前評判を覆し明治に快勝
2014年12月7日(日)、快晴・無風、絶好のラグビー日和。伝統の早明ラグビー戦に、小平稲門会・西東京稲門会「ワセスポを愛する会」が応援に駆け付けた。第90回記念ということで、秩父宮ラグビー場は学生、OB、各地区稲門会をはじめラグビーファンで満席の盛況であった。
試合前の大方の見方は、早稲田は昨年のフォワード(FW)主力6人が抜けて弱体化しており、また、ラインアウトなども安定しておらず、全日本代表藤田の復帰が唯一の頼みという状況で、明治有利の予想。
試合は、開始早々、明治がペナルティーゴール、1年生梶村(CTB)の素晴らしいキック&ランでのトライを決め、アッという間に早稲田は0対10の劣勢。前半25分までは、スクラムは互角に渡り合うもFWの集散で負け、ラインアウトも悪く、良いところが全くない試合展開。このままズルズルと行ってしまうかの暗雲が…。
しかしその後は、バックスが機能しだし、藤田(FB)のフェアーキャッチを起点に小倉(CTB)のハーフウエィからの独走トライ。38分には、荻野(WTB)のトライを重ねて前半を 18 対 10 と 8 点のリードで折り返した。
後半に入ると、早明双方 1 トライずつを挙げ、23 対 17 という 1 トライ 1 ゴール差内の接戦となり、次の得点をどちらが挙げるかでゲームの行方が大きく変わるという展開。特に24分過ぎには明治の猛攻があり、応援席もハラハラの連続。しかし早稲田FWはこれに良く耐え、バックスも藤田が相手を引き付け荻野、小倉が走り地域を大きくゲインし、31分には自陣10 m ライン付近から明治ボールをターンオーバーし、荻野-小倉-岡田(SH)-荻野とつなぎ逆襲のトライを決めた。さらに40分には小倉のトライも重ね 35 対 17 と試合の大勢を決めた。