第21回映画鑑賞会を下記の通りおこないました。
記
1.鑑 賞 日 時: 2019年1月21日(月)13:50~16:30
2.上 映 館: 新宿ピカデリー
3.タ イ ト ル: 「バジュランギおじさんと、小さな迷子」(インド映画)
4.鑑 賞 料 金: ¥1,100(シニア)
5.参 加 者: 荒木、栗原、末次、生井、鈴木(5名、敬称略)
6.あらすじと感想: 映画研究会として初めてインド映画の鑑賞でした。
映画のあらすじは、パキスタンの言語障害を持つ少女(シャヒーダ)が母親と一緒に言葉を発せられるようにとインドの寺院に願掛けに行き、その帰途にインド国内で母親と逸れてしまうが、少女は善良で真正直なインド人の男性(パワン)に連れられてパキスタンの親元に帰るまでが描かれていた。
母から逸れたシャヒーダは、ヒンズー教のお祭りで音量の大きい音楽に合わせて色とりどりの原色の衣装を身に着け激しく踊るパワンと初めて出会った。パワンはいろいろな人の協力を得ながらパスポートも持たずにシャヒーダと一緒にパキスタンに密入国をして、その後も数々の障害を乗り越えシャヒーダを実家に連れ戻すことが出来た。
私(鈴木)はインド映画の鑑賞はこの映画が初めてであったが、次のようなことを感じた。
■先ず上映時間が2時間30分と長い映画を観るのは初めてで、あらすじは上記のようではあるが、中にはロマンスもあり、多少ユーモア部分もあり、多少のスリルもあり、パワンがスパイと間違えられて自白を強要される画面などもありで、終わってみれば鑑賞時間の長さは気にならなかった。
■パワンはシャヒーダが言語障害者のうえパキスタン人であることを知ってからなお一層、パキスタンの親元に連れ戻してやろうとする感があった。
■鑑賞後の懇親会で知らされたインド映画の特色でもある音量の大きい音楽、踊り、原色の衣装の画面が多かった(但し、パキスタンに密入国した後はそのような画面はなかった)。
■インドとパキスタンは主な宗教の違いもあり仲が悪く、画面でもその影響を映しているように感じた。
7.懇 親 会: 青龍(新宿歌舞伎町店)、鑑賞参加者の5名全員参加。
懇親会はインド映画に詳しい方々がおり約2時間の映画談議でした。
懇親会料金=¥9,833(集金¥2,000×5=¥10,000) 余り=¥167
前回繰越=¥2,631
次回繰越=2,631+167=¥2798
インド映画について懇親会で出た話と、私(鈴木)も興味がありましたので調べてみたことを下記致しました(皆様は既にご存知かも知れませんが)。
●インドでの映画の製作=1913年に初めて
●製作本数(2015年。2016年以降資料入手不可)
1位:インド(1,903本)
2位:ナイジェリア(997本)
3位:米国(791本)
4位:中国(668本)
5位:日本(586本)
6位:フランス(300本)
世界で自国映画のシェアが輸入映画のシェアよりも多いのは、インドと米国だけ。
●製作本数が多い理由
・北インドのヒンズー語、南インドのタミル語など国内が多言語でそれに対応して制作。
・経済的に貧しくテレビ等の普及率が低く、画像での娯楽は映画が主。
・「ボリウッド」=インド映画の製作中心地であるムンバイの俗称。米国の映画産業中心地「ハリウッド」に合わせてつけられた。
●上映時間は大半は2時間半前後、3時間以上の映画もあり
・1本の映画に笑い、悲しみ、勇気、恐怖、驚き、憎しみ、怒り、安堵等の情景と踊り、音楽を入れるために長時間になる。
●音楽、踊りを沢山取り入れて衣装は原色使い
・大半の映画に「ミュージカル」場面がある。
(2019年1月24日 鈴木記)