2025夏の集い
「早稲田大学キャンパスツアー」を実施

今年の夏の集いは「早稲田大学キャンパスツアー」を実施した。

6月20日(金)までは、梅雨入りにもかかわらず連日30℃を超す夏日で熱中症を心配したが、当日は薄曇りで適当な風もあり比較的しのぎやすい天候であった。

参加者16名は13時30分に歴史館(1号館)入口に集合し、見学をスタートさせた。
歴史館には開校当時の写真があり、それはまさに水田に囲まれた「早稲田」の中に立つ校舎であった。

次の3号館(政治経済学部)では、小平稲門会の会員で、文学部の校舎を設計監理した小菅克己氏(1976理工学部建築学科)から、校歌にある「そびゆる甍」の屋根を再現して残し、その上に新しい校舎を乗せるという特殊な構造をした建物であるとの説明を受けた。

會津八一記念博物館(旧図書館)では大階段にある日本画〈明暗〉が横山大観・下村観山の両巨匠による合作と聞いて、このような作品が早稲田にあったのかと驚いた。これは、「学生が図書館で書物に触れることで知識が増えていく様子を日の出で表現した」といわれている。

會津八一記念博物館で

ただ2階の膨大な展示物を擁する展示室は閉鎖されており、鑑賞できないのが残念であった。

次の坪内博士記念演劇博物館へ移動する途中で大隈重信侯銅像の前で、全員で記念撮影を行った。近くにいた在学生に撮影を依頼したところ快く引き受けてくれ、流石に早稲田であった。

大隈重信侯の銅像前で

大隈記念講堂を背に


演博では2名の解説員の方に対応していただき、2グループに分かれて説明を聞いた。それは早稲田と演劇界のつながりの深さを感じるところであった。

最後の国際文学館(村上春樹ライブラリー)では来館者が静かに本を読んでいる状況のため、団体での見学はやめてそれぞれで自由に見学した。

11号館(商学部・国際教養学部)の1階テラスを最終の集合場所にして、ここから懇親会会場の源兵衛に向かった。源兵衛ではシュウマイ、フレンチポテト、焼き鳥、焼きそばといった昔さながらの料理が出され、源兵衛の酒といえば「天鷹」で舌つづみを打った。

懇親会会場「源兵衛」で


集まり散じて人も校舎も変わってしまったが、大隈重信侯銅像前から眺めるキャンパスが醸し出す雰囲気は60年前と変わらぬ早稲田であった。

(文=イベントグループ・松尾談敏)

【参加者(50音順、敬称略)16名】
大島二典(1969理工)、梶川 允(1968理工)、栗原政博(1964政経)、小菅克己(1976理工)、小山雄一(1968法)、佐藤俊雄(1958教育)、竹内吉夫(1974商)、中村泰三(1966理工)、平澤 洋(1972政経)、松尾寛敏(1973政経)、松村純夫(1976政経)、松本研二(1971商)、真砂紀彦(1983法)、山田哲司(1976政経)、山本 浩(1954政経)、若林 覚(1971政経)

第94回ワイン研究会報告

開  催  日: 2025年6月20日(金) 15:00~17:00
開催場所: 永田珈琲店「こもれび」

6月20日(金)、梅雨とは思えない猛暑の中、定例のワイン研究会が「こもれび」で開催されました。第94回です。当日は稲門会の行事が重なり参加者は5名でした。


少人数なので飲んだワインも3本。今回は白ワインの飲み比べでした。

最初はマルベックの白。黒ブドウのマルベックから白ワインが造られます。ブラン・ド・ノワールと呼ばれ、専門的にいえば、赤ワインは収穫したブドウを果皮、種子と果汁を一緒に漬け込み(醸し、マセラシオン)しますが、白ワインはこの醸しの作業がありません。黒ブドウから白ワインを造る、マジックのようですが、渋みが控えめで飲みやすいこともあり、結構普及しています。

今回はこのホワイトマルベックを飲み、次に白ブドウのソービニヨンブランから造られたワインで飲み比べ。皆さんの感想はやはり、ソービニヨンブランに軍配が上がりました。

最後は、イタリアはシシリー産の白ワイン、地元の白ブドウ、トラミネールとソービニヨンブランのブレンドです。これもしっかりした酸味があり、爽やかな味でした。
飲んだワインは3本ですが、暑い時は冷えた白ワインに優るものはない、と感じました。
左から、MONTES SAUVIGNON BLANC 白 チリ、TRIVENTO WHITE MARBEC 白 アルゼンチン、FINA KIKE 白 イタリア。

来月もメルローから造られた白ワイン、ホワイトメルローを飲みます。参加される方、赤のメルローを持参いただければ飲み比べができると思います。

【参加者(50音順、敬称略)】5名
井垣、伊藤、上村、河崎(文責)、冨平

第147回ニモクサロンの報告

・日 時:2025年6月12日(第2木曜日)12:00~14:00
・場 所:東大和市駅前ビックボックスC5室 電話042-566-6892
・会 費:2,500円
・参加者:10名。荒木・井垣・伊藤・小平・小山・佐藤・野村・松村・森田・山本 (敬称略五十音順) 

《報告》
☆ ご常連の横田さんと比留間さんのお顔が見えないのは本当に寂しい・・・。

今日は久しぶりに小山さんが参加して下さったので、早速「乾杯」の音頭!

お食事の後は、お喋りの時間・・・


《今日の話題》・・・近況報告
☆ 今日は、皆さんとご相談が2件。深刻な話題から始まってしまいました。

① プールしていた余剰残金が1万円になってしまって、会費2,500円では希望するだけ飲めなくなりました。
【結論】500円値上げして、今まで通り楽しく飲んで食べようということになりました。7月からは会費が3,000円になります。
② 色々な会も増えてきたようだし、毎月集まって飲んで食べてお喋りをするだけのニモクサロンもそろそろ終わりにしては・・・。(荒木提案)
【結論】荒木オーナーが体調不良になったら、遠慮なく閉めて良い。それまでは、続けて欲しい、ということになりました。(^_-)-☆
若いオーナーを募集しましょうかねえ~~誰かいませんか?

☆ 今日の初めの話題は、何といっても先日亡くなられた「長嶋」さんの話。
口火を切られたのは、同じ時期大学生だった井垣さんでした。数日違いの誕生日だったそうで、プロに入ってからの話や、同時代を一緒に生きて来られた皆さんの話は面白く、とても楽しい時間でした。

☆ 2番目に盛り上がったのは、毎度おなじみの?「トランプ」さんの話。
今日は「TACOトレード」の話が出ました。「Trump Always Chickens Out」(トランプはいつも怖気づいて引き下がる) 。今ウォール街でのミーム、流行語になっている言葉だそうで、ニモクサロンではすっかり「トランプ大統領は独裁者」のレッテルが貼られてしまいました。
アメリカの分断、世界の分断、中国は、北朝鮮は、そしてアメリカ傘下の日本はどうなるのか・・・等々、今日は真面目になってしまいました。

☆ 唯一楽しみな話題は、「夏の集い」と「散策の会」のお誘いでした。
また、新しく「読書の会」が、始まったそうです。楽しみですね。
これらの話題は、小平稲門会HPをご覧ください。

尚、14時から2時間 カラオケの会開催、8名の方が参加されました。 

 〔参加者〕 荒木・小山・佐藤・野村・増田・松村・森田・山本(敬称略五十音順) 

                              (文責:荒木)

第112回日本水彩展のご案内

公益社団法人日本水彩画展が主催する第112回日本水彩展が、次の要領で開かれます。
小平稲門会の会員、芦野信司さん(1979文)が出品します。

◆会 期=2025年6月23日(月)~30日(月) 9:30~17:30
(入場は16:30まで。最終日は13:30まで)
◆会 場=東京都美術館
◆入場料=700円。高校生以下無料
◆後 援=文化庁、東京都

第16回校友会ゴルフ大会
~11月5日、久邇カントリークラブで~

早稲田大学校友会が主催する第16回ゴルフ大会は、次の要領で開催されます。

◆開催日=2025年11月5日(水)
◆場 所=久邇カントリークラブ(埼玉県飯能市)
◆定 員=54チーム216名
◆申込み期間=9月22日~10月20日(予定)

■詳細=8月下旬に発表
■校友会ゴルフ大会のウェブサイト=こちら
■小平稲門会の参加の参加報告=2023年2024年

(以 上)

上村さんがボタニカルアート展に出品

小平稲門会の上村 護さん(1979法)が作品を出品した、第37回ボタニカルアート立川展に行ってきました。

上村さんは、退職後にボタニカルアートに取り組み、まだ1年程度の経験だそうです。細かい描写のため、集中できるのは1日2時間が限度とのこと。1作仕上げるのに2~3か月かかる、と話してくれました。

上村護さんと作品「Vanda(バンダ)」

今回、「Vanda(バンダ)」(上図)を含め、3点の作品を出品されました。

バラ

ベゴニア


第37回ボタニカルアート立川展は、2025年5月31日から6月4日まで国営昭和記念公園 花みどり文化センターで開催されました。

(文・写真=河崎健治)

稲酔会~美味しい料理とお酒を満喫

・開催日=2025年5月28日(水)
・会 場=花小金井「虎居」

毎回のように、世の中をにぎわしている話題、特に今回は米トランプ大統領で地球上が混乱していることや小泉農水相登場での備蓄米供給に加えて、東京六大学野球や学生時代の話などなど、アルコールが入ってあっちこっち話が飛んでも皆さん蘊蓄を披露、話題が尽きない何時もの稲酔会を大いに楽しみました。
参加者10名が、美味しい料理とお酒を満喫したひと時でした。

【参加者10名、50音順、敬称略】井垣昭、伊藤徹、小菅克己、小山雄一、中村泰三、野村吉宏、増田峰雄、松尾寛敏、松村純夫、山田哲司

(文・写真=中村泰三)

「読書の会」第1回例会を開催

◆開催日=2025年5月31日
◆会 場=小平市 美園地域センター

新しく結成しました「読書の会」第1回の会合を行いました。

会場からビデオプロジェクターもお借りして準備万端で皆さまのご参加をお待ちしていましたが、どなたからも連絡をいただいておりませんでしたし、あいにくの雨で肌寒い日でしたから、私一人だったらYouTubeのビデオでも見て帰ろうと考えていたところ、先輩がお一人来てくださいましたので、無事に会合を開くことができました。

読書にまつわるお話しを伺いましたら、ビジネス関連の書物は仕事上の必要があり読んではいたが、文学関係の書物はハードルが高い、ということでしたので、「青空文庫」の活用をお勧めし、実際にプロジェクターで投影してスマホで一緒に操作してページを開いていただきました。「青空文庫」は著作権が切れている作品や、著作者の許諾が得られた作品を誰でも読めるように公開しているインターネットのサイトです。
◆青空文庫は、こちら

続いて短編小説でも比較的短くて読みやすく面白い作品として、
・夏目漱石『夢十夜』
・星新一『ノックの音が』(「ショートショート」で有名なこの作者は、ほとんどが文庫本でも数ページの作品ですね)
・中島敦『名人伝』(皆さまも高校の国語でお読みになったと思いますが、中国の詩人が虎になってしまう話『山月記』の作者です)をご紹介しました。

次回以降は一冊の本を参加者で読み合うだけでなく、シーズンごとに「純文学」「歴史物」「人物伝」などテーマを決めて本を紹介し合うような企画も考えていこうとのご意見をいただきました。

次回は7月もしくは8月の開催を見込んでおります。第2回は『夢十夜』の十の話の中でどれが印象に残ったか、というような話題から始めて行こうと思います。日程が決まりましたら事務局を通してお知らせいたします。暑い時期ですが皆さまのご参加をお待ちしております。

【参加者(敬称略)】 広山、 樋口。

(文=樋口昌典)

第31回映画鑑賞会の報告

第31回映画鑑賞会を下記の通り開催いたしました。

■鑑 賞 日 時:2025年5月26日(月)10:50~12:35
■上 映 館:新宿ピカデリー
■映画の題目:「父と僕の終わらない歌」

*映画のあらすじと感想
一人息子がいて、認知症を患った音楽好きで楽器店を営む父を支えるその妻や街の仲間との物語である。とりわけ時には怒鳴られたりしても献身的に父を支える一人息子との関係を主に画いていた。

映画は、街の仲間の結婚披露宴に参列し父子が車で帰宅しようとハンドルを持った父がふと帰路を忘れ、息子に教えを請う画面から始まった。後日、父は息子と妻と共にクリニックを訪れた際にアルツハイマー型認知症と診断された。

認知症を患った父は、楽器店の客の顔を忘れる、免許証を返納しているのに運転しようとする、徘徊する、感情の起伏が激しくなり家財を投げ壊す、アイロンを消し忘れる、息子の顔と名前さえも忘れるようになった。

そんな中でも息子は一生懸命に父を支えようと共に車に乗り好きな音楽テープをセットすると、父は歌う時だけ正気に戻り歌詞も忘れず大変楽しそうに歌っていた。また、家族3人での夕食時では妻が明るく振舞い父はとても幸せそうだった。

映画の最後の画面は息子と街の皆の協力を得て父の若かりし頃の夢だったレコード出版するためのオーデションも兼ねたライブがあり、ここでも歌う時だけは正気に戻りステージの上で息子と一緒に幸せそうに大声で歌う心温まる場面であった。

全般を通して息子、妻、街の仲間皆の献身的な支えが印象だった。

鑑賞後に私自身は余生で認知症には罹りたくないとの気持ちを一層強くしたが、完全な予防策、完治方法がない現時点では自分の体でありながら自身の意思ではどうにもできない。ただ神のみぞ知るの心境。
ある統計では2025年に日本人の高齢者認知症患者は約700万人で、65歳以上の高齢者の5人に1人は罹る身近な病のようです。

【参加者】(4名、50音順、敬称略)
荒木・末次・鈴木・瀧川
【懇親会】(参加者4名)

・場所=「日本料理 三平」
・経費=¥8,680
・集金=¥2,500×2名、¥2,180×1名、¥1,500×1名(今回過不足なし)
・今回繰越=前回繰越¥2,630

(文=鈴木昭助) 

第32回美術館を巡る会
府中市美術館
「橋口五葉のデザイン世界」展のお誘い

今回は、近場の総合型美術館「府中市美術館」を訪れます。
館長は、早稲田大学元理工学部教授で洋画家の藪野健氏で、スペインの風景画や早稲田キャンパスのスケッチで有名です。

ところで、橋口五葉(1881~1921)はご存知でしょうか?
夏目漱石に最も近かった美術家・装幀家でした。小説家としてのデビュー作「吾輩は猫である」の装幀を起点に、日本近代文学を代表する作家の装幀を次々と手掛けました。
アップルの創業者、スティーブ・ジョブスも熱心なコレクターでした。

(府中市美術館のウェブサイトより)

橋口五葉は、鹿児島生まれ。橋本雅邦に日本画を学んだ後、同郷の黒田清輝の勧めで洋画に転じ、晩年は、新版画で幾多の傑作を世に出しました。その作品には、日本の琳派や浮世絵とともに、ヨーロッパのアール・ヌーボーの色香が息づいています。

装幀や美術という枠組みを超えた「橋口五葉の豊穣なデザインの世界」に浸ってみませんか。

◆日 時=2025年7月4日(金) 15時~16時30分
◆集 合=武蔵小金井駅南口改札 14時30分
◆鑑賞料=800円
◆懇親会=武蔵小金井駅北口 割烹「真澄」 17時~
◆申込み締切日=6月27日(金) 若林覚  宛
電話: 090-2498-1512 Email: satowaka3(at)gmail.com【(at)を@に置き換えてください】*展覧会と同時に懇親会出席の有無をご連絡ください。

(以 上)