第16回の映画鑑賞会を下記の通りおこないました。
1.鑑 賞 日 時: 2018年1月30日(火)
2.上 映 館: 角川シネマ新宿 (14:40-17:20)
3.上 映 時 間: 15:25-17:20
4.鑑 賞 料 金: シニア ¥1,100
5.タ イ ト ル: 「星めぐりの町」
6.参加者(敬称略): 荒木・小川・栗原・竹内・堀田・山本・鈴木
7.映画の感想
監督は藤沢周平原作「蝉しぐれ」の黒土三男(くろつちみつお)、主演はテレビでは刑事ものなどでお馴染みの小林稔侍(映画ではこれが初主演作品)で、実子の小林健も共演でした(他に高島礼子、壇蜜、六平直政などが出演) 。
映画のあらすじは、豊田市内で妻に先立たれて精魂込めて造る「平野豆腐屋」を営む主人公(小林稔侍)と自動車工場で働く娘(壇蜜)の二人暮らしのところにある日突然東日本震災で家族全員を失った主人公の亡き妻の遠縁に当たる少年(政美)がおまわりさんに連れてこられてから始まる主人公、その娘、政美の3人を主にした物語でした。
東日本震災の恐怖と家族全員を失い心を閉ざされて無口な少年を、主人公と娘が徐々に心を開かせるまでが主な描写でした。(途中で娘の恋愛じみた場面などもありましが)
また、映画の最後に主人公が宮沢賢治の「雨にも負けず 風にも負けず・・・」の言葉を発しますが、少年に対して様々な困難を乗り越えて生きて欲しいとの気持ちを表したものと感じました。
鑑賞後の懇親会では、出演者(特に壇蜜、主人公)がセリフでなく視線や動作で行動を表現していることが印象的との論評がありました。
また、壇蜜の演技力が頗る好評でした。(もっと映画にも出演したほうが良いとか)
この映画がなぜ豊田市内(市の郊外)だけで撮影されたか疑問に思いネットで調べましたら、黒土三雄は東日本震災時に千葉県在住で自宅が液状化被害にあい、豊田市に転居しています。
また、スクリーンの最後で協力「平野とうふ」と映りましたので調べてみましたら、この豆腐屋さんは京都の二条城の近くに今も実在する老舗で明治時代から続く北大路魯山人、白洲次郎らが通った精魂込めて造るお店と記してあります。
この映画は主人公とその娘が政美を元気づけようとする描写以外に、主人公の「平野豆腐屋」も京都の「平野とうふ」に、また昔からのトヨタの街の自動車における精魂詰めた物造りを関連付けようとしている感を持ちました。
8.懇 親 会: 鑑賞後に居酒屋「清流」にて約2時間の懇親会を持ちました。
(荒木さんが欠席のため参加者6名)
経費 ¥14,612 一人当たり¥2,500 (余分¥388)
繰越 ¥533+今回余分¥388=次回繰越¥921
前回第15回鑑賞会もそうでしたが、今回もカメラをショルダーバックの中に持っていきながら参加者の写真撮りを忘れてしまいました。 失礼いたしました。
(記・鈴木 2018.2.1)