2016年8月25日
●海外協定校数は616大学に―進む“全学生留学計画”
早稲田大学が創立150周年を迎える2032年に向けて策定された中長期戦略“Waseda Vision 150”では、13の核心戦略によってビジョンの実現を図ろうと計画されていますが、その1つ「グローバルリーダー育成のための教育体系の再構築」では「すべての学生が、留学、海外フィールドワーク、国際ボランティアなど、海外での学習を経験するための体系を整備する」を掲げています。
早稲田大学留学センターの飯野公一所長(国際学術院教授)によると、2015年度には海外協定校数は84か国・地域、616校に達し、国内の大学では“最大級のネットワーク”が構築されました。エリア別でみると、アジアが最も多く214大学、次いで欧州198大学、北米・南米178大学、オセアニア19大学、アフリカ9大学という内訳。海外留学生数は、2012年の2,541人から2015年には3,034に増加しています。国別・長期派遣留学生の行き先ベスト10は、米国が圧倒的に多く485人。以下、英国72人、中国58人、フランス39人、ドイツ38人、イタリア32人、アイルランド/カナダ31人、オーストラリア/スウェーデン25人。
飯野所長は「学生の語学レベルや目的など、一人ひとりのニーズに合わせて選択できるよう、多彩なプログラムを用意しています」と説明しています。
(参考資料:CAMPUS NOW 2016 盛夏号)
《イベント情報》
●會津八一記念博物館
(1)「殿姫発掘60周年記念 甦る九十九里の埴輪群像―3D考古学の挑戦―」
早稲田大学の故・滝口 宏名誉教授らによる千葉県殿塚・姫塚古墳の発掘60周年を記念したもので、3次元計測など最先端のデジタル技術を用いた埴輪の研究成果が展示されます。詳細はこちら。
☞ 2016年10月14日(金)~11月19日(土)、1階・企画展示室。入館無料。
(2)「中国陶磁の流れ」
新石器時代の「彩陶渦巻文双耳壺」から明清時代の五彩や青花あるいは単色釉の作品まで、中国陶磁史の大筋の流れが富岡コレクション【注】で紹介されます。詳細はこちら。
☞ 2016年9月23日(金)まで、1階・富岡重憲コレクション展示室。入館無料。
【注】富岡コレクションは、 日本重化学工業株式会社の初代社長富岡重憲氏(1896~1979年)が永年にわたって収集した作品を基本に、(財)富岡美術館時代に寄贈・購入された作品を含むおよそ900件の作品から成り立っています。東洋陶磁と近世書画の2つが大きな柱。2004年、早稲田大学會津八一記念博物館に寄贈されました。
●演劇博物館
(1)2016年度秋季企画展「落語とメディア」展
落語とメディアの密接な関係をたどりながら、多様性を見せている落語と落語界の現状が明らかにされます。
☞ 2016年10月1日(土)~2017年1月18日(水)、2階企画展示室。入館無料。