ダイコンの葉は栄養価が高く、炒め物にすると吸収率が高くなります
ダイコンはアブラナ科の代表的な野菜で、原産地は中国、地中海沿岸、中央アジア・コーカサス南部からパレスチナで、日本には中国を経て縄文から弥生時代に渡来しています。江戸時代には板橋、練馬、浦和周辺が特産地として有名だったようです。
ダイコンには、デンプンやグリコーゲンを分解する消化酵素のジアスターゼが多く含まれ、胃もたれを防ぐ効果があります。
スズシロと呼ばれる葉の部分は春の七草のひとつとして親しまれており、カテロン、ビタミンC、カルシウムなどを含んで栄養価が高く、吸収率の高い炒め物として食することを推奨しています。
日本は世界でもっともダイコン文化が発達した国です。ダイコンおろしやサラダのように生で食べたり、おでんやみそ汁の具などのように煮たりする以外に、切り干し大根のように干したり、たくあんやいぶりがっこなどのように漬けたりいぶしたりしながら保存食として長く親しまれてきました。
最後に、収穫したダイコンの葉っぱをつけたまま保存すると、葉から水分が蒸散してダイコンがしなびてしまいます。葉はもぎ取って別々に保管します。また、葉をつけたまま保存する時には、畑に深い穴を掘って、葉だけを出して埋めて置くと、1ケ月は保存できます。
(2022.5.5)
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