ゴボウは、食物繊維を豊富に含む、低カロリーな根菜で
ゴボウの含有成分「イヌリン」は粘液質で、便通を良くする働きがあり、腸内の老廃物を掃除してくれます。
また、ゴボウは漢方で「滋養強壮」として扱われています。これは、性ホルモンの分泌を助けるアルギニンが含まれているからで、この成分は現代でもスタミナドリンクなどに配合されています。
ゴボウの原産地は、地中海沿岸、西アジアで、日本での歴史は古く、中国から薬用として伝わり、平安時代には、食用として栽培されるようになりました。
ゴボウの生育適温は、20~25℃で、耐暑性があります。
ゴボウは直根性で移植を嫌うため、畑に直まきします。更に、畝づくりには十分な深さまで良く耕すことがポイントです。
種まきの適期は、3月下旬から5月。前日に種を水につけておき、じゅうぶん水分を含ませておきます。種は、好光性種子なので、覆土はごく薄く、種が隠れる程度にします。じゅうぶんに水やりをして不織布をべた掛けし土の乾燥を防ぐと発芽がよくそろいます。
発芽まもない時期、地表部の軸を食害されていたら、ネキリムシが原因と考えられます。発生がわかったら、食害された苗の周囲を掘ってみるとアオムシのような形の黒い虫が見つかるので、捕殺しましょう。
収穫時期は11~12月で、根の直径が2cm程度に育ったころです。
また、若ゴボウを楽しむには、根の直径が1.5cmで掘り取ります。スコップなどで根の横を先端まで良く掘り進めて収穫します。途中で引っ張ると折れることが多いので注意しましょう。
保存は、土付きゴボウは土の中に埋めて保存することができます。水洗いしたゴボウは濡れた新聞紙で巻いて、ラップで包んで冷蔵庫で保存します。
(2022.5.22)
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