また誘われてしまったスイス

山本 浩(昭29・政経)

どうして何度もスイスなのか

2016年の暮れにスイスの旅の反省会をしたとき、来年もスイスへの話には正直のところ大して気乗りがしなかった。既にスイスの旅は3度経験しているし、2016年は体力の低下等で同行メンバーに些か迷惑を掛けたこともこの話に積極的に乗れなかった原因だったと思う。

ところが年が変わってこの話の行程スケジュールなどがだんだん具体化してくると、かつて私がスイスを旅した際に、出来れば行ってみたかったのに行けず残念と思っていた場所がずらずと品揃えされているではないか。

ルガーノの山を歩いた時、少し北のベリンツオーナへ行って世界遺産の中世古城群を見る選択肢もあった。
チューリッヒから車でサンモリッツへ向かう際、雨の中スイス最古の街クールを何も見ずに走り抜けてしまった。
ローヌ川沿いからレマン湖の北を通ってジュネーヴに到る路線は何度も利用しながら氷河特急のロマンスカーに乗った経験はないし、モントルーの西に広がる世界遺産、ラヴォー地区の葡萄畑を歩いたことがない。
サンゴッタルド峠の根拠地で架橋不可能と思われたロイス川渓谷に架かる「悪魔の橋」を擁するアンデルマットには是非行ってみたかった。
イタリア領マコニャーガからモンテモロ峠を越えてヨーロッパ最大の人造湖マットマルクダム・スタウゼーへ下りる予定は氷雪のガラ場下りの危険から中止になってしまったが、せめてこの峠やダムを見渡せる所を歩いてみたい。
サースフェーではホーサースの展望台には上がったが、サースフェー最高所展望台3,500mのミッテルアラリンに上がってフェー氷河の迫力を身近に感じてみたい。

これらが私の過去のスイス旅行の中で心残りとなっているものの代表格なのだが、今回の行程はこの殆どすべてが組み込まれていて、入っていないものも実現可能な枠組みになっている。

確かめたわけではないが、これは私の愚痴めいた話を耳にしたガイドの志波さんと何時も参加メンバーの窓口役の水沢清美さんによって仕組まれたことに違いない。
ここまで狙い撃ちされては参加しないわけにはいかず、皆のお荷物になる不安も顧みず家内と共に参加する申し出をした。

今回の参加者11名の平均年齢は約77歳だが、今年87歳を迎える私が全体の平均を1歳押し上げてしまっているのだから厄介な参加者である自覚はしっかり持たねばならない。
然し今回は何度も訪ねるスイスといった心のゆるみからか出発が迫っても旅の準備をしっかりする気になれず、これが旅行中幾つかの失敗を重ねる原因になったことは後述する。【本文より転載】

2017年7月12日から21日までのスイス紀行をまとめた。
Part 1(7月12日・出発~13日・スイス最古の都市クールからアローザへ)
Part 2(7月14日~16日・アンデルマットの悪魔の橋)
Part 3(7月17日~18日・アルプスの花の散歩道)
Part 4(7月19日~21日・帰国)

お読みいただければ幸いです。

(以 上)

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