ワイン研究会の第62回例会を7月19日(金)に開催しました。
・日 時: 令和元年7月19日 15時-17時
・場 所: カフェ「カサ グランデ」(西武多摩湖線一橋学園駅傍)
・出席者:荒木、井垣、伊藤(順)、伊藤(徹)、小川、國友、小林(弘)、佐藤、篠原夫妻、末次、冨平、浜田、早川、計14名(50音順・敬称略)
暫くぶりに青空がチョッピリ覗いたこの日集まった14人。久しぶりに参加の浜田さんを含めて4人の女性が揃って一段と華やぐ会となった。ワイン持参の参加者の手には今回から事前に記入をお願いした「持参ワイン・メモ」が。暑い季節になったからと冷えたスパークリングワイン(2)、白(4)に加えて、赤(5)の11本。それもフランス(3)、日本(3)に加えてイタリア、スペイン、南ア、チリ、アルゼンチンと産地も多彩。相変わらぬ参加者の持参協力に感謝、感謝。
開会恒例の乾杯は國友さんの発声で。それもイタリア大統領官邸や各国イタリア大使館の公式晩餐会では必ずサービスされるといわれるイタリアの代表的スプマンテ(スパークリングワイン)の「フェッラーリ ブリュット」でほんの少し「セレブ」な気持ちを味わいながら会は始まった。
「次はこれでいきましょう」とソムリエ役が開けたのが、今や「新世界」で注目のチリ最大のワインメーカー「コンチャ・イ・トロ」のサンライズ・スパークリングワイン、「旧世界」と「新世界」のスパークリングを味わって白ワインに移る。
アルゼンチン、仏・シャブリのシャルドネ100%のワインが続いたところで登場したのが日本の誇る「甲州」種の白・ロリアン勝沼(白百合醸造)。そこで立ち上がったのが「山梨観光大使」の早川さん。ワインの説明かと思いきや「このボトルの加飾紋章に注目してください」と始めたのが「山梨ワイナリークラブ」の説明。ワイン研の第1回ワイナリーツアーで訪れたクランボンワイナリー・野澤社長ら勝沼地区の9社の若きワイン醸造家たちが集まって「未来に向けて個性豊かなワイン造り」を目指していてボトルの紋章はクラブ会員共通の印だという。
話題は今年の異常気象になり、降雹、長梅雨、日照不足、病気発生と山梨特産の桃の育ちが悪いなど農産物への影響、とりわけぶどう栽培への心配をする早川さん。「キスヴィンの斎藤さんも大変だろうな」の声も。そして最後にスペインの白ワイン、スペイン・アルトベネデス地区の希少固有品種・モントネガを味わった。
スパークリングも含めて6本の白ワインを味わって「そろそろ赤に・・・」とソムリエ役が赤を選ぶところでワイン研会長の「ワイキキタイムです!」の声。今日のテーマは「味わいの表現と飲み比べの仕方について」。ワインの味がわかるようになるためにはまず飲んでみること。単一品種で造られ、その品種をワインの名前に冠した「ヴェラエタルワイン」と呼ばれるワインを飲み比べるとその経験が役立つなどを勉強した(遠藤誠著「3つの法則で選ぶ美味しいワイン」永岡書店刊より引用)。今回飲んだ白のうち4本がシャルドネ100%のワインとあって期せずしてワイキキタイムの実践となった。
赤ワイン派待望の赤に移る。今日の赤は白のシャルドネ同様、カベルネ・ソーヴィニヨンが揃った。まずはフランスの、次いで南アフリカのカベルネを飲んでみる。そしてカベルネ+メルローのフランスワインを味わって最後に信州桔梗が原の「五一わいん」はメルロー種と赤の代表的な品種のワインを飲み比べた。
と書いてくると専らワインを飲んでいるようにみえるが、これはいつも通りの賑やかに弾むおしゃべりをしながら、運ばれる料理を食べながらの話。ワインの味わいを増すカサグランデ特製のこの日の料理は「野菜サラダ 胡麻ドレッシング和え」「茄子とピーマンのツナマヨ焼き」「チキンカレー」の三皿だった。カレーは水を使わず、ワインで煮込んでいるのだそうだ。
こうして10本近いワインボトルが次々と空いてゆき程良く酔いがまわるところで登場したのが、ナント紅白2棹の「ワイン羊羹」。宮沢賢治の故郷・花巻を訪れて「ワインも良いけど当地で愛されているワイン羊羹を是非にと思っての東北土産です」と持参した末次さんの説明に甘辛両刀遣いは大喜び。コーヒーを飲みながら羊羹を一切れというワイン研では珍しい光景となった。
コーヒータイムに入ってワイン研会長から「10月の第6回ワイナリーツアー」の案内があった。今年は開府500年の甲府市の老舗・サドヤのワイナリーと武田信玄を祀る武田神社を訪れようというもの。早速に手を挙げた人も出た。かくして6月の例会もいつもの通り賑やかに終えた。
散会後の恒例カラオケには7人が参加して熱唱。独唱を許さない(?)合唱が続く盛り上がりをみせた。
次回は、8月は休み、9月13日(金)15:00-17:00、「カサグランデ」で開催します。都合で第3金曜日ではなく第2金曜日ですのでご注意ください。会費は2,000円(ワイン持参の方)。ワイン持参ない方は+1,000円。参加申込み14名まで受付。締め切りは9月6日(金)ですが、最近は早く満席になっていますので、井垣(090-1196-1471)まで早めにお申し込みください。
(文=井垣、写真=荒木)