第33回ワイン研究会 報告

ワイン研究会の第33回例会を12月16日(金)に開催しました。

・日  時: 平成28年12月16日 15時-17時
・場  所:  カフェ「カサ グランデ」(西武多摩湖線・一橋学園駅傍)
・参加者: 荒木、井垣、伊藤(順)、伊藤(徹)、河崎、国友、栗原、篠原夫人、末次、冨平、野村、早川、村木、以上13名 (50音順・敬称略)

国友さんの音頭で賑やかに乾杯!

国友さんの音頭で賑やかに乾杯!

今日のソムリエお二人

今日のソムリエお二人

歳末とあって常連の不参加が多くあったが、それでも13名が集った今年最後の例会。この日のソムリエ役は、栗原さんと前回に続いてJOKERを引いた冨平さん。
このところシャンパンや他のスパークリングワインにお株をとられていた当会の定番「コノスル」が暫くぶりに登場、「今年の皆さんの健勝を祝して、カンパーイ!」と乾杯役の国友さんの発声で例会は始まった。

テーブルに勢ぞろいのワインは12本。フランス、ドイツ、イタリア、オーストリアなど旧世界ワイン5本に対して、アメリカ、オーストラリア、チリ、日本など新世界ワインが7本と今回も多彩なワインが並んだ。
「これを飲むのは、“今でしょ!”」とばかりに最初に開けたのが、「ベートーヴェン第九ラベル」。ベートーヴェンが住み、あの第九を作曲した家屋が敷地内にあるというオーストリア・ウィーンのワイナリー産白ワイン。実は昨年暮れにも飲んで2度目の登場だ。次いで暫くぶりのドイツの白ワイン「シンフォニー」。ドイツに留学、今はドイツ系企業に勤める娘さんからの贈り物、です!と篠原夫人。

アボガドココット オープンサンド

アボガドココット オープンサンド

人参とかぶのきなごまドレッシング

人参とかぶのきなごまドレッシング

クリスマス豚肉のロースト白ワイン

クリスマス豚肉のロースト白ワイン

白が続いたところで赤に移る。まずは信州・宮田村のヤマソービニヨン種の「紫輝2016」から。先週の10日に開催の「みやだ村ワインまつり」とネット中継で結んだ銀座NAGANOでの催しには当会から4人が参加して当日解禁の「紫輝」を味わった。参加した国友さんから、ワイン研会長の現地へのメッセージがネット中継で送られた様子などが報告された。

次いで、オーストラリアの旅を楽しんできた河崎さんのお土産、「サンダルフォード ワインズ」。オーストラリアでも最も品質の高いぶどうが栽培されるというこの地区のワインを味わいながらオーストラリアの話題に花が咲き、スロベニア産赤ワインには、「スロベニアってどこだ?」という質問に端を発して、「ボクは地理を取らなかった」「歴史は日本史だけだった」などと昔懐かしい受験時代の話など、相変わらずの賑やか談義が続いた。

頃合いをみはからっての「ワイキキ・タイム」は、クイズ形式での3回目の勉強。「日本に初めて入ったワインを『珍陀(ちんた)酒』という。どこの国のものか」、「赤ワインを長く置くと、色は濃くなる? 薄くなる?」など赤ワインやぶどうの品種についてのクイズ5問。皆さんそれぞれ考えたところで正解が披露された。日本初のワインはポルトガルから入り、織田信長が愛飲したという。ポルトガル語で赤ワインを「ヴィニョ・ティント」と言うところから「珍陀酒」となった、などの答えに「なるほど!」。(出題・解答は『クイズワイン王』〈葉山考太郎著・講談社〉より引用)

試験を思い出すなあ~

試験を思い出すなあ~


しかし、「ワインはやはりボルドー!」とばかりに登場したのが、「シャトー モンペラ」。持参の冨平さん、「このワインはコミック『神の雫・マリアージュ 第一巻』(亜樹直 作、講談社刊)に登場するワインです」とユニークな紹介。すかさず「このコミックの最後は、“主人公が求めた究極のワインはパリの博覧会で見つけた日本ワイン”だとして、斎藤まゆさん醸造の「キスヴィン甲州2014」を紹介して連載を終えているので読んでみてください」とワイン研会長が補足。
さらに、当会の飲むだけでなく情報交換の活発さぶりを伺わせたのが、早川さん。チラシを配布して仏映画「ブルゴーニュで会いましょう」を紹介した。すでに観た人の感想もあって、「早速、観てきます!」と手を挙げる会員も出た。

手前のグラッパを開けるまで

手前のグラッパを開けるまで


そろそろコーヒータイムが近付いてきたところで、「今回はこれで〆ましょう」と登場したのが、なんと「グラッパ」。イタリア特産の蒸留酒で、ブランデーの一種。ぶどうの搾りかすを発酵させたアルコールを蒸留して作り、食後酒としてイタリアではポピュラーな酒だが、アルコール度数が40度という。さんざんワインを楽しんで良い気分のところで、さらに飲む強い酒に「ホンのちょっぴり」と皆さん遠慮気味。当会では初めての飲み残しとなった。「次回には減ってるんではないか?」との声に「中国ではビンを逆さにして残ってるところに印をつけているよ」との秘策(?)を授ける人も―。

感謝の気持ちを…

感謝の気持ちを…

こうして8+α本のボトルを空にしたところで、毎回当会のために特別に料理を作ってくださるほか空きビンの処分など、お世話になりっぱなしの会場「カサ グランデ」のオーナー夫人や女性スタッフに、会長がお礼のことばを述べて、ささやかなプレゼントと荒木さん特製の記録アルバムを贈り、全員の盛大な拍手をもって感謝の気持ちを表して、今年最後のワイン研例会を終えた。

この日飲んだワイン

この日飲んだワイン

この日飲んだワインは次のとおり(写真左から)。
コノスル・ブリュット                ・スパークリングワイン・チリ
グリューナー・ヴェルトリーナー
  ベートーヴェン 第九ラベル                         ・白・オーストリア
ドイチェス・ヴァイントア・シンフォニー
  ソーヴィニオン ブラン                                ・白・ドイツ
紫輝                     ・赤・長野 宮田村
サンダルフォード ワインズ           ・赤・オーストラリア
シャトー・モンペラ              ・白・仏 ボルドー
ヴィラ・ブリッチ・カベルネ ソーヴィニオン ・赤・スロベニア
ラフィーユ樽 ベーリーA            ・赤・山梨


散会後の恒例カラオケには7名が参加、得意ののどを披露しあった。

(文=井垣、写真=荒木)

発足4年目に入る次回の例会は、1月20日(金)に「カサ グランデ」で開催します。会費は2,000円プラスワンコイン(任意)。ワイン愛飲家はもちろん、ワインの世界を覗いてみたい方、どなたでも歓迎。申込締切りは1月15日(日)ですが、参加申込みは14名迄ですので、早めに井垣(090-1196-1471) までお申し込みください。



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