第32回映画鑑賞会を下記の通り開催いたしました。
記
■鑑 賞 日 時:2025年8月19日(火)10:30~12:40
■上 映 館:新宿ピカデリー
■映画の題目:「雪風 YUKIKAZE」
*映画のあらすじと感想
史実に基づいた作品である。太平洋戦争時に連合艦隊で開戦から終戦まで重大で熾烈な海戦に何度も参戦した甲型駆逐艦38艘の中で艦体、艦内装備が殆ど無傷で帰還したのはただ1艘。それが’甲型駆逐艦「雪風」である。
映画は「雪風」と共にする艦長を主人公に、伍長、水兵とそれらの家族を主なモデルにしている。
艦長は卓越したスキルを持ち、臨戦時は適切な指示を下し幾多の困難を乗り越え致命的な被弾もなく「雪風」は何時しか「幸福艦」と呼ばれた。
画面では艦長が兵学校時代の戦死した同期3人との写真を艦長室のテーブルにおいてあり、ことあるごとにその写真を意味ありげに見ていたのが印象的だった。
このほか画面は駆逐艦としての本来の業務、縄梯子を使っての僚船兵を海上から救助、伍長とその妹との手紙のやり取り、艦上に届く家族からの手紙を配られての笑顔、水兵から慕われていた伍長が敵機からの銃撃死でゴムボートに遺体を乗せられ流される様子、任務時間外での水兵同士でアルコール入りの団欒、本土では畑で食物作りや工場で軍需品縫製する婦人たち、艦上でスコールを利用してのシャワー等々があった。
私が特に印象深かった画面は、第二艦隊司令長官が戦艦大和で最後の仕事になる沖縄防衛に出航する前に、自身は大和が日本に戻れることは無理と考え連合艦隊司令長官に大和の優秀な軍人数十人を日本の将来のために下船させることを懇願し納得させたことである。この第二艦隊司令長官は敵機からの爆弾と魚雷を受けた大和と運命を共にした。
最後の感想として、8月になると太平洋戦争関連のテレビ、映画を視るたびに戦争をおこなってはいけないと強く思う。
(参考)この映画の宣伝には「映画は太平洋戦争の渦中から戦後、さらに現代へと繋がる激動の世界を懸命に生き抜いた人々の姿を、壮大なスケールで描き出す」とあったが、戦後以降の画面は殆どなかった。
【参加者】(5名、50音順、敬称略)
荒木・木谷・鈴木・松村・山本
【懇親会】(参加者5名)
・場所=「日本料理 三平」
・経費=¥12,520
・集金=¥2,500×5名=¥12,500(今回過不足¥20)
・次回繰越=前回繰越¥2,630-¥20=¥2,610
(文=鈴木昭助)