雨上がりの桜の美しさに見とれる
2023年3月25日に小平稲門会の春の集い「お花見会」が3年ぶりに開催された。花見を企画した2月中旬の時点では都立公園での飲食の可能性、特に花見には欠かせないアルコールが許可になるかが不明だったため、今年は花小金井~小平間で遊歩道の散策で花見をして終着の小平駅近くの居酒屋で花見酒をすることにした。
今回の参加者は大島二典会長以下総勢16名で、花小金井駅南口に午後3時、10名のメンバーが集合した。1名は遊歩道の花見だけの参加で、6名は居酒屋への直接参加であった。花見前日は気温が25℃の夏日であったが、当日は一転して気温10℃と肌寒く、朝から雨の花冷えであった。しかし一日降り続くと思われた雨も午後にはパラパラの小雨になり、幸運にも集合の時間には雨が止み、傘をささずに散策、花見ができた。
3時を少し遅れて歩き始め、小金井街道を過ぎると桜のトンネルが現れた。雨上がりの曇り空を背景に咲く並木の桜は控えめでそれなり美しい。全員がその見事さに見とれる中で写真を撮った。
さらに進むと行く手右側に古民家園「小平ふるさと村」があり、ここに立ち寄ることにした。ここにはかつて各所にあった茅葺屋根の家屋や水車小屋を移築して小平の原風景を再現している。参加メンバーの一人が「昔は家の周りに水車小屋が2つ3つあったと記憶している」と話していた。
小平ふるさと村を後にして新小金井街道を過ぎた所に小川分水がある。玉川上水から引いてきた分水で、見学した当日も水が流れていた。説明書きによると、玉川上水は羽村から四谷までの上水道であるが、途中途中幾つかの村々で取水することが認められていた。川のない小平(当時の小川村)にとっては貴重な水源であったのであろう。この先のあじさい公園を過ぎると小平駅で、最終地のよっちゃん酒場は眼前である。
今回は通常ウォーキングコースとして歩くと30分程度の距離であるが、途中桜の花の美しさに見とれて歩いていたのと、後期高齢者集団の歩速のために1時間ほどかかってしまった。しかし、歩き続けた後の居酒屋でのビールが美味であったことは言うまでもない。この集団にはまさに「花よりビール」であった。
(文・写真=1973政経・松尾寛敏)
◆参加者16名(50音順・敬称略)
伊藤徹(1969法)、大島二典(1969理工)、栗原正博(1964政経)、小嶋弘(1966商)、小山雄一(1968法)、佐藤俊雄(1958教育)、篠原哲(1971理工)、高橋清輝(1964文)、瀧川清(1974政経)、飛田護道(1960教育)、平澤洋(1972政経)、比留間進(1971文)、松尾寛敏(1973政経)、松村純夫(1976政経)、松本研二(1971商)、山本浩(1954政経)