第10回映画鑑賞会の報告

1.鑑    賞    日   時: 2016年11月1日(火)10:40~12:20
2.鑑    賞    映   画: 「クワイ河に虹をかけた男」(¥1,000/人)
(この日は運よくサービスデーでシニア―料金が100円引きの1,000円/人でした)
3.映        画       館: ポレポレ東中野

4.参加者(敬称略): 井垣、小川、堀田、山本、鈴木(計5名)

《感  想》
第二次世界大戦中に日本軍がタイとビルマの間に連合軍の捕虜6万人と現地の労務者25万人以上を動員して大変険しい現場に泰緬鉄道を敷き、その際に捕虜約1万3,000人と現地労務者数万人が食料不足、疫病と過酷な労働で命を落としました。

映画は、泰緬鉄道建設中にタイ側で陸軍の通訳として勤務していた永瀬隆氏が、戦後に鉄鉄道建設中の捕虜、労務者の悲劇を知り犠牲者の慰霊に駆り立てられ、日本政府がタイと連合国の捕虜に対し戦後処理を行っていないことに怒りを感じながら1964年以来92歳で亡くなるまで奥さんとともに135回にわたりタイを巡礼したドキュメントでした。

永瀬氏が協力者から一部の助けを借りながらもタイの学生に奨学金を供与したり、捕虜、現地労務者から和解を得る努力をしたり、奥さんの永瀬氏への理解の場面は感動的でした。
半面、世界の国々からこの険しい現場を見に来る観光客が日本人に対してどのような感じを持って帰るかを想像すると、一抹の不安をぬぐいきれませんでした。

《懇親会》
ポレポレ坐(ポレポレ東中野の1階の軽食店)でビールとパパダム(豆のせんべい)を肴にカレーライスを食しながら、映画の感想を主に約1時間の懇談。

懇親会

懇親会


(2016年11月3日、文・写真=鈴木)

 

第10回映画鑑賞会のお知らせ

映画研究会は、第10回映画鑑賞会を次の通り開催いたします。皆様の参加をお待ちしております。

鑑  賞  日: 2016年11月1日(火)
集 合 場 所: JR東中野駅西口改札前
集 合 時 間: 10時15分(上映開始10:40)
上   映   館: ポレポレ東中野
タ イ  ト ル: 「クワイ河に虹をかけた男」(上映時間は約100分)
あ  ら す  じ: 次の通り。
第2次世界大戦時に旧日本陸軍はタイとビルマの間に、イギリス、オランダ、オーストラリア等の連合軍捕虜6万人余りと25万人以上の現地アジア人の労務者を動員し、「泰緬鉄道」を敷いた。その際に伝染病などで現地労務者、捕虜を含め数万人の犠牲者を出し死の鉄道と呼ばれました。戦後、その時の償いと和解に生涯をささげた陸軍の通訳だった永瀬隆さんを瀬戸内海放送が20年にわたり追ったドキュメンタリー映画です。
入   場  料: シニア 1,100円、一般 1,800円
親   睦  会鑑賞後に親睦会を開催いたします(予算2,500円)
参加申込先: 10月29日(土)までに電話で下記にお申し込みください。
          鈴木昭助 ・ 携帯 080-6519-8720

(2016年10月14日・鈴木昭助)          

 

 

 

第9回映画鑑賞会の報告

1.鑑    賞    日   時: 2016年9月2日(金)13:40~15:55
2.鑑    賞    映   画: 「後妻業の女」(¥1,100/人)
3.映        画       館: 新宿ピカデリー
4.参加者(敬称略): 荒木、井垣、伊藤(徹)、小川、国友、栗原、竹内、山本、鈴木(計9名)

《感  想》
あらすじは既報の「第9回映画鑑賞会のお知らせ」を参照ください。

出演者の大竹しのぶ、豊川悦司、小野真千子、笑福亭鶴瓶等の演技力を感じさせられました。
「後妻業の女」のパンフレットにも記してありましたが、現在日本には結婚相談所が4,000社あるそうです。熟年離婚が急増し65歳以上の男性5人に1人、女性2人に1人は独身とのこと。大竹しのぶが演じる(小夜子)のように遺産目当てだけの悪女は極々稀でしょうが、実は小生と同じゼミの資産持ちの男性が一昨年36歳の女性と結婚しました。ゼミ友達みんなで財産目当てでなければよいがと心配した次第です。そして昨年子供を授かりましたが、この映画を見ながらゼミの結婚した男の顔が浮かんだ次第です。

《懇親会》

鑑賞後に参加者全員で新宿区役所の近くにある埼玉県蓮田市の酒蔵が経営する居酒屋「清龍」で、ビールで乾杯から始まり刺身、焼き鳥などを肴に「清龍」の純米原酒や本醸造などを飲み比べしながら約1時間半、和気藹々の懇親会を持ちました。

懇親会は居酒屋「清龍」で

懇親会は居酒屋「清龍」で

当日、井垣さんから、大竹しのぶがこの映画の撮影時の裏話や高齢者社会などについて記述した文藝春秋(9月号)の切り抜きを参加人数分わざわざコピーしてお持ちいただきました。記述内容は大変興味深いものでした。改めてお礼申し上げます。

(2016年9月5日、文・写真=鈴木)

 

第9回映画鑑賞会のお知らせ

映画研究会は、第9回映画鑑賞会を次の通り開催いたします。
なお、集合時間、集合場所につきましては8月29日に改めてお伝えいたします。

●鑑  賞  日: 2016年9月2日(金)
●タ イ  ト ル: 「後妻業の女」(上映時間は約90分)
直木賞作家・黒木博之氏の受賞後の第一作『後妻業』を映画化したものです。
●あ ら す じ: 次の通り。
核家族化によるシニア世代孤立で現代日本人が直面している家族の現実を浮き彫りにし、「自分の身にも起こるかも?」「父は大丈夫だろうか?」など共感を覚える人間ドラマ。

高齢化と熟年離婚が急増し、熟年の婚活が増えるなか結婚相談所で財産目当てに金持で病気持ち(早死にするから)の男性を狙う女性(後妻業)をユーモラスに描いた娯楽性の高いエンターテインメント作品である。
●出  演  者: 大竹しのぶ・豊川悦司・津村正彦・笑福亭鶴光・小野真千子・ 徐貴美子 ・風間俊介ほか
●上  映  館:新宿バルト9 または 新宿ピカデリー
(7月度ニモクサロン出席の方には新宿バルト9とお伝えいたしましたが、「後妻業の女」を同日上映の新宿ピカデリーも候補に挙げました。上映時間帯により、どちらかを選択いたします)
●参 加 費: シニア 3,500円、一般 4,200円【いずれも懇親会費を含む】
チケットは参加人数分を纏めて鈴木が購入し、鑑賞日当日お渡しいたします。8月30日以降のキャンセルは料金をいただきます。
●親  睦  会: 映画鑑賞後に親睦会を開催いたします(会場は未定)。
●申  込  先: 8月29日(火)までに、電話またはFAXで鈴木昭助あてにお申し込みください。  
 電話FAX  042-344-7423  携帯電話 080-6519-8720
電話でのお申し込みの際は、ご自分の電話番号を必ずお伝えください。また、当方が留守の場合は伝言を入れておいてください。
なお、7月度ニモクサロンでの申込者は受諾しております。
                                                     以 上

(鈴木昭助)

 

 

第8回映画鑑賞会の報告

1.鑑    賞    日   時: 2016年6月20日(月)10:20~12:05
2.鑑    賞    映   画: 「ふたりの桃源郷」(¥1,100/人)
3.映        画       館: ポレポレ東中野
4.参加者(敬称略): 荒木、小川、栗原、末次、鈴木(計5名)

みんなで並んで当日券を買いました

みんなで並んで当日券を買いました

《あらすじと感 想》
映画は、山口放送のテレビディレクター(この映画の監督でもある)が25年に亘り岩国市近くの山奥で生活していた大変仲の良い老夫婦(夫=寅夫・妻=フサコ)を扱ったヒューマンドキュメンタリーである。

子育て前に山を切り開き生活していた夫婦が、子育ての終わりとともに再び山に入った。電気、水道、電話もなく、動かぬバスを寝室代わりにしながら山の湧水と薪で風呂を焚き、畑で作物を作り二人で料理して、時には寅夫の大好きなキノコ採りなどをして平和な日々を送っていた。
然しながら年々老いて来て寅夫が癌を発病し、夫婦で老人ホーム生活になり、平成19年に93歳で亡くなる。フサコは認知症に罹って寅夫が亡くなったことも分らない状態で、その後平成24年に寅夫と同じ93歳でこの世を去った。


二人の間には三人の娘がおり、それぞれ所帯を持ち関西地区で居住しているが、寅夫が体調を崩した頃から三人娘の家族達が畑仕事を手伝いに来たりしていた。その中で寿司屋を営んでいた末娘夫婦が寿司屋を廃業し、転居してまで老夫婦の世話をすることになった(なぜ末娘が世話をすることになったかは定かでないが)。そして現在も老夫婦の畑を引き継いでいる。
末娘夫婦の、寅夫を車いすで畑に連れて行ったり、認知症になったフサコをおんぶして山に連れて行って寅夫の名前を呼ばせたり、スプーンで食事を与えたり、特に末娘の夫の献身的な家族愛、親孝行には心打たれた。

尚、山口放送は現在も継続してこの末娘夫婦の生活を時々取材しているそうである。

楽しくて美味しい反省会です

楽しくて美味しい反省会です

《懇親会》 
映画館近くに適当な場所がないため、国分寺に移動し駅ビルの「華琳(中華料理店)」で昼食を摂りながらの懇親会。
・初参加の末次さんはじめ鑑賞者全員で感想を述べ合い
・ポレポレ東中野の予告編の話題

・次回鑑賞について

(文・写真=鈴木)

 

 

第8回映画鑑賞会のお知らせ

映画研究会は第8回鑑賞会を下記の通り開催いたします。皆様のご参加をお待ちしております。

●鑑   賞   日: 2016年6月20日(月)
●タ  イ    ト  ル: 『ふたりの桃源郷』(上映時間は約90分)
●あ  ら   す  じ: 次の通り。 
中国山地の奥深く、かつて戦災で焼け出されたある夫婦が「自分たちの食べるものは自分たちで作ろう」と切り開いた、電気も水道も通わない場所で暮らしていた。子が生まれ、高度経済成長期には子供の将来のために一度は山を離れたが、還暦を過ぎて余生を送る場所として再び山に戻った。
誰にも訪れる老いの問題や、離れて暮らす家族の葛藤と模索を経て、夫婦の亡き後、残された家族に芽生えたものには、現代における幸せのヒントがあった……。
●上    映    館: ポレポレ東中野
●集  合   日  時: 6月20日(月) 10時
●集  合   場  所: JR東中野駅西口改札前

●入     場    料: シニア 1,100円、一般 1,700円
             チケットは予約販売がないため、当日、鈴木が参加人数分を購入いたします。
●参加申込締切 : 6月18日(土)までにメールまたは電話、FAXでお申し込みください。
●申      込      先: 鈴木昭助   
                             E-mail: syouchan(at)k5.dion.ne.jp 【(at) を @ に置き換えてください)
                             TEL・FAX: 042-344-7423
            電話でのお申し込みの際はご自分の電話番号を必ずお伝えください。また、当方が留守の場合は伝言を入れておいてください。
●親     睦    会: 映画鑑賞後に 1 時間程度の親睦会を開催いたします。

 

 

 

第7回映画鑑賞会の報告

1.鑑    賞    日   時: 2016年4月1日(金)14:00~15:50
2.鑑    賞    映   画: 「家族はつらいよ」(¥1,150/人、座席予約¥50を含む)
                    山田洋二監督による家族のコメディードラマ
3.映        画       館: 立川シネマワン
4.  鑑賞後に懇親会: 映画館の近くの喫茶店で約1時間、ビール小瓶、紅茶の飲料のみでの懇
              親会
5.参加者(敬称略): 荒木、井垣、伊藤(徹)、栗原、竹内、福田夫妻、山本、鈴木(計9名)

鑑賞前に全員で

鑑賞前に全員で

 

鑑賞前のスナップショット

鑑賞前のスナップショット

《感  想》
映画は、家主(橋爪  功)が仲間とゴルフを楽しんだ後に小料理屋でその仲間と呑んで上機嫌で帰宅したが、この日は妻(吉行和子)の誕生日だったことをすっかり忘れていた。帰宅後に妻に誕生日であることを知らされ、いつものように靴下や着ているものを脱ぎっぱなしにしながら、妻に誕生日祝いは何が欲しいかと尋ねたところ450円欲しい(450円とは妻が既に署名、押印してあり、家主の署名と印を押してもらう離婚届のこと)と言葉を返された家主が驚いた画面から始まった。
この家族は家主夫婦、長男夫婦、孫2人の3世代と家主の次男の7人が同居し、他所に嫁いだ娘夫婦を含め家主夫婦の離婚騒動にからめて織成す、特に夫婦間のどちらかと言えば妻側の不満を主に挟んだ家族のコメディードラマでした。

結局はどの夫婦も互いに不満を言いながらも、家主夫婦の離婚騒動に関する家族会議の最中に家主が倒れて入院し無事退院したのを機に、家族の意味の尊さを認識して家主の妻は離婚届を破り、また次男も結婚してハッピーエンドのドラマでした。
キャストは橋爪功、吉行和子、夏川結衣らがさすがに演技派と映り、僅かな出演の笑福亭鶴瓶、笹野高史、小林稔侍らも存在感がありました

映画研究会でコメディー映画を鑑賞したのは今回が初めてです。

《懇親会》 (栗原さん、福田夫人は所用のため不参加)
・鑑賞の感想として、男性の意見で冗談半分自分も気を付けようとか、小声で女性は恐ろしいとかの言葉が聞かれました。
・偶にはこのようなコメディー映画も良いとの意見もあり、また今後の鑑賞映画の選び方などについて話し合いました。
・反省点として集合時間が少し早すぎたこと。
・今後の問題でもあるが、上映時間帯により懇親会の会場選びに苦労あり。

(文=鈴木、写真=荒木・鈴木)

 

第6回映画研究会の報告

1.開催日時: 2016年2月12日(日)
2.上  映  館: 新宿ピカデリー
3.タ イ ト ル: オデッセイ(米SF映画)
4.懇  親  会: 映画館近くの喫茶店で
5.参加者(敬称略): 荒木、井垣、栗原、鈴木(計4名)
映画研究会_201602 《感想》
あらすじは、次のとおりである。


火星探査クルーが火星で作業中に猛烈な砂嵐に見舞われ、火星から撤退を余儀なくされる際に植物学者のマーク(主人公)は折れたアンテナが胸に刺さったりして他のクルーより退避が遅れた。他のクルーはマークが亡くなったと判断してロケットに乗り火星を後にした。

一人残されたマークが4年後に予定されている火星探査機が来るまでに生きようとする様子を映したSF映画である。 マークは残された食料や資材を利用し植物学者の知識を生かして延命を図る。
例えば排泄物を肥料にしてジャガイモを栽培したり、失敗しながらも資材を利用したりして化学反応で水、空気、電機などを作り出す。

NASAではマーク救出のために食料を積んだロケットを打ち上げるも、離陸直後に爆発してしまう。この後に、中国から救出のためのロケットの提供を受け入れ軌道に乗せることに成功し、そこからマークの同僚が火星に向かいマークを救出した。

以上のようなSF映画であったが、マークが火星でいろいろなものを作ったことは生への大変な執念が映されていた。 滑稽と思ったことは、救出にあたり米国の火星探査でありながら中国のロケットが使われたことで、このことは中国人向けのサプライズとしか考えられない。
私見として、前評判が良かったのでこの映画を選んだが多少物足りない感が残った。 次回は納得のできる作品を選びたい。

《懇親会》
鑑賞後に4人全員で映画館の近くの喫茶店で1時間弱、コーヒーを飲みながら映画の感想と今後の映画研究会の運営方法について語り合った。

 (文と写真: 鈴木)