されているようです。新館は賃貸アパートになっています。ここは国の登録有形文化財です。

今年90歳の高級下宿屋


☆大田黒公園
(荻窪3-33-12)

門からは御影石を敷いた70mにも及ぶ道が奥へと導き、両側にはわずかに黄ばむ樹齢100年を超えるイチョウ並木が伸びています。ここは音楽評論家であり、NHKのラジオ番組『話の泉』のレギュラーメンバーだった大田黒元雄の自宅があった場所です。跡地の大部分を杉並区が整備し回遊式日本庭園としました。池には錦鯉が悠々と泳ぎ、広い芝生の周りにはアカマツ・ケヤキなどが大きくそびえ、斜めに差し込む陽の光が竹林に色を添えています。昭和8年に建てられた仕事場はいま記念館(登録有形文化財)となって残されていますが、当時としては珍しいベンガラ色の洋館造りで、中には愛用のピアノや蓄音機が展示されていました。荻窪駅から10分ほどの地にこんなに立派な庭園があるとは驚きです。

小春日和に包まれた公園への  アプローチ

水面に錦が

足の疲れを目から癒す

☆近衛文麿旧邸(荻窪2-43-36)
元首相近衛文麿の別邸の一部を杉並区が買い取り、「荻外荘(てきがいそう)公園」として整備しました。ここには空襲から免れた木造平屋建てと庭園が残っています。近衛の本邸は下落合にありましたが、昭和12年にここを購入してからはすっかり気に入って、本邸に帰ることはなかったそうです。したがって大東亜戦争中の重要会議はここで開かれました。「A級戦犯」に決定し、巣鴨拘置所に出頭する直前に服毒自殺(昭和20年12月16日 54歳)したのもこの場所です。ただ残念ながら内部の見学は許可されていませんでした。ここは国の史跡に指定されていますが、近年の修復と思われるアーバン色のアルミサッシやベランダはちょっと興が削がれます。旧邸の下の芝生広場は小さな子供たちの遊び場とママ友たちのおしゃべり場になっていました。

『近衛さんは3回総理になりました。大隈さんは2回』


☆角川庭園
(荻窪3-14-22)

俳人で角川書店の創立者である角川源義(げんよし)の自宅を杉並区が整備し「幻戯山房(げんぎさんぼう)~すぎなみ詩歌館~」として公開しています。内部には杉並区のさまざまな名所が写真で展示されていました。ここは昭和30年に建てられた近代数寄屋造りで、障子や雨戸などの建具がすべて壁に引き込まれて、部屋と庭が一体化されるよう工夫されています。モダン住宅の先駆けとしてここも国の登録有形文化財です。庭には松尾芭蕉にちなんだ“芭蕉”や荻窪の地名に由来する“荻”が植えられているほか、四季を通じてさまざまな花が楽しめます。

しばしKADOKAWAに浸る

庭には秋の草花も


☆善福寺川緑地(成田西4)
この辺は善福寺川が大きく蛇行していて、武蔵野の面影を残す樹木の下には大小さまざまな緑地が点在しています。善福寺川を渡り五日市街道に出て関東バスの五日市街道営業所前で解散。やがて来た吉祥寺駅行きのバスは運よくがら空きで、みなさん疲れた体をシートに沈めることができました。
なお、善福寺川は善福寺池を源として、地下鉄丸ノ内線の中野富士見町駅付近で神田川に合流する、杉並区内だけを流れる長さ約10kmの短い川です。

これまで『ステイホーム!』『外出自粛!』と叫ばれて忠実に従ってきましたが、気が付けばコロナ太りの体に変形し、そのうえすっかり足が萎えていて、私としては先達が務まるかどうか心配が先に立つ散策でした。

『え!なになに? なにがあるの?』 ⇒⇒ 鴨


【散策後の懇親会】
誠に残念ながら、今回は新型コロナウイルス感染防止のため中止しました。

【参加者】
荒木・市川(小林の友人)・大島・梶川・栗原・古林・小林(弘)・佐藤・篠原・篠原夫人・末次・瀧川・滝沢・野村・早川・松村・山本 (17名)

(文=佐藤(俊) 写真=荒木・松村)

第48回散策の会のお知らせ

第48回散策の会は「荻窪のレガシーをめぐる」です。

1.日時・集合場所
令和3年11月13日(土)、13時30分、JR荻窪駅 東改札前に集合

2.経路
荻窪駅→明治天皇荻窪御小休所跡→西郊ロッヂング→大田黒公園→近衛文麿旧邸→角川庭園→善福寺川緑地(解散)→バスで吉祥寺駅


3.参考情報
(1)歩行数は約8千歩

(2)トイレは公園・庭園にある

4.申し込み
11月11日までに佐藤(俊)の下記あてにお願いいたします。

 t-sato(at)ion.ocn.ne.jp 【 (at)を@に置き換えてください 】
または 090-9149-8977


なお、今回は以下の点にご留意ください。
・散策後の懇親会は行わない。
・当日は各自で検温や体調チェックのうえ、マスクの着用およびソーシャルデスタンスを保持すること。
・今後コロナの感染再拡大によっては世話役の判断で催行を中止することがある。

印刷はこちらから。

(以 上)

続報 最終回はピアノとサックスのデュオで !
カラオケの会主催「石井道彌 & Jazz Talk」

同好会「カラオケの会」が主催したンライン開催による第2弾「石井道彌 & Jazz Talk」は、小平稲門会が誇るレジェンドジャズピアニスト・石井道彌さんを講師に迎え、7月12日から9月13日までの第2・第4月曜日に計5回実施しました(「小平稲門会ニュース」2021年9月20日号で既報)。

その後、講師の石井さんからメッセージとして「Zoomミーティングでジャズを楽しむ」(スクロールして画面の下部をご覧ください)をいただきましたので、、「続報」としてお届けします。

ジャズピアノ奏者の石井道彌さん

最終回は石井さんが友人のサックス奏者・坂上多津夫さん(小平市在住)を迎え、ピアノとサックスのデュオで、息の合ったジャズ演奏を披露してくれました。演奏曲目は14曲で、坂上さんは、曲目に応じてソプラノ、アルト、Cメロディの3種類のサキソフォンを使い分け、素晴らしい音色を奏でてくれました。
オンラインではありましたが、参加者全員が堪能した、シリーズ最終回にふさわしいジャズのライブ演奏でした。(文・画像=二又祐一)

石井さんと坂上さんによる、息の合ったデュオ

「1923年製のサックスです」と説明する坂上さん

 

 

オンラインでのライブ演奏会に参加したメンバー


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Zoomミーティングでジャズを楽しむ
石井道彌(1952文)


はじめに、この企画について終始ご尽力頂いた小平稲門会の松村純夫さん、二又祐一さん、伊藤 徹さんに厚くお礼申し上げます。

新型コロナウイルス感染拡大以来、「出るな・集まるな・喋るな」が続いた今年の春、「不自由な毎日の憂さ晴らしに良い手立てはないか」と、小平稲門会の友人からお声がかかりました。「私のピアノでリモート会合を開く」ことを思いつき、関係者4人でZoomミーティングを重ねた結果、「カラオケの会」主催で、「カラOKの会」と「Jazz Talk」が実現することになりました。


いざ始めてみますと、発信も受信もパソコン画面だけがたよりで、伴奏者には歌い手の顔が見えず、特に歌い手と伴奏者の呼吸合わせが難しかったのですが、今後はピアノの譜面台にパソコンを設置すれば、この問題は解決できると思います。何より嬉しかったのは、顔を合わせる機会が失われた小平稲門会の皆さんと一緒に歌ったり、話したり、乾杯ができたことです。 コロナ禍の結果、テレワークが普及し、参加者が一堂に会さなくても、誰でも自宅から参加できるZoomミーティングは、これからもいろいろなことに活用できると思います。


なお、この企画実現のための、関係者によるZoomミーティングは、3月13日、4月7・25日、5月27日、6月26日、7月9日の計6回行いました。

【関連情報】
・カラオケの会 オンラインで第2弾
「石井道彌 & Jazz Talk」5回シリーズ完結

・「石井道彌 & カラ・OK」をオンライン開催
ピアノ伴奏で歌うカラ・OK  会員ら16名が参加

カラオケの会 オンラインで第2弾
「石井道彌 & Jazz Talk」5回シリーズ完結

コロナ禍で同好会の対面活動再開が難しいなか、Zoom形式による同好会オンライン開催の第2弾として「石井道彌 & Jazz Talk」を「カラオケの会」の主催にて開催しました。今回も小平稲門会が誇るレジェンドジャズピアニスト・石井道彌さんを講師に迎え、7月12日から9月13日までの第2・第4月曜日に計5回実施しました。

内容は、講師の石井さんがピアノの傍らにパソコンを置き、参加者に声をかけながらジャズについて解説する形式で進行しました。第1回~第3回は「ジャズとはどんな音楽か?」やアメリカと日本のジャズの歴史について石井さんが解説、第4回は参加メンバーの好きな曲を皆で鑑賞しました。第5回は石井さんが友人のサックス奏者・坂上多津夫さんを迎え、ご自宅でのジャズのライブ演奏を参加者全員でオンライン鑑賞するという形式で行われました。

「石井道彌 & Jazz Talk」に参加したメンバー(参加者全員を1枚の画像に合成しました)

石井さんの素晴らしいトークと演奏に一同感動するとともに、ジャズに詳しいメンバーも、これを機会にジャズに興味を持ったメンバーにとっても貴重な体験でした。
今年の12月には、吉祥寺のSounds LABO(茶音厨楽房)に皆が集まり、楽しい時間を過ごせることを祈念して、5回にわたる「石井道彌 & Jazz Talk」の集まりを終わりました。

(文=松村純夫、画像=二又祐一)

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【参加者(50音順、敬称略)】
荒井 桂(1979商)、荒木彌榮子(1964文)、井垣 昭(1961法)、石井道彌(1952文)、伊藤 徹(1969法)、今井右子(1978文)、大島二典(1969理工)、勝見亮助(1970社会科学)、河崎健治(1971政経)、木本芳樹(1974理工)、國友康邦(1963商)、栗原政博(1964政経)、佐藤俊雄(1958教育)、二又祐一(1972商)、松村純夫(1976政経)、山本 浩(1954政経)、計16名。

「石井道彌 & カラ・OK」をオンライン開催

ピアノ伴奏で歌うカラ・OK 会員ら16名が参加
~「カラオケの会」が初のオンライン企画~

コロナ禍で同好会が1年以上活動できないなか、4月26日(月)、「カラオケの会」の主催にて「石井道彌 & カラ・OK」の会を、Zoom形式にて初めてオンライン開催いたしました。

「石井道彌 & カラ・OK」に参加したメンバー


この会は毎年12月に吉祥寺のスタジオを借り切り、小平稲門会が誇るレジェンドジャズピアニスト・石井道彌さんのピアノ伴奏で楽しく歌う催しです。残念ながら昨年は「コロナ」の影響で中止を余儀なくされましたので、2年ぶり9回目の開催です。
今回、石井さんからオンラインでやってみようという力強いご提案をいただき開催いたしました。参加者はそれぞれ自宅からオンラインにて、石井さんのピアノ伴奏で自慢ののどを披露しました。ジャズあり、演歌あり、ポップスあり、また、お孫さんのピアノ独奏ありと、あっという間に2時間半の時間が過ぎました。
曲名と歌唱者・演奏者は、下表のとおり。

  曲    名歌唱者・演奏者
 オープニング曲/居酒屋  伊藤 徹・全員
 上を向いて歩こう  松村純夫
 君恋し  荒井 桂
 La pastorale(パストラル:牧歌)
 La petite reunion(小さなつどい)
  大島さんのお孫さん
(ピアノ演奏)
 Only Yesterday  生井博美子
 ラ・ノビァ  山本 浩
 My Blue Heaven  富澤七郎
 北の旅人  伊藤 徹
 北国の春  荒井 桂
 キエンセラ  生井博美子
 千の風になって  山本 浩
 When You’re Smiling  富澤七郎
 Top of the World  富澤さんのお孫さん
 お嫁においで  大島二典
 悲しくてやりきれない  荒木彌榮子
 ラスト曲/また逢う日まで  松村純夫・全員
 早稲田大学校歌  全員

初めての試みでもあり、皆さん必ずしも満足のいく歌唱ではなかったかもしれませんが、最後は大島二典・小平稲門会会長の発声で乾杯し、皆で校歌を歌って、笑顔で終わることができました。
まだしばらくは以前のような活動が見込めないなか、新たな同好会活動のあり方を示せたのではないかと感じた1日でした。

(文=松村純夫、画像=荒井 桂・二又祐一)

【当日参加者(敬称略)】
荒井 桂(54商)、荒木彌榮子(39文)、井垣 昭(36法)、石井道彌(27文)、伊藤 徹(44法)、大 島二典(44理工)& お孫さん、栗原政博(39政経)、佐藤俊雄(33教育)、富澤七郎(33商)& お孫さ ん、生井博美子(41教育)、比留間 進(46文)、二又祐一(47商)、松村純夫(51政経)、山本 浩 (29政経)、計16名。

Kisvin Wineryの斎藤まゆさんがTV出演
~NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」~

小平稲門会のワイン研究会と関係の深いKisvin Winery(山梨県甲州市)の醸造責任者・斎藤まゆさんが、NHKテレビの看板番組「プロフェッショナル  仕事の流儀」に出演します。
ぜひご覧くださいますよう、お知らせします。

◆日 時: 2021年4月20日(火) 22:30~
◆テーマ: 「笑顔をうつす、ひとしずく〜ワイン醸造家・斎藤まゆ〜」
◆予告編: こちら

ワイン研と斎藤さんのこれまでの経過は次のとおり。
・『早稲田学報』(平成2710月号)特集「大人の楽しみ  酒」の巻頭ページで「輝きのワイン醸造家」として紹介される。

26回ワイン研例会平成284月)にゲストとして招待。その席上の話から早大中退の斎藤さんを「推薦校友」として推そうということになり、伊藤順藏・小平稲門会会長(当時)と私が早稲田大学校友会にアプローチ。推薦は山梨県支部(甲府稲門会)で行うこととして本人が手続き。同年10月の校友会代議員会を経て、晴れて「推薦校友」となる。

・ワイン研との交流は、第37回例会(平成294月)、ワイン研第50回記念パーティー(同306月)にゲストとして参加。

・平成2910月に、ワイン研第4回ワイナリー見学ツアーとしてKisvin Wineryを見学。


(ワイン研究会会長・井垣 昭)

 

第68回 ワイン研究会 報告

「ワイン研究会」の第68回例会を2月21日(金)に開催しました。

・日 時: 令和2年2月21日 15時‐17時
・場 所: カフェ「カサ グランデ」(西武多摩湖線一橋学園駅傍)
・出席者:井垣、伊藤(順)、伊藤(徹)、小川、國友、神波、小林、篠原夫妻、末次、冨平、野村、峯岸、山本、計14名 (50音順・敬称略)

暖冬は有難いものの新型コロナウイルスという厄介者の拡大でマスク姿での来場も増えた2月例会。前回からの持越し分を含めて半数を占めた本場フランス、日本(2)、イタリア、ドイツ、チリ、南アフリカと13本のワインの外に国産グラッパにブランデーまでがテーブルに揃って大賑わい。世話役の荒木さん、ソムリエ役河崎さんは不参加だが、久しぶりに参加の峯岸さん、前回初参加・神波さんの連続出席に加えてキャンセル待ちだった伊藤(徹)さん急遽参加で、定員14名の満席となった。

篠原さんちょっとすまして?「乾杯!」

会スタートの乾杯は、13世紀半ばに創業したというブルゴーニュ老舗の白ワインで。乾杯役カードを引いたのは篠原さん。グラスを手にして冒頭「先日私宅のすぐ隣で強盗事件が深夜発生しました。皆さんも気を付けてください!」と警告をしてからの「カンパーイ!」。その様子はいつもの荒木さんに代わって末次さんがパチリ!

今日は私がカメラマンです!!

白を2本空けて赤に移る。先ずは、人気のワイン漫画「神の雫」にも登場するボルドー右岸のトップシャトー・ピュイゲローを味わいながら歓談が始まる。そんななかから永年「あいさつ運動」や防犯ボランティアを続けている國友さんが(社)日本善行会の「善行賞」を受賞したという話も飛び出した。

今日のソムリエさんは二人で力を合わせ?

続いて、ボルドーのシャトー・モン・ペラ。「私が好きなので持ってきた。3回目です。確かキスヴィンの斎藤さんも好きだと言っていました」と冨平さんの紹介の後で、すかさず斎藤まゆさんの毎日新聞に載った書評随想「昨日読んだ文庫」のコピーが配られて、彼女のマルチタレントぶりにも触れた。

新聞掲載! 大喜びの斎藤まゆさん応援団

最近は参加者が持参ワインについて説明することが多くなってきたが、ソムリエ役が「イノシシ」の絵ラベルのボトルを手にしたところで立ち上がったのが山本さん。猪年の山歩きの友人がラベルのイノシシに惹かれて飲んでいたというイタリア・ピエモンテ州のバルベーラ種ワインについての思い出を聞きながら皆で味わってみる。

山本先輩の博識は留まるところを知りません

談笑が続く中、頃合いを見て恒例の「ワイキキタイム」に。今回は、楽しく「家飲み」をするためのポイントについて。ワインの価格帯で異なる冷やし方、「かっこいい」と思わせる家飲みのマナー、ワインを注ぐときはラベルを上にして注ぐなど失敗しないワインサービス、簡単なつまみの出し方など、「家飲みやホームパーティの楽しみ方」など身近で具体的なテーマを復習も兼ねて勉強した(遠藤誠「3つの法則で選ぶ美味しいワイン」、永岡書店刊より引用)。

今日からは皆さん家飲みの名ソムリエです

ワイキキタイムの暫しの静寂のあとは再び賑やかに会話が部屋に広がっていく。なかでは田中総長夫妻との思い出を披露する伊藤(順)先生の話に「小平稲門会にお呼びしてくださいよ」との声も出た。

伊藤先生から田中総長夫妻との思い出話

外国ワインが続いたところで「日本で飲もう最高のワイン2019コンクール」でプラチナ賞受賞の「マスカット・ベーリーA」を飲んだあとは、「2019リヨン国際ワインコンクール」で金賞受賞という、鶏と牛のラベルが可愛い「デュオ・デ・メ」のカベルネソーヴィニヨン+メルロのフランスワインに再び戻って味わった。

次々とボトルが空いて、残るワインのなかで一際目立つのが会ではお馴染みの「モンシェルヴァン(マッターホルン)赤」の一升瓶。残り時間も少なくなって「これを来月回しにすると持ち帰るのが大変!」とばかり開けることに。他のワインと違ってグラスにタップリ注いで飲めるのは一升瓶(1,800 mL)ならではのもの。結局これが今回飲む最後のワインとなった。

ご無沙汰していました・・・大瓶を抱えてご挨拶

そしてコーヒータイムに入るところで立ち上がった篠原さんが「今日はワイン研会長の誕生日、いつもの世話役に感謝の気持ちも込めてオメデトウゴザイマス!」と述べて篠原夫人から祝いの花束がワイン研会長に贈られ、温かな拍手に包まれて会長 感激のサプライズがあった。

○○歳? いつまでもワイン研を宜しくお願い致します!

ただ、全員でお祝いに飲もうと夫妻持参の「ブランデー」が時間切れで飲めず、結局5本のワインと特別参加(?)のブランデーと国産グラッパを「次回のお楽しみ!」にして2月例会は終わった。

散会後の有志カラオケには8人が参加。ミラーボールが回る部屋でそれぞれ得意のノドを披露、ここでも「ハッピーバースデー」が歌われて盛り上がり最後は定番「また逢う日まで」を全員で歌って終えた。
この日飲んだワイン(左から)
*ラウル・クラージェ・ブルゴーニュ・シャルドネ            白・フランス
*ヨゼフ・フリードリッヒ・リースリング・トロッケン・ラインヘッセン  白・ドイツ
*シャトー ピュイグロー 2014                     赤・フランス
*シャトー・モン・ペラ・ルージュ2014                  赤・フランス
*テッレ・デル・バローロ ピエモンテ バルベーラ                                            赤・イタリア
*ロリアン・マスカット・ベーリーA樽熟成 2018                                             赤・日本(山梨)
*デュオ・デ・メ・メルロ カベルネソーヴィニヨン                                         赤・フランス
*サドヤ・モンシェルヴァン                                                                              赤・日本(山梨)


次回3月27日(金)に予定の第69回例会は新型コロナウイルス感染防止のため中止とし、4月17日(金)15:00-17:00に「カサグランデ」で第70回例会として開催します。会費は2,000円(ワイン持参の方)。ワイン持参でない方は+1,000円。参加申込みは3月16日(月)から4月9日(木)まで受付、14名になり次第締め切りますので、井垣(090-1196-1471)まで早めにお申し込みください。

(文=井垣、写真=末次・國友)