第99回ワイン研究会報告

開  催  日: 2025年11月21日(金) 15:00~17:00
開催場所: 永田珈琲店「こもれび」

永田珈琲店は小平駅近くのビルの一角にありますが、2階の「こもれび」に上がる階段が急で高齢者揃いのメンバーは結構しんどい思いをしています。建築科卒のK氏によると、建築計画上の推奨値では階段は、「蹴上×2+踏面=60cm」と規定されていますが、最近は腰や足の負担を考え、蹴上を低くする工法がとられている、とのこと。このビルは古いビルで残念ながら高齢者には優しくないらしい。K氏は話題が豊富で、いつも会が盛り上がります。

閑話休題、「こもれび」はすっかりクリスマス模様、いつもながら、店の素敵な装飾に感謝、感謝です。今回も参加者は9名、今回からワインは原則会で準備することとしました。
今回は事前にお知らせしたカナダ産ワインが入手できなかったので、フランス産の貴腐ワインを用意しました。デザートに合う、極甘のワインです。

3大貴腐ワインと呼ばれているのは、フランスのソーテルヌ、ハンガリーのトカイ、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼですが、今回準備したフランスのロワール地方の貴腐ワイン、フランス国内では高い評価を受けているワインです。ちなみに国産の貴腐ワインはサントリー産が1本5万円程度、貴腐菌が毎年発生するわけではなく、また一粒一粒貴腐の状態をみて手摘みのため、コストが高くなります。

入社して最初は地方でワインの営業に携わっていたW氏、50年以上前の話ですが「ワインが苦い」と苦情を受けたそうです。当時は甘いポートワインがワイン、と思われていた時代でした。

「貴腐ワインと言えば」と身を乗り出してきた長老のY氏。30年以上前に退職記念にいただいた貴腐ワインをまだ所有しているとのこと、コルクの状態に不安があるが、持参したい、とのことで期待大です。

今回はイタリアのスパークリングで乾杯、ギリシャの赤、イタリアのノベッロ(新酒)、チリの赤と進み、最後はデザートが出されたタイミングで貴腐ワイン、甘くなった口に永田珈琲の苦味がマッチして至高のひと時でした。
左から、ENOTRIA  赤 ギリシャ、Picardia 赤 チリ、CA’DI RAJO 白(スパークリング)イタリア、Novello 赤 イタリア、Petit Val  白(貴腐ワイン)フランス。 

来月は記念すべき100回目。企画を考えます。

【参加者(50音順、敬称略)】9
井垣、伊藤、上村、河崎(文責)、小菅、冨平、牟田、山本、若林

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